胃腸炎は病院に行かないと治らない?行くなら何科?検査についても
胃腸炎の中でも急性胃腸炎では、前兆がなく突発的に下痢や嘔吐などの症状が現れるので、原因が分からないままひどい症状に陥ってしまいますよね。
なので、胃腸炎では正しい対処法も分からず、病院へ行かないと治らないのではと思う方が多いと思いますが、行くとしたら何科が良いのでしょうか?
また、病院で胃腸炎の場合、処方される薬や検査についても詳しく知りたいのではないでしょうか。
そこで今回は、胃腸炎で病院に行かないと治らないのかといったことや、行くなら何科か、また検査についても詳しくお伝えしていきます。
目次
胃腸炎は病院に行かないと治らない?行くなら何科?
胃腸炎には様々なタイプがありますが、特に細菌性やウイルス性の急性胃腸炎の場合は、突然強い吐き気に襲われて、下痢や嘔吐の症状が数日間続くのでつらいですよね。
そのため、詳しい原因が何かも分からないので、正しい対処法も分からないまま、トイレから離れられなくなっている人も多いのではないでしょうか。
ただ、胃腸炎の場合は特効薬がないので、基本的には対症療法を行うのが良く、自宅で安静にしながらウイルスや細菌が便から排出されるまで待つのが良いとされています。
なので、胃腸炎は病院に行かないと治らないということはないのですが、行くとしたら何科が良く、どんな時に行ったら良いのでしょうか。
胃腸炎で病院に行くなら何科?行くべきタイミングも!
胃腸炎では、下痢や嘔吐が長くて5日間ほど続くので、食事を取ろうとしても吐いてしまったり、水分を摂ることも難しくなって、脱水症状に陥る危険性があります。
そのため、一人暮らしで看病してくれる方がいない場合や、小さなお子さんが感染した場合には、無理をせず病院で適切な処置を行ってもらう必要があります。
そして特に、
・尿が出なくなった
・ぐったりして体に力が入らない
・皮膚が乾燥している
などの脱水症状の危険な状態に陥る前に、できるだけ早く病院へ行くようにし、その場合は内科がオススメです。
ただし、病院に行っても、胃腸炎には特効薬がないため、抗生剤などを処方される事はないのですが、点滴投与で経口補水液などの栄養分を含んだ薬を血管から注入することで、脱水症状や栄養失調などの症状に対処してくれるそうです。
そして、点滴で回復したら、自宅で引き続き安静に過ごし、水分補給に気をつけながら、体からウイルスや細菌などを排出できるようにしましょう。
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胃腸炎の検査とは?
一方で、胃腸炎には様々な原因があるので、感染したらすぐに、病院へ行って検査を行い、原因を追及する方が良いのではないかと考える方も多いと思います。
そして、病院の内科を訪れると、問診や触診で痛みの程度や痛む場所、また、症状がいつから現れたか、何をどのくらい食べたかなどを聞かれるので、できるだけ正確に答えるようにしましょう。
それから、急性胃腸炎の場合は原因が食材だけでなく、服用している薬であることも多いので、普段服用している薬についても聞かれます。
そしてほとんどの場合は、この問診で細菌性か、ウイルス性かを診断し、脱水症状の危険がなければそのまま帰宅することになり、安静にして過ごすように言われるのですが、医師によっては、検査を行って詳しい原因を特定することがあります。
胃腸炎の場合、病院で行われる検査は何?
病院では、医師が問診である程度、細菌性かウイルス性かを判断した上で、次のような検査を行います。
・ラピッドテスト
胃腸炎の検査では、患者の便や吐瀉物からウイルスの検出を行うラピッドテストを適用することが多く、これによって主にノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルスといった原因ウイルスを判定することができます。
そして、検査方法は綿棒を使って検査し、その場で診断結果が出るのですが、確実性については疑問視されることが多いので、あくまで簡易検査と捉えた方が良いでしょう。
・ノロウイルス抗原「BLEIA法」
直近で牡蠣などの海産物を食べた場合は、ノロウイルスによる胃腸炎が疑われるため、ノロウイルスに特化した「BLEIA法」という検査方法を用いることがあります。
ただ、このBLEIA法は、特殊な装置を用いるため、検査結果が出るまでに2日から8日もかかり、その頃には症状も緩和されているので、あくまで学校内での感染予防などの目的で検査されることが多いようです。
・ウイルス分離培養、ウイルス抗体測定、細菌培養
これらは、糞便からウイルスや細菌を特定する検査方法で、特殊な機器を要し、検査してから結果が出るまで2~10日ほどかかるとされているので、これも結果が出る頃には症状が緩和されていることが多いですね。
このように、急性胃腸炎の場合に原因を特定する検査方法を行うと、検査結果が不確実だったり、結果が出る前に時間がかかって治った頃になって原因が分かったりするのが実際のようです。
なので、治ってから原因が分かっても仕方がないと思う方もいるのではないでしょうか。
そのため、こうした詳しい検査は、ノロウイルスに感染したことを学校側に報告した場合、念のため検査を行うように促された時や、1週間を過ぎてもなかなか治らない時のみに行う程度で良いと思われます。
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胃腸炎で自宅治療をしている時の水分補給のポイントは?
胃腸炎で、水っぽい便が出ている場合は食事については無理をする必要はなく、発症から2~3日の間は絶食しても良いくらいですが、水分はこまめにとり続ける必要があります。
そして、体を冷やすことがないように冷たい飲み物は避けて、温かいほうじ茶などをとると良く、同じお茶でも緑茶などは利尿作用が強く排尿を促してしまい、せっかく水分をとってもすぐに尿になって出てしまうのでオススメできません。
また、お茶を飲むときには梅干しなど塩分の強い食べ物を少しずつとると、水分と塩分のバランスがとれて体の中の体液のバランスを保つことができます。
それから、最近ではコンビニでも買えるようになった経口補水液もオススメで、これは病院で点滴治療を受けたときにも含まれているものと同一の成分で、少しずつこまめに補給することで、脱水症状を予防できます。
胃腸炎による下痢や嘔吐などの症状では、想像以上に大量の水分が体から失われているので、悪くなる前から意識して水分補給をするようにしましょうね。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、胃腸炎で病院に行かないと治らないのかといったことや、行くなら何科か、また検査についても詳しくお伝えしました。
まず、胃腸炎では特効薬がないため、対症療法を行うしかなく、病院へ行かないと治らないということはないですが、脱水症状などの心配もあるので、乳幼児や一人暮らしで看病をしてくれる人がいない場合は早めに病院の内科へ行くと良いのでした。
また、病院では点滴で経口補水液などを血管に注入し、検査ではラピッドテストなどの簡易検査からウイルスを特定した検査方法まであるのでしたが、詳しい検査は結果が出るまで日数を要し、症状が既に治っていることもあるのでした。
なので、病院へ行くときは水分補給がままならない時に脱水症状予防の目的で行くと良く、基本的には自宅で安静にし、水分と塩分をバランス良く取っていれば治るとのことでした。
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胃腸炎を効果的に予防するにはどうしたら?
胃腸炎にかかると激しい症状に襲われ、点滴などを行わないと脱水症状などの危険性もあるので、つらいですよね。
ただし、胃腸炎の原因となる細菌やウイルスが含まれた食材は、見た目では臭ったり色が変化しているわけではないので、分かりづらく、判断することが難しいそうです。
また、いくら手洗いなどで物理的に予防しようとしても、どうしても限界がありますよね。
なので、胃腸炎を予防するには普段から効果的な食べ物を食べて、胃腸の環境を良くしていくことが鍵なので、チェックしてみましょう!
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