風邪で血圧が上がる理由と対処法!妊婦や子供の注意点も!
風邪になってしまうと血圧が上がる可能性があるので、数値が変動することもあると言われています。
ただ、風邪により血圧が低下する人もいると言われているのです。
また、この血圧の変動には脈拍が関係しているという話もありますが、はたしてそれは本当なのでしょうか?
それに、妊婦や子供が風邪によって血圧が変動した場合、どのようなことが起きるのかいろいろと気になる点もあるでしょう。
そこで今回は、風邪で血圧が上がる理由と対処法について、また、妊婦や子供の注意点もお伝えします。
目次
風邪で血圧が上がる理由は何?
風邪になると血圧が上昇することがありますが、風邪の症状にも様々なものがあるため、はっきりとした因果関係を説明するのは難しいようです。
そのため、いくつか細かい要素に分けて解説していきますが、最も単純に考えられるものとして風邪になってしまった場合、ストレスが心と体にかかってしまうことで血圧が上昇するという考え方です。
まず、ストレスを受けると脳の視床下部に刺激がいくので交感神経を緊張させるようになり、さらに視床下部から脳下垂体へ緊急指令が発せられるようになる事で、副腎髄質に信号が伝えられアドレナリンが分泌されるようになります。
つまり、ストレスが発生すると脳の視床下部に刺激がいくので交感神経が緊張状態になり、この交感神経の末端からノルアドレナリンが分泌されるようになるのですね。
すると、アドレナリンによって心拍数が上昇して体に負荷がかかり体へのストレスがますます上昇しやすくなるとともに、血管の収縮が発生し血圧が上昇するようになります。
(アドレナリンは副腎髄質から、ノルアドレナリンは脳内と交感神経の末端から分泌される物質です。)
また、咳やくしゃみといったものも肉体的なストレスになるので基本的に風邪をひいていると血圧は上昇しやすくなると言えますね。
それ以外には、風邪による発熱症状がある場合「心悸亢進(しんきこうしん)」いわゆる動悸が発生して、心臓の活動が上昇し脈拍も早くなるので血圧が上昇することもあると言われています。
要するに、風邪をひくとストレスが発生する事から血圧が上昇する傾向にあり、熱があるなら脈拍が早くなり血圧が上昇する可能性もあるということですね。
血圧が下がる場合もあると聞いたけど?
これもいろいろと考え方があるのですが、1つには高熱が出ていると熱を体内から逃がす作用が働き、血管拡張が発生することで皮膚の血流も増加して体が冷やされ、血圧が低下することがあります。
それ以外は、汗をかき過ぎたことによって身体が水分不足になり、循環する血液の量が減って血圧が低下することもあるでしょう。
血圧変動における対処法は?
まず、低血圧を防ぐには水分不足を防ぐことが第一なので、風邪をひいて発熱した場合には水分を必ず摂取するようにしてください。
しかし、身体にかかるストレスや脈拍の上昇を防ぐことはできないので、とにかく安静にしてこれ以上身体に負荷をかけないことが大切になります。
ただし、発熱している時に解熱効果のある風邪薬を飲ませてしまうと、細菌やウイルスを排出しきれなくなって症状が長く続くこともあるので、様子を見てしんどくなさそうなら無理やり解熱させないほうが良いケースもあることは覚えておきましょう。
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風邪による血圧変動の妊婦や子供の注意点は?
風邪によって血圧の変動が発生するものなのですが、妊婦の場合は非常に注意が必要となります。
まず、妊婦はつわりによって水分が摂取しにくい状態になることがあり、さらには仰向けになって寝ることでおなかの中の赤ちゃんが下大静脈を圧迫してしまうので、血管が潰されて血流が悪くなり血圧低下が発生することがあります。
要するに、妊婦の場合は血圧の変動による体調不良になりやすいので、この状態で風邪をひいて発汗作用が働いてしまうと、ますます水分不足になり低血圧が加速する恐れがあるのです。
また、子供の場合は大人よりも免疫力が低くいろんな病気に感染しやすい傾向にあり、発熱もしやすいので血圧の変動が激しいでしょう。
そうなると、子供は大人よりも血管がもろくちょっとした刺激で出血してしまいがちなので、血圧の変動によって血管が拡張してしまった場合、鼻血が多発する可能性もあります。
ちなみに、子供の鼻血が出やすいというのはこういう側面もあるからです。
基本的に、子供は風邪をひきやすく熱も出しやすいため、一時的に高血圧になったり低血圧になることもあるので、高血圧により頭痛・耳鳴り・肩こり・しびれ・めまい・胸痛、動悸、呼吸困難・むくみなどの症状が起きていないかを確認するとともに、低血圧による冷え・食欲不振・めまい・立ちくらみ・倦怠感・吐き気・腹痛といった症状がないかも確認しましょう。
まとめ
以上、いかがだったでしょうか?
今回は、風邪で血圧が上がる理由と対処法について、また妊婦や子供の注意点もお伝えしました。
風邪による血圧の変動はよくあるもので、上昇することもあれば低下することもあるということでしたね。
そして、その原因はストレスによる血管縮小や脈拍上昇、発汗による水分不足や血管拡張作用によるものというものでしたが、水分不足は防ぐことができますが風邪によるストレスや血管拡張及び脈拍上昇は防げないので、安静にすることが大切ということでした。
また、妊婦の場合は低血圧になりやすいので風邪をひくことでその低血圧の症状が出やすくなり、子供の場合も血圧の変動が多発しやすいので、低血圧や高血圧における症状が出る可能性が高いということでしたね。
最後に、風邪をひいた場合、血圧は上がることも下がることもあるので、その時の症状を見ながら冷静に対処するようにしましょう。
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