胃腸炎の検査方法や費用!治療の仕方や期間と薬についても!

画像1胃腸炎は、つらい胃腸の症状が続いて下痢にも嘔吐にも悩まされることが多いので、できればかかりたくないですよね。

そして、胃腸炎と一言で言っても様々なタイプがあるので、胃腸炎の疑いがあったら検査を行って早めに対処するためにも、検査方法や費用などを知っておきたいのではないでしょうか。

また、胃腸炎は、タイプ別にどのような治療の仕方があり、治療にかかる期間や処方される薬はどんなものかといったことについても気になるのではないでしょうか。

そこで今回は、胃腸炎の検査方法や費用、また、治療の仕方や期間と薬についても詳しくお伝えしていきます。

スポンサーリンク

胃腸炎の検査方法や費用は?

画像2

胃腸炎は、大きく分けて、

・急性胃腸炎

・慢性胃腸炎

・ストレス性胃腸炎

の3つに分けられます。

この中で「胃腸炎」と聞いて突発的な下痢や嘔吐を繰り返すイメージが強い方が多いと思いますが、それは急性胃腸炎のことで、慢性胃腸炎は急性胃腸炎よりも原因を特定するのが難しく、炎症を慢性的に繰り返している状態をさします。

そして、ストレス性胃腸炎の場合は、文字通り外から受けるストレスによって、胃腸に不具合が生じてしまっている状態をいいます。

このように、胃腸炎といっても色々な種類があり、原因や症状が異なるので、検査方法も対処法も異なるため、注意が必要です。

胃腸炎の検査方法は?費用も

1:急性胃腸炎

画像3

急性胃腸炎の場合は、突然下痢や嘔吐が始まることが特徴なので、病院の内科を訪れると、問診や触診で痛みの程度や痛む場所や、症状がいつから現れたか、何をどのくらい食べたかなどを調べるそうです。

そして、急性胃腸炎の場合は食材だけでなく、医薬品が原因となっていることも頻繁にあるので、普段どんな薬を服用しているかも聞かれますが、医師に正確に伝えるようにしましょう。

ほとんどの場合は、この問診で細菌性か、ウイルス性かを診断し、細菌性の場合は薬を処方して、ウイルス性の場合は症状が和らぐまで待つように伝えられることが多いようです。

ただ、医師によっては、もう少し踏み込んだ検査を行って詳しい原因を特定することがあり、費用や期間や目的もそれぞれあるので、チェックしてみましょう。

・ラピッドテスト

患者の便や吐瀉物からウイルスの検出を行う「ラピッドテスト」という方法がメジャーで、主にノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルスといったウイルスの判定に使う検査方法なのですが、綿棒を使って検査をし、その場で診断が出るとされています。

ただ、この検査方法の確実性は疑問視されることが多く、あくまでも簡易検査という位置づけで、保険は適用外ですが、数千円の負担で済むようです。

・ノロウイルス抗原「BLEIA法」

ノロウイルスに特化した検査方法としてノロウイルス抗原「BLEIA法」もあります。

ただ、このBLEIA方法は、特殊な装置を用いるため、検査結果が出るまでには最短で2日か、長くて8日もかかり、これについても保険適用外で、3万円程度かかる場合もあるようです。

・ウイルス分離培養、ウイルス抗体測定、細菌培養

糞便からウイルスや細菌を特定する検査方法で、こちらも特殊な機器を要し、依頼してから結果が出るまで2~10日ほどかかるとされていますが、保険適用外でも、費用はラピッドテストと同程度で数千円で済むようです。

画像4

このように、急性胃腸炎の場合に原因を特定する検査方法を行うと、高いもので数万円かかるそうですが、3歳以下の幼児と65歳以上の高齢者に関しては保険適用となるようです。

ただ、いずれにしても急性胃腸炎の場合は、医師の問診で細菌を退治するための抗生剤を処方してもらい、ウイルス性の場合は安静にしていると1週間程度で治るとされているので、治ってから原因が分かっても仕方がないと思う方もいるのではないでしょうか。

そのため、こうした詳しい検査は、集団感染が起きたときや、医師の指示通りに対処してもなかなか治らない時のみに行う程度で良いと思われます。

2:慢性胃腸炎

・ヘリコバクターピロリ菌検査

画像5

慢性的に繰り返す胃腸炎の原因は、ヘリコバクターピロリ菌の可能性も考えられますが、保険適用になったので、胃腸に不安のある人にとっては検査しやすい環境になり、自己負担額は病院にもよりますが、数千円単位で済むようです。

そして、このピロリ菌の検査には内視鏡を使用する場合としない場合があり、しない場合は呼気や血液、糞便から検査が可能ですので、慢性的に悩んでいる方にはオススメしたい検査です。

それから、内視鏡を使う場合はその場である程度確認ができますが、場合によっては胃粘膜を培養して判定するため、5~7日ほど要することもあります。

3:ストレス性胃腸炎

画像6

急性胃腸炎でも、慢性胃腸炎でもない場合は、外側からの様々なストレスが要因となり起きるストレス性胃腸炎と診断されることが多いようで、費用や期間は問診の段階で済めば基本的な診断料だけで済むそうです。

治療の仕方や期間と薬についても!

画像7

胃腸炎の中でも、細菌性胃腸炎で原因が特定できた場合は、細菌を退治する抗生剤が処方されるので、最後まで飲みきるようにすると良いですが、それ以外の多くの胃腸炎には特効薬がないとされています。

そのため、ウイルス性胃腸炎の場合は基本的に体からウイルスが排出されるまで安静にし、待つしかなく、下痢や嘔吐が長引くと脱水症にかかる危険性があります。

なので、ウイルス性胃腸炎の場合は特に水分補給を意識して、水分と塩分をバランス良くとりながら、体の中の体液のバランスが崩れないように気をつけて、温かいお茶や梅干しをとることをオススメします。

そして、もし、症状が悪化してどうしても水分をとることが難しく、ぐったりしてしまったら、病院へ行くと点滴投与をしてくれるので、無理をしないようにすると良く、細菌性胃腸炎、ウイルス性胃腸炎ともに1週間程度で治療を終えることができるようです。

(関連記事:脱水症状の初期症状と対処法や爪や筋肉痛や足がつるなどの兆候!

(関連記事:胃腸炎の時にオススメの飲み物!飲んではダメな物とその理由も!

また、慢性胃腸炎の場合は、胃の機能が低下して腸に食べ物がたまって腸内環境が悪化したり、胃の内圧が上がっていることが原因なので、胃の機能を促進させる薬が処方されることが多く、経過を見ながら症状を待つので期間は特定することができません。

一方で、ピロリ菌の感染が認められた慢性胃腸炎の場合は、抗菌薬を2種類と、その効果を高める胃薬を1週間服用するとされるので、医師の指示通りに治療を行うと、1週間程度で約80%の方が治療できるそうです。

それから、ストレス性胃腸炎の場合は、原因の特定が難しいため、しばらくは外食や長時間の労働を控えたりするなどして、リラックスして安静に過ごすよう指示されますが、個人差があるので、治療期間は特定が難しいようです。

スポンサーリンク

胃腸炎の時は学校や会社へ行ってもいいの?

画像8

胃腸炎の検査の多くが、特殊な方法をとったり、日数を要するもので、原因を特定するにはかなり高額の費用が発生するケースが多いです。

ただ、勤め先の企業や学校によっては、出席停止の証明のために詳しい診断書が必要な場合があり、そのために医師が必要と判断した場合は検査を行うようすすめられることが一般的だそうです。

そのため胃腸炎にかかった場合はまずは病院で問診などを行って医師の診断を待つと良く、急性胃腸炎のように感染性のものであれば、企業や学校のルールを確認して、診断書の必要の有無や、そもそも出席・出社停止の必要はあるかなどを確認しましょう。

その上で、必要であれば検査を行うと良いですが、おおがかりな検査を受けて待ってから治療をするよりは、問診で分かる範囲で想定される原因をもとに、できるだけ安静にして適切な処置を行うことで、早めに回復できるようにすることをオススメします。

(関連記事:会社を休む方法!使える理由とメールの例文など!事前と当日用!

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、胃腸炎の検査方法や費用、また、治療の仕方や期間と薬についても詳しくお伝えしました。

まず、胃腸炎には急性、慢性、ストレス性の3種類があり、病院へ行くと問診や触診で大体の原因を突き止め、症状によって治療法が異なるのでしたね。

ただ、必要に応じて詳しい原因を突き止めるのであれば簡易的なラピッドテストから、特別な機器を用いてノロウイルスの感染の有無を調べるBLEIA法などもありますが、8日くらいかかることがあり、費用も保険適用外で数万円になることもあるのでしたね。

一方で、慢性胃腸炎でピロリ菌が原因の場合は、保険適用内で検査が可能で、感染の有無を確認すると治療薬を用いて1週間程度でほぼ回復するのでオススメなのでした。

胃腸炎は無理をしなければ1週間以内に治ることが多い病気なので、検査は必要に応じて行うようにして、できるだけ早く治すことを優先させるのをオススメします!
↓↓↓
「胃腸炎の予防に効く食べ物!」についてはコチラ!?

スポンサーリンク

このページの先頭へ