虫刺されでやぶ蚊などの蚊の種類やそれ以外の原因!対処法も!
夏になると増える虫刺されは、かゆみや腫れなど不快な症状が多く、跡も残ることから毎年悩まされている方も多いことでしょう。
そんな虫刺されで一番多いのはやぶ蚊によるものですが、一口に蚊といってもさまざまな種類がいるのをご存知ですか。
また、虫刺されの原因となるのは、蚊以外にも様々な虫がおり、場合によっては重いアレルギーを起こして危険な状態になってしまうこともあるんです。
ですので、今回は虫刺されの原因になる蚊などの虫とその症状、そして薬のおすすめなどの対処法をご紹介します。
目次
人を刺す蚊は一種類じゃない!?
一口に「蚊」といっても、人間の血を吸う蚊は一種類だけではなく、それぞれ住む場所や血を吸う時間帯が違う数種類の蚊がいます。
また、蚊は夏にだけいるというイメージがあるかもしれませんが、決してそんなことはありません。
では、まずはじめに日本でよく見られる蚊についてをご紹介します。
1:ヒトスジシマカ(ヤブ蚊)
一番見慣れている蚊といえば、黒い体に白い縞模様が入った足が特徴的な、ヒトスジシマカ(ヤブ蚊)ではないでしょうか。
ヒトスジシマカは、藪や公園、人家など幅広い場所に生息しており、昼から夕方にかけて盛んに血を吸います。
そして、この蚊はデング熱や西ナイル熱のウイルスを媒介する蚊として、近年では日本だけではなく世界中で問題になっています。
2:アカイエカ・チカイエカ
アカイエカやチカイエカも日本でよく見られるイエカという蚊の仲間で、赤いというよりは茶色の体をしている蚊です。
アカイエカはヒトスジシマカと違い、家の中によく侵入してくるという性質があり、また夜から明け方にかけて、盛んに血を吸うという性質があります。
ですので、夜寝ている時などに耳元でプーンという羽音が聞こえてくるような場合には、このアカイエカの仕業だと考えていいでしょう。
一方、アカイエカとよく似た見た目のチカイエカはビルの浄化槽などで年中発生し、地下街やオフィスなどで人の血を吸います。
蚊以外にも!虫刺されの原因となる虫
虫刺されは蚊だけではなく、他の虫に刺されたり、咬まれたりすることによっても起こります。
ですが、よく見ると蚊に刺された時とは様子が違うことが多いので、それをきちんと見分けて、正しい対処をすることが必要です。
また、刺された虫の種類によってはかゆみ以外にも重い症状が起こることがあるので、注意が必要です。
それでは、蚊以外の虫刺されの原因となる虫についてをご紹介します。
1:ノミ
人に被害を及ぼすノミは、ほとんどがネコノミという種類のノミによるもので、庭や公園といった屋外をはじめ、飼い犬や飼い猫などのペットに寄生してしまっている場合には室内でも刺されることがあります。
そして、ノミに刺されると、1~2日経ってから非常に激しいかゆみを伴う赤いブツブツができ、人によっては大豆くらいの大きさの水ぶくれになることもあるようです。
ちなみに、屋外で刺された時にはスネや足を集中的に刺されますが、屋内で刺された場合には腕や体の他の部分を刺されることがあります。
2:ダニ
ダニによる被害は、ネズミに寄生しているイエダニという種類の小さなダニによるものが多いようです。
このイエダニは、寝ている間に布団に潜りこんで血を吸うので、朝起きた時に見覚えのない虫刺されができていた場合には、イエダニを疑った方がいいでしょう。
特に、脇腹や下腹部、太ももの内側などが刺されやすい部分で、刺されるとかゆみが強く、しこりのあるブツブツができます。
また、これとは別に、山などの屋外にいるマダニも人の血を吸いますが、このマダニはさまざまな病気を媒介し、その中の重症熱性血小板減少症候群という病気では日本でも2013年に死者が出ていますので、特に注意したい害虫です。
3:ブユ(ブヨ)
ブユ(ブヨ)は高原や山の渓流沿いに多く、野外レジャーの時に刺されることが多い虫です。
正確には、ブユは刺すのではなく、皮膚をかじってそこから流れる血を吸いますので、その跡からは少量の出血が見られます。
そして、刺されてから半日くらい経つとその部分が赤く腫れ、しだいに激しいかゆみが現れますが、人によってはブユが血を吸う時に出した毒素で発疹や発熱などが起こることがあります。
4:ハチ
ハチは虫刺されの中でもよく知られており、気をつけている人も多いことでしょう。
ハチに刺されると、激しい痛みが出た後に赤く腫れますが、初めて刺された時にはこれらの症状は1日以内には治まってしまいます。
しかし、恐ろしいのは2度目以降に刺された時で、ハチの毒素による激しいアレルギー反応からアナフィラキシーショックを起こし、呼吸困難や血圧低下といった命に関わる重い症状が出ることがあるので、注意が必要です。
そのため、一度ハチに刺されたことがある人は、二度目への対策としてエピペンというアレルギー反応を抑える注射を医師から処方されることがあります。
5:アブ
アブは通常、牧場などで牛や馬などの血を好んで吸いますが、近くに動物がいない場合には人間の血を吸います。
アブに刺された時には、瞬間的に痛みがあり、その後強いかゆみや腫れ、患部の熱感などの症状が現れます。
そして、人によってはアレルギー反応によって化膿したり、水ぶくれになってしまうこともあるようです。
6:トコジラミ(ナンキンムシ)
布団に潜んで人の血を吸うトコジラミは、現在の日本では衛生環境がよくなったために普通はほとんど目にすることがなくなった虫です。
しかし、ここ数年、海外からの観光客の増加によって国内の宿泊施設での被害が報告されていますし、海外旅行の宿泊先で被害に遭う可能性があります。
そして、トコジラミに刺されると、強烈なかゆみがあり、刺された直後よりも2日目以降の方がかゆみが強くなります。
また、刺された跡が赤く腫れますが、これは1~2週間以上もの間消えません。
7:ムカデ
ムカデは、普段は屋外の石の下などにいますが、夜間にクモなどを食べるために家に入ってくることがあります。
とはいえ、不用意に手で払ったりしなければ咬まれたりすることはありませんが、咬まれた場合にはその瞬間に激痛が走り、その後にしびれや、患部の腫れが現れます。
そして、人によってはショック症状を起こすこともあるので、その場合には病院で診察を受けた方がいいでしょう。
8:ケムシ
ケムシは刺したり咬んだりはしませんが、毒のある毛に触れることで虫刺されのような症状が起こり、これは直接ケムシに触れなくても落ちた毛などに触れることによっても起こります。
そして、毒のある毛に触れると、強いかゆみのあるじんましんのような赤いブツブツが多数できます。
そのうえ、かいてしまうと余計に症状が悪化しますので、ケムシの毒のある毛に触れたとわかった時にはすぐにテープで毛を取り除いたり、せっけんとシャワーで洗い流したりするようにしましょう。
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虫刺されの対処法はこれ!
さて、さまざまな虫による虫刺されについてをご紹介してきましたが、これらの虫刺されへの対策は「虫を寄せ付けないようにする」「刺されてしまった後に正しい対処をする」という2つが大切です。
それでは、最後にこの2つの点に注目して、虫刺されへの対処法を見ていきましょう。
1:まずは虫に刺されにくい服装をしよう
まず、蚊やアブ、ブユ、マダニなどの対策として有効なのが、虫に刺されにくい服装を心がけることです。
つまり、半袖や短パン、サンダルといった服装を避け、なるべく肌の露出を抑える服装をすることが、虫に刺されないためには大切です。
しかし、熱い時期に長袖や長ズボンは辛い、という場合もあるかもしれませんので、そういった場合は蚊が嫌うスコーロンという素材でできた服や、次に説明する虫よけ薬などを活用してみてはいかがでしょうか。
2:虫よけ薬などを活用しよう
市販されている、体に直接かけたり、室内などの空間に使用する虫よけスプレーや蚊取り線香などを活用することも有効です。
特に、レジャーや庭仕事などで長時間屋外にいる予定がある場合には、必ず虫よけスプレーを持参した方がいいでしょう。
ただ、虫よけの成分が赤ちゃんやお子さんに心配だという場合には、天然の植物オイルなどから作られた虫よけスプレーなどがありますので、そういったものを使ってみてください。
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3:もしも刺されてしまったら…効果的な薬はこれ!
虫に刺されてしまった時には、市販の塗り薬などで対処ができますが、症状の強さによって使う薬の使い分けをするとより効果的です。
例えば、蚊に刺されたくらいのかゆみであれば、ムヒなどのかゆみ止めの成分のみが入ったクリームなどで充分なのですが、ムカデなどの強いかゆみがある虫刺されに対しては、ステロイドが含まれたクリームを使うと患部の炎症を強力に抑えてくれます。
中でも、ムヒアルファEXはステロイドが配合されており、ステロイドに対する副作用にも配慮された処方になっていますので、レジャーの際には持っていると安心ですね。
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(関連記事:ムヒアルファEXのステロイドの強さや副作用と効く虫!ブヨには?)
まとめ
いかがでしたか。
虫刺されには一般的なヤブ蚊によるもの以外にもさまざまな虫によって起こり、中には非常に強いかゆみなどの厄介な症状が現れる場合があります。
そして、対処法としては服装や虫よけスプレーなどで工夫して虫を寄せ付けないようにすることが大切です。
また、もしも虫に刺されてしまった時には、市販のかゆみ止めやステロイド入りの軟膏を症状によって使い分け、もし発熱などの重い症状が出た場合には医療機関を受診し、医師の診察を受けるようにしましょう。
それでは、ぜひ今回の内容を参考にしっかりと虫刺され対策をして、外遊びを満喫してくださいね。
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