幼児の夏風邪への対処法!高熱が長引く時や発疹や嘔吐や下痢など

1幼児が夏風邪をひくと、高熱が長引くだけでなく、下痢や嘔吐、発疹など、つらい症状が何日も続き、まだあまり体力のない小さな身体にはこたえますよね。

そして発熱してしまった熱を下げたり症状を緩和させるために、どのような対処法を行えば良いのか、また食事はいつからどの程度食べさせるべきなのかも悩むところです。

そこで今回は、幼児の夏風邪について、高熱が長引く時や発疹や嘔吐や下痢などの症状ごとに原因と対処法をご紹介いたします。

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幼児の夏風邪の種類と症状はコチラ!?

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幼児がかかりやすい夏風邪の種類は、「プール熱」「手足口病」「ヘルパンギーナ」の3種類で、それぞれ症状が異なりますので、ご紹介していきますね。

高熱と喉の痛み、結膜炎、頭痛や下痢をともなう「プール熱」

プール熱は正式名称を「咽頭結膜熱(いんとうけつまくねつ)」といい、アデノウイルスが原因の夏風邪で、潜伏期間は5日から7日程度と言われています。

症状は突然の高熱で始まり、38度から40度程度の発熱が3日から5日ほど続き、その後に激しい喉の痛みと結膜炎が現れることが多いようです。

そして、頭痛や吐き気、腹痛や下痢が起こることもあり、まれに肺炎など重症化することがあり注意が必要なのだとか。

38度以下の発熱と発疹を伴う「手足口病」

手足口病は、エンテロウイルスが原因の夏風邪で、潜伏期間は3日から7日程度と言われています。

症状は、手のひらや足の裏、膝や臀部に赤い細かい発疹や水泡をもった発疹が出るのが特徴で、熱は出ないこともありますが、発熱した場合も38度以下のことが多いようです。

そして、まれに下痢を伴わない嘔吐があったり、重症化すると心筋炎や急性脳炎などの合併症を引き起こす場合があるそうです。

38度以上の高熱と口内の水疱なら「ヘルパンギーナ」

ヘルパンギーナは、手足口病と同じエンテロウイルスが原因で症状も似ているのですが、手足口病の発疹が全身に広がるのに対して、ヘルパンギーナは口内や喉の奥に限定して現れます。

また、38度以上の発熱を伴うことが多く、まれに髄膜炎、心筋炎などの合併症が起こる危険性があるそうです。

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幼児の夏風邪への対処法と注意点はコチラ!?

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幼児がかかりやすい夏風邪の「プール熱」「手足口病」「ヘルパンギーナ」は、いずれも予防のワクチンや特効薬が無い病気です。

そのため、どの症状にも対症療法を行い自然治癒を待つことになるのですが、それぞれの症状でおすすめの対処法と注意点をご紹介します。

・高熱への対処法と注意点

冬の風邪と違って夏風邪には抗生物質が効きませんので、高熱が続く場合には解熱剤の飲み薬や座薬を使用することが多いようです。

市販の解熱剤や座薬もありますが、特に座薬に関して、幼児の場合は使用量に注意が必要ですので、なるべく病院で処方してもらうようにしてくださいね。

また、解熱剤を飲むことで、身体がウイルスと戦う力を抑えてしまうことがあるそうで、逆に夏風邪を長引かせることがあるのだとか。

したがって、38度以下の微熱程度であれば解熱剤を飲まずに、水分補給や冷却剤で冷やすことなどで自然に熱が下がるのを待つ方が良いかもしれません。

また、高熱が続くと手足や唇がけいれんを起こす場合があり、眼球が上向きになり、唇の色も紫色になることがあるそうです。

その場合の多くは「熱性けいれん」と言い2分程度で治まるそうですが、なかには髄膜炎などの症状としてけいれんが起きている場合があるので、長引く場合は注意が必要です。

・夏風邪の下痢への対処法と注意点

夏風邪の下痢は、体内に侵入したウイルスを便と一緒に排出しようとしているために起きているので、下痢止めの薬を服用することは避けた方が良いそうです。

なぜなら、下痢止めに含まれている「腸管運動抑制成分」が、夏風邪のウイルスを腸内に留めてしまうそうで、ウイルスの排出が遅れて夏風邪が長引く原因になるのだとか。

ただし、いてもたってもいられないほどの激しい下痢の場合は、体力を消耗させてしまうので、病院で適切な薬を処方してもらうことが必要です。

そして、下痢の時に水分を摂ると悪化するのではと思いがちですが、実は下痢の時は脱水症状を起こしやすいため、水分補給も大切なようです。

・夏風邪の発疹への対処法と注意点

夏風邪の発疹の場合は、かゆみを抑える抗ヒスタミン薬の塗り薬を使うのが良いそうで、効き目が強いと言われるステロイド外用剤を使うことは避けた方が良いそうです。

なぜなら、ステロイド剤を使うと夏風邪のウイルスが増殖して、症状が悪化することがあるからなのだとか。

一般的に、ステロイド外用剤の塗り薬に比べて抗ヒスタミン薬の塗り薬は効き目が弱いと言われますが、夏風邪の発疹の場合は、そちらを使うようにしてくださいね。

もし市販薬を購入するのであれば、「ムヒ・ベビー」など赤ちゃん用の優しい成分で出来ている薬の方が安心ですね。

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・夏風邪の嘔吐への対処法と注意点

夏風邪で嘔吐を繰り返している時は髄膜炎を併発している可能性があるので特に注意が必要で、水分補給もできないようであれば、すぐに病院へ行くようにしてください。

まだ水分を摂れるようであれば、一度に大量の水分を摂らずに少量ずつ常温で摂取し、胃腸に刺激を与えないようにこまめに水分補給をしましょう。

幼児の夏風邪の場合の食事についてはコチラ!?

まず、吐き気がある時には無理に食事を与える必要はありませんので、少量ずつこまめに水分補給をするようにしましょう。

吐き気がおさまったけれど、まだ高熱や下痢などの症状がある場合には胃腸に負担をかけない消化吸収の良いおかゆや、すりおろしたリンゴ、ヨーグルト等がおすすめです。

注意点として、果物なら何でも良いのではと思いがちですが、柑橘系のフルーツは下痢が悪化することがあるそうなので、避けるようにしてくださいね。

その後、熱が下がってきたら卵などのたんぱく質や、ほうれんそうやかぼちゃ、人参などの緑黄色野菜でビタミンやミネラルを補給してあげてください。

その場合も、まだ胃腸の機能は低下していますので消化しやすいように蒸すなど、柔らかくしてあげた方が良いでしょう。

大切なのは、とにかく水分補給を欠かさないことと、胃腸にダメージを与えずに回復を促すような、刺激の少ない食事を与えることなので、この2点に気をつけるようにしてくださいね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は、幼児の夏風邪について、高熱が長引く時や発疹や嘔吐や下痢などの症状ごとに原因と対処法をご紹介いたしました。

夏風邪といっても、いくつか原因のウイルスがあり、症状や対処法も変わってきますので、まず、どのタイプかを見極めることが大切です。

特に、激しい下痢が続く場合は髄膜炎の可能性があるので、ただの夏風邪よりも危険性が高くなるようですね。

そのため安易に自分で判断せずに、できれば病院で診察を受けて適切な処方をしてもらうことをおすすめします。

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