あせもの塗り薬で市販のおすすめ!使い方と副作用もチェック!
夏が近づいてくると増えてくるあせもへの対策として、ご家庭で塗り薬を常備したいという方も多いのではないでしょうか。
しかし、あせもの塗り薬は市販されているものだけでもたくさんの種類があり、その中からどれを選べばいいのかわかりづらいものです。
また、あせもの薬の中にはステロイドを含んでいるものもあり、使っていいものかと悩んでしまう人も多いようです。
とりわけ、あせもの塗り薬を肌がデリケートな子供にも使いたい場合には、薬選びは慎重に行いたいものですよね。
そこで、今回はドラッグストアなどで手に入るあせもの塗り薬のおすすめや、ステロイドの正しい使い方などをご紹介します。
目次
あせもの薬はどうやって選べばいいの?
あせもの薬と言っても、ドラッグストアなどで市販されているものだけでもかなりの数になりますので、その中から選ぶのはなかなか大変ですよね。
実は、あせもの薬は含まれている成分などで大まかに分けることができ、それを知っておけば自分の症状などに合わせた薬が選びやすくなるんです。
ですので、今までなんとなくあせもの薬を選んでいたという方は、ぜひチェックしてみてください。
1:含まれている成分に注目しよう
あせもとは汗が皮膚の外に出ることができずに炎症を起こし、かゆみなどが出てくるものですので、あせもの薬を選ぶ時に注目したいのは、「炎症を抑える成分」と「かゆみを抑える成分」の2つです。
このうち、炎症を抑える成分については、ステロイドを含むものと、そうでないものに大きく分けることができます。
なお、ステロイドについてはこの後で詳しく説明しますが、ステロイドを含まない薬の場合、炎症を抑える成分として含まれているのはグリチルレチン酸などです。
そして、かゆみを抑える成分としてはジフェンヒドラミン、クロタミトン、リドカイン、ジブカインなどがあり、これらはかゆみの元となる物質を抑えたり、局所麻酔作用によってかゆみを鎮めてくれます。
したがって、こういった成分に注目して薬を選べば、自分のあせもの状態に合った薬を選ぶことができるでしょう。
2:使い方に合わせて種類を選ぼう
市販されているあせもの薬には、軟膏やクリーム、スプレーなどさまざまなタイプのものがあり、それを使い分けることもあせも対策には有効です。
中でも、クリームタイプのものが最も多いのですが、これはクリームタイプが吸収されやすく、効果が早く出ることと、塗った時に伸びがよく使いやすいということが理由でしょう。
しかし、クリームタイプは汗で流れてしまいやすいという弱点もありますので、炎症がひどい場合には軟膏、背中などで範囲が広い場合にはスプレーなど、状態に合わせて使うことで、薬の効果が出やすくなります。
あせもにステロイドを使っても大丈夫?
先ほど、あせもの炎症を抑える成分としてステロイドについて触れましたが、このステロイドというものについてあまりよく知らないという方も多いかと思います。
もしくは、副作用が怖い、できれば使わないほうがいい、といったマイナスのイメージを持っている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、あせもも皮膚が炎症を起こしている状態ですので、ステロイドによって治療することができますし、市販されているあせもの薬の中にはステロイドを含んでいるものもたくさんあります。
そのうえ、ステロイドは正しい知識を持って使えば、非常に効き目のある薬ですので、ここからはステロイドの使い方や副作用などを見ていきましょう。
1:ステロイドとは?
ステロイドとは、別名「副腎皮質ホルモン剤」とも呼ばれており、皮膚の炎症やアレルギー作用を抑える力が非常に強い薬です。
ですので、その強さによって5段階にグループ分けされており、炎症の状態や患部の場所に合わせて使い分けがされています。
とは言え、市販されているステロイドの軟膏などの外用薬は、最も効果が弱いものから3段階分の「弱い」から「やや強い」に分類されている薬だけで、特に効果が強いものは医師の処方箋がなければ購入できません。
2:ステロイドの副作用は?
ステロイドは効果の強い薬ですので、使い方によっては副作用が出てしまう場合があります。
主な副作用としては、皮膚が薄くなり、毛細血管が浮き上がって見えてしまうことと、にきびやヘルペスといった感染症に弱いという点が挙げられます。
なぜかというと、ステロイドがアレルギーや炎症を抑えるだけでなく、皮膚の細胞を増やす働きや、免疫系の働きまでも抑えてしまうことがあるからです。
ですが、このような副作用は自己判断で不必要に強いステロイドを長期間に渡って使い続けたり、薬の吸収されやすい顔などの部分に使い続けたりすることで起きるもので、短い期間に正しい用法を守って使うのであれば副作用はほとんど出ないようです。
そのため、使う前には薬剤師に薬の強さや用法を確認するなどして、正しく使うようにしましょう。
3:副作用が心配なら「アンテドラッグ」に注目!
ステロイドの効果は魅力的だけど、副作用が心配という場合には、アンテドラッグタイプのステロイドを使うことをおすすめします。
アンテドラッグとは、皮膚の表面には高い効果を表しますが、薬が体の中に吸収されると薬の作用が素早く分解されてなくなってしまうという性質を持っている薬です。
つまり、アンテドラッグタイプの薬は、効果は強くても吸収率が弱く、そのため副作用の発生を抑えることが期待できます。
ですので、ステロイドを使って早く治したいけれど、どうしても副作用が不安だという方は、このアンテドラッグタイプの薬を選ぶといいでしょう。
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あせもの市販薬のおすすめはこれ!
さて、あせもの薬の種類についてご説明してきましたが、ここからは市販されているあせもの薬のおすすめをご紹介します。
さまざまな効果やタイプのものがありますので、あせもができてしまった時の薬選びの参考にしてください。
1:ステロイド系
市販されているステロイドが含まれた薬では、効き目の強いものですとフルコートF軟膏やベトネベートN軟膏などがあります。
これらはただれや炎症に強い薬ですので、患部が化膿しそうな場合や、ジクジクした湿疹ができてしまった場合などに使うといいでしょう。
同じように、炎症に強い薬にはテラ・コートリル軟膏やドルマイコーチ軟膏がありますが、こちらは先に挙げたものより効き目が弱くなっています。
(関連記事:ドルマイコーチ軟膏の強さや効能と副作用!陰部や顔には使える?)
そして、かゆみを抑えたい場合にはアンテドラッグのムヒアルファEXやメディクイック、オイラックスPZ軟膏などがおすすめです。
特に、ムヒアルファEXはあせも以外にも、ダニ・ノミ・ムカデ・クラゲといった強いかゆみや痛みを伴う虫刺されの治療もできるように処方されていますので、外でのレジャーの多い夏には活躍してくれそうですね。
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(関連記事:ムヒアルファEXのステロイドの強さや副作用と効く虫!ブヨには?)
2:非ステロイド系
ステロイドが含まれていないあせもの薬には、赤ちゃんも使えるポリベビーやムヒ・ベビーのように、子供から大人まで幅広く使えるものが揃っています。
また、メンタームペンソールAのようなミストタイプや、リカAソフトあせもクリームのようなクリームタイプなど、薬剤のタイプもさまざまです。
中でも、ユースキンからはリカAあせもクリームの他、パウダー入りのリカAソフトあせもパウダークリームといった治療のための薬だけでなく、薬用あせもジェルや薬用あせもシートといったあせも予防向けのものも発売されていますので、汗をかくことの多い季節にはぜひ活用したいですね。
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あせもの薬を使う時にはここに注意!
まず、ステロイドを含んでいる、いないに関わらず、説明書に書かれた用法や用量を守って正しく使うことが大切です。
また、1週間程度続けて使用しても症状が改善しなかったり、悪化したりする場合には、皮膚科を受診して医師に相談するようにしましょう。
そして、ステロイドを含んでいる薬を使う場合には、使う場所やあせもの程度に合わせて強さを選ぶことが大切になってきます。
なぜならば、顔などの薬の吸収率が高い場所に強い薬を使い続けていると、副作用を起こしやすくなるからです。
ですので、顔に使う場合、または大人よりも皮膚の薄い子供に使う場合には、含まれているステロイドが弱いものを使うように注意してください。
まとめ
いかがでしたか。
あせもの薬にはさまざまな種類のものがありますが、かゆみや湿疹の状態に合わせた成分のものを使って、あせもが早く治るようにしたいものですね。
また、ステロイドを含んだ薬はよく効きますが、効き目が強い分、用法や用量などを守って正しく使い、副作用などが起きないように注意することが大切です。
そして、どのような薬を使うのであっても、不安なことがあれば薬局などで薬剤師に相談するようにしてください。
今回の記事を参考に、賢く薬選びをして、効果的なあせも対策をしてくださいね。
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(関連記事)赤ちゃんなどの敏感肌に使える虫除け日焼け止めを選ぶ際の注意点!
あせもに対する根本的かつ効果的な対策とは?
肌の弱い人はどうしてもあせもになりやすいですが、あせもになってしまうと痒くてつらいですし、ビジュアル的にも露出を控えたくなりますよね。
また、大人であれば掻きたい衝動を何とか我慢できますが、子供の場合だと我慢できずに掻いてしまって「とびひ」になってしまったり、大人の場合でも寝ている時などに無意識に掻いてしまって悪化させてしまうことがあります。
なので、清潔な肌環境を保ったり、生活習慣の改善に努めて、あせもにならないように、そしてあせもになっても、早く良くなるように努力すると思います。
でも、やっぱり継続して行うのは大変ではないでしょうか。
そんなとき、あせもを早く治すために大事なことをもう一度よく考えてみると良いと思います。
あせもになってしまったときに一番困ること、それは痒みを抑えられず掻いてしまうことではないでしょうか。
これは大人でも子供でも変わらないと思います。
そして、掻いてしまうことによりそこから細菌が入り、「とびひ」などへと悪化してしまうのです。
したがって、あせもを早く治すためには痒みを抑えつつ、また、多少掻いてしまっても細菌の感染を防げれば良いのです。
そこで、続いてその2点のポイントをうまく解決する方法についてご紹介いたします。
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「あせもの掻きたい衝動を抑え治癒を早めるとともに予防する方法!」
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