血圧上昇の原因や症状とメカニズムや対処法!徐脈や出血の時は?

血圧というのは市販されている測定器具さえあれば簡単に知ることができる数値なので、かなり身近なものですよね。

しかし、この血圧が上昇するのは悪いことといわれていますが、そこには意外とわからないことが多く、

・そもそもの原因や症状はなに?

・要因や因子などのメカニズムはどうなっているの?

・ホルモン異常や頭痛、徐脈の原因も高血圧?

・血圧が上昇すると、心拍数や出血量はどうなるの?

・治療法は薬でOK?

などなど、気になる項目が色々と出てくると思います。

そこで今回は、血圧上昇の原因や症状とメカニズムや対処法について、また、徐脈や出血の時の対応の仕方などについても解説いたします。

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血圧上昇の原因と症状について

血圧が高いとか上昇するというのは非常に身近にある状態なので、当たり前のような感覚でとらえている人も多いですが、急激な上昇や高血圧の状態が続くような人というのは大変危険な状態にあるのです。

そもそも、血圧が上がってしまう原因はいろいろとありますし、普段は正常の範囲内であったとしても、何かを境に急激に上昇して正常値の130mmHg以下を大きく上回る150mmHgオーバーになってしまうこともあります。

そして、この急上昇の原因は

・ストレス

・自律神経の乱れ

・気温の変化

・体への大きな負担

・精神の興奮

・更年期

・パニック障害

・遺伝

などいろいろとあるのですね。

また、このように生活習慣や遺伝が原因となっている場合を一次性高血圧と呼び、血圧が高くなっている人の9割がこれに該当しているようで、内分泌性高血圧や腎性高血圧のような病気が原因のものは二次性高血圧と呼ばれています。

このように、いろいろと原因はありますが、病気ではない場合で最も考えられるのがストレスによるもので、体内で分泌されるストレスホルモンが多くなってしまうことで心拍数が上昇して血管が収縮するようになるので、血圧が上昇してしまうのです。

メカニズムについて

血圧は基本的に心拍出量(心臓から全身に向かって出る血液の量)が増加することと、末梢血管抵抗が増加することで上昇するものなので、今まで紹介したストレスなどはこのどちらかの因子となってしまうということなのですね。

例えば、交感神経が活性化したり、食塩を過剰に摂取して体液濃度を一定にするために水分が増加してしまうと心拍出量の増加につながってしまうので、その分だけ血圧が上昇します。

また、血液がドロドロになってしまったり、動脈壁の弾性が失われて固くなってしまったり、コレステロールなどが血管内壁にくっついてしまうことで血液が通り抜けることが難しくなってしまったりすることで、末梢血管への抵抗が高まってしまい、血圧が上昇するようになるのです。

ちなみに、この心拍出量の増加や血管抵抗の増加は交感神経の活性化により発生することがあり、非常に重要だということも覚えておきましょう。

というのも、交感神経が活性化することでカテコールアミンという物質が副腎や交感神経の末端から分泌されるようになり、血管収縮や心拍出量の増加を促すようになってしまうことが原因となっています。

あと、ストレスでの血圧上昇については、

過度のストレスを受ける
⇒ ホルモンの分泌指令が出る
⇒ 交感神経を介して命令が広がる
⇒ 体を活発化させるアドレナリンやコルチゾールなどのホルモンが分泌される
⇒ ホルモンの影響で心拍数が上昇し血管が収縮する
⇒ 血圧が上昇する

という流れになっています。

徐脈との関係について

徐脈とは不整脈の一種で、こちらは心拍数が通常の状態よりも下回る症状のことを意味していて、酸欠やめまいなどの症状を引き起こすようになってしまいます。

これは高血圧の人なら頻脈になることのほうが多いから関係ないと感じるかもしれませんが、高血圧の治療薬であるビソプロロールなどを摂取すると副作用として、この徐脈の状態になってしまうことがあるので、無関係ではないのです。

また、高齢者になると心臓の動きが悪くなるので、基本的にはこの徐脈の状態に近づくのですが、女性の場合は更年期障害なども発生するようになることで、女性ホルモンのエストロゲンが減少し、血圧が上昇しやすくなるので徐脈にやりやすく、高血圧になりやすい状態になってしまい、どちらの症状にも悩まされるようになる人もいるのですね。

高血圧になると頭痛になる?

血圧が上昇することで発生する頭痛は、脳内になんらかの異常や動脈硬化などの障害が出ている場合や、肩こりや寝不足などによる場合などがあるようです。

特に、脳の血管が破裂したサインという可能性もありますので、高血圧で頭痛が多いという人は非常に危険であるということは覚えておきましょう。

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血圧上昇における対処法!薬で治る?

血圧上昇への対処法としては大きく分けて、生活習慣の改善と薬物療法があります。

まず、生活習慣の改善としては

・減塩する
・野菜や果物を食べる
・脂質を抑える
・魚を食べる
・肥満の人は痩せる
・運動をする
・お酒を抑える
・タバコを止める
・睡眠時間をしっかりと確保する
・ストレスを減らす

などがあるので、改善できるところから取り組んでみましょう。

そして、血圧を下げるための薬としては、カルシウム拮抗薬やアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬、アンジオテンシン変換酵素阻害薬などいろいろとありますが、高血圧の人は糖尿病などの病気を併発していることが多いので、状況に合わせた薬を医師と相談して処方してもらってくださいね。

高血圧になると出血が増える?

高血圧になると、普通の血圧の方に比べて出血量が多くなりがちで、出血する時間も長くなってしまうようです。

というのも、高血圧の状態が長い人というのは血管に長い期間負担をかけ続けている人なので、血管がもろくなっている可能性が高く、鼻血などで出血するとなかなか止まらない状態になり、高血圧な状態のため出血の勢いも強くなってしまいます。

そのため、特に理由もなく大きな衝撃やダメージを受けていないのに鼻血が出るという人は高血圧の可能性が高いといわれていて、頻繁に鼻血が出るのを止めたいのなら、高血圧な状態をまず改善する必要があります。

また、応急処置としては基本のやり方で問題はないので、滅菌ガーゼや清潔なハンカチなどを使って、直接傷口を強く圧迫する直接圧迫法を使うのが基本になりますが、血圧が上昇している方はなかなか止まらないと思いますので、手の出血なら橈側動脈と尺骨動脈を押さえるような関節圧迫止血法を試してみてくださいね。

まとめ

今回は血圧上昇の原因や症状とメカニズムや対処法について、また、徐脈や出血の時の対応の仕方についても解説いたしました。

血圧が上昇する原因は非常に多くあり、ストレスや自律神経の乱れでも上昇してしまうことから、原因は一つではなく複数あるということでしたね。

また、血圧が上昇してしまう人の対処法は降圧剤を使うというやり方もありますが、生活習慣の改善が必須であるため、いろんな部分の見直しが必須になるということでしたので、少しずつでもできるところから生活習慣を変えていってくださいね。

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