目の周りが痛い時の原因と病気!頭痛や骨の痛みやまばたきの時も
目そのものではなく目の周りが痛い時は、どうしたら良いか分からず不安になってしまいますよね。
なので、目の周りが痛い時の原因と病気にはどのようなものがあるのか、知りたいのではないでしょうか。
それから、目の周りが痛いのに加えて、頭痛や骨の痛みやまばたきの時、それからこうした症状への対処法も気になりますよね。
そこで今回は、目の周りが痛い時の原因と病気、また、頭痛や骨の痛みやまたばきの時などについても詳しくお伝えしていきます。
目次
目の周りが痛いのはなぜ?原因と病気!
目の周りが痛いといっても、目の周りの皮膚が痛いのか、目の周りの骨が痛い、または頭痛がするといった症状なのか、それによっても原因と対処法が異なります。
なのでまずは、目の周りの皮膚が痛い時に考えられる原因と対処法についてチェックしていきましょう。
目の周りの皮膚が痛い時の原因と病気!
1、 ものもらい
小さな子から大人までかかる可能性のあるものもらいは、目の周りの皮膚の病気として最も多く、まぶたのまつげの生え際にある汗や脂を出す汗腺に細菌が感染して起こる病気だそうです。
そして、症状としてはまず目の周りの痛みが現れ、その後まぶたの一部が発赤したり、まばたきすると痛い、指で目の周りを押すと痛いといった自覚症状が現れます。
それから、炎症が悪化するとまぶたが全体的に腫れて、目やにや目の痒み、目がゴロゴロするといった症状や目の充血が生じ、この場合は細菌を殺菌する目薬や軟膏薬が必要になるので、早めに眼科を受診し、処方薬をもらって治療をする必要があります。
それから、ものもらいは睡眠不足や食生活の乱れ、ストレスや疲れがたまって免疫力が下がることで起きやすいので、普段から正しい生活習慣を心がけ、細菌が目に入らないように清潔さを保つようにしてください。
2、 結膜炎
まぶたの裏や白目の結膜に炎症を起こし、目の痛みや目の周りの痛み、まぶたの腫れ、目の周りが重く感じる、目がしょぼしょぼする、白目の充血、目やに、涙、目のかゆみなどの症状が現れるそうです。
そして、結膜炎には次のように5種類あります。
・ ウイルス性結膜炎
いわゆる「はやり目」と呼ばれる結膜炎で、同じタオルを使ったりすると他の人にうつる可能性のある感染性の症状です。
・ 細菌性結膜炎
普段は目の周りに存在する細菌によって起こる結膜炎で、免疫力が低下している時に現れやすい症状です。
・ アレルギー性結膜炎
花粉やほこり、ダニなどのアレルギー反応を引きおこす物質が付着することによって起こる症状で、花粉症のように特定の時期にだけ現れるものもあれば、一年中炎症が起こる慢性的な症状もあります。
・ アトピー性角結膜炎
アトピー性皮膚炎に合併して起こる慢性の角結膜炎で、結膜だけでなく角膜にまで炎症を起こすことがあります。
そして、白内障や緑内障、網膜剥離を合併することもあり、重症化すると重度の視力の低下を引きおこす場合があるので注意しましょう。
・ 乾性角結膜炎
結膜と角膜の障害で、いわゆるドライアイのことで、涙の量が減少して涙の質が悪くなり、目が乾いてしまうのですが、重症化すると視力低下につながることもあるので、治療が必要な症状です。
3、 副鼻腔炎
鼻に細菌が感染することによって副鼻腔という空洞に炎症を起こす症状で、鼻水や鼻づまりはもちろん、その上で目の周りの痛み、目の奥のジクジクとした痛み、頬や顔全体が腫れて痛み、頭痛や頭重感などの症状が現れます。
そして、重症化すると視力低下につながり、脳に炎症が広がって大変なことになるので、早めに治療をする必要があります。
4、 異痛症
偏頭痛によって脳が過敏に反応し、本来は痛くないはずの刺激を痛みと感じる病気で、
・ 目の周りの痛み
・ 頬に風が当たると痛い
・ 髪の毛がピリピリする
・ 髪の毛を結ぶのがつらい
・ ヘアブラシなどが痛くて使えない
・ めがねやイヤリングがつけられない
などの症状が現れるそうです。
目の周りの骨が痛いのはなぜ?原因と病気!
目の周りの皮膚ではなく、奥の骨が痛い場合は次のような原因と症状が考えられます。
1、 眼精疲労
パソコンやスマートフォンの長時間の使用などが原因となって起こり、一時的な目の疲れではなく慢性的に症状が現れます。
そして、眼精疲労については次の記事でより詳しく説明してるので、チェックしてみてくださいね。
(関連記事:眼精疲労の症状のチェック方法と治し方!眠気や治らない原因は?)
2、 群発頭痛
群発頭痛は一度現れると、毎日のように頭痛を感じるようになり、1~2ヶ月の間は次のような症状が現れ、少し空いてまた群発期が現れるといったことを繰り返してしまいます。
・ 片側の頭痛
・ 片目だけの目の奥の痛み
・ 片目だけの目の周りの痛み
・ 片側のあごの辺りの痛み
・ 充血
・ 涙
・ 鼻水
こうした群発頭痛は、とても痛みがひどく、痛くてとてもじっとはしていられないほどのものなので、我慢せずに早めに治療を受けましょう。
3、 トローザハント症候群
眼球の入っている眼窩(がんか)というくぼみの後ろに脳下垂体を囲む形で静脈が集中している場所があり、ここを海綿静脈洞というのですが、この部位に炎症が起きている症状をトローザハント症候群といって、次のような症状が現れます。
・ 片目の奥の痛み
・ 片目の周りの痛み
・ 頭痛
・ 物が二重に見える
・ まぶたが下がる
4、 大後頭三叉神経症候群
片側の後頭部の下部から上部、また耳の後ろにかけて痛みを感じ、後頭部の頭痛とともに目の奥の痛みや目の周りの痛み、目の疲れや目がまぶしいなどの症状が現れます。
そして、肩こりや首の痛み、こめかみ・あご・歯・歯ぐきの痛みなども現れるのですが、放っておくと痛みが強くなり体中に広がって、不眠症に発展することもあるので、悪化する前に病院を受診しましょう。
5、 歯性上顎洞炎
虫歯や歯周病、抜糸の後などが原因やきっかけとなって歯の隙間から細菌が入り起こす炎症で、副鼻腔炎と同じような症状が現れるのですが、これも放っておくと脳に炎症が起きて重症化するので早めに治療を行いましょう。
6、 緑内障
緑内障は視神経に異常が起きることで、目が認識した情報や映像が脳に伝わらなくなり、認識できなくなる病気で、特に
・ 眼圧の急上昇
・ 頭痛
・ 吐き気
・ 充血
・ 目の痛み
・ 目の周りの痛み
などが現れる場合、緑内障の中でも急性の緑内障の症状だそうです。
そして、症状が悪化すると視野が狭くなったり、視力の低下が起きてしまうので、初期の症状の段階で早めに治療を行うようにしましょう。
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目の周りが痛い時の対処法は?
目の周りの皮膚や骨が痛い時について原因と病気を説明しましたが、色々な原因と症状があり、自己判断ではなかなか見極めるのが難しいですよね。
なので、痛みが有る場合には病院に早めに行くことをオススメしますが、とにかく痛くて動けないほどという場合は、応急処置として次の対処法を試してみてください。
・ 蒸しタオルで温める
タオルを濡らしてよくしぼり、電子レンジで数十秒温めたら、目をつぶってまぶたの上に蒸しタオルをパックするようにしておくだけでOKです。
とても簡単な方法ですが、面倒な場合はホットアイマスクも販売されているので、市販のものを買ってみてくださいね。
・ ツボを押す
頭の後方部の髪の生え際あたりにある「風池」というツボに両手の親指の腹を当て、他の四本の指で頭を支えるようにして、親指で10秒ずつ強めに10回押すことで、日頃溜まりがちな目の疲れや後頭部の頭痛を軽減することができるそうです。
また、このほかにもパソコンやスマートフォンを使う方は適度に休憩を取りながら作業をしたり、ウイルスや細菌による感染性の病気もあるので、目の周りは清潔にして、免疫が低下しないようにバランスの良い日常生活を送るようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、目の周りが痛い時の原因と病気、また、頭痛や骨の痛みやまたばきの時についても詳しくお伝えしました。
目の周りが痛い時は、皮膚が痛い時とその奥の骨が痛い時で分かれ、皮膚の場合はものもらいや結膜炎など細菌性の感染症や乾燥によるものが多いのに対し、目の周りの骨が痛い時には眼精疲労や群発頭痛などが関連していることが多く、それぞれの症状の特徴についてお伝えしました。
そして、これらの原因を特定し自分で判断するのは難しいので、早めに病院へ行った方が良いのですが、あまりに痛みが我慢できない時の対処法として、ホットタオルで温める方法やツボ押しの仕方をお伝えしましたので応急処置として試してみてください。
それから、日頃から目の疲れや乾燥を起こさないように心がけることも大切なので、目をいたわるようにしてあげましょうね。
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