溶連菌の時のクラビット500の飲み方の注意点!効果と副作用も

画像1溶連菌による感染で現れる症状の治療には、抗菌作用のある薬の服用が必須となるため、病院ではクラビットなどの抗生剤が処方されます。

そこで、クラビット500などの抗生剤の効果や副作用、飲み方の注意点などを知っておきたいですよね。

また、薬の服用以外に、溶連菌の対処法として注意するべき点は何はあるでしょうか?

そこで今回は、溶連菌の時のクラビット500の飲み方の注意点や、効果と副作用について詳しくお伝えしていきます。

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溶連菌の時のクラビット500の効果と副作用は?

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溶連菌は、5歳をピークに15歳くらいまでの子供が冬の時期に感染しやすい細菌ですが、大人や4歳以下の乳幼児が感染することも多いです。

そして、初期症状には38℃~39℃の高熱を生じ、同時に激しいのどの痛みや舌の表面が白くなる症状が現れ、大人の場合は関節痛が現れることも多いです。

それから、溶連菌の正しい治療を行わないと、発症から3日ほどで白い舌が消え、舌の表面に紅い発疹がプツプツできる「いちご舌」という症状が現れます。

さらに、治療をせずに放っておくと、他の病気へ合併する可能性や、後遺症が残るような症状も現れるので、十分注意が必要です。

そのため、周りで溶連菌感染症が流行していたり、家庭内で感染者がいるなど、思い当たることがあればできるだけ早く病院を受診し、検査を行うようにしましょう。

クラビット500の効果と副作用について!

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病院での溶連菌の検査は5分~10分程度ですぐに結果が現れるので、感染が明確になったら、溶連菌に効く抗生剤と合わせて、発熱やのどの痛みに効く薬が処方されます。

そして、抗生剤にはジスロマッククラリスなどのペニシリン系の薬が処方されることが最も多いですが、アレルギー体質の方には合わないので、その場合はニューキノロン系のクラビットなどの抗生剤が有効です。

それから、クラビットは感染した細菌のDNA複製を阻害することによる殺菌作用の効果があるため、溶連菌以外にも婦人科や眼科、耳鼻科など幅広い感染症の治療に使用されているようです。

そして、かなり強力な効果のある抗生剤で、病院で処方される他の解熱剤などとの併用も問題ありませんが、次のような副作用が現れることが多いそうです。

1) 食欲低下

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口やのどが渇き、消化不良などの副作用が生じて、食欲が低下します。

しかし、溶連菌感染症からの回復のためには、免疫力を上げるために栄養補給が大切ですので、薬の副作用でつらい時は無理して食べずにアイスクリームなどでも良いでしょう。

2) 吐き気

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クラビットの細菌を排出する成分が吐き気を起こすケースがあり、回転性のめまいや、嘔吐、のどが腫れるなどの症状が現れることが多いので、あまりにひどければ医師に相談すると良いでしょう。

3) 腹痛

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クラビットには下剤に使用される成分も含まれているため、腸へ刺激を与え、善玉菌の増殖が追いつかない状態が続くと腹痛、軟便、下痢の症状が現れます。

そのため、水分補給をこまめに行って脱水症状を起こさないように注意しましょう。

4) 発疹

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発疹はクラビットの副作用の中で少ない方ですが、日光に当たった皮膚が発赤したり、ひどくなると水ぶくれができることがあり、その場合は薬へのアレルギー反応によるものかもしれません。

そのため、クラビットの服用で発疹が現れた場合は、医師に相談すると良いでしょう。

5) 頭痛

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細菌を排除する成分が、内臓器官から血液循環に作用することから、副作用として頭痛を引き起こすケースがありますので、市販の頭痛薬との併用は絶対にやめておきましょう。

クラビット500の飲み方の注意点はコチラ!

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クラビット500には、飲み合わせとして次のような薬と併用すると、けいれん発作を引き起こします。

・エノキサシン

・フルルビプロフェン

・フルルビプロフェンアキセチル

・ケトプロフェン

・テオフィリン

・アキノフィリン

・フェニル酢酸

・アリール酢酸

・プロピオン酸系解熱鎮痛薬

この中でもテオフィリンとアキノフィリンは、クラビットと同様にニューキロン剤であるため、血中濃度が上昇し、副作用が強く生じる可能性があります。

また、プロピオン酸系解熱鎮痛薬は、ロキソニンなど、自宅によくある薬が該当するので、クラビットの副作用で頭痛を感じても絶対に使用してはいけません。

そして、溶連菌の診断の際、抗菌薬以外にも症状別に併用が可能な薬は医師が処方してくれるので、市販薬を自己判断で使うことがないようにしましょう。

それから、溶連菌は処方された薬を最後まで飲むことで体の中の菌を完全に退治し、再発を防いだり、合併症への予防になります。

ただ、副作用がつらくて途中でやめてしまうと、そうした予防効果も薄れ、なかなか治らなくなってしまうので、自己判断でやめることはせず、医師に相談しましょう。

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溶連菌の対処法の注意点は?

溶連菌は、薬の服用から24時間以内には感染力がぐっと弱まり、さらに3日ほど経つと熱も下がり、1週間以内には手足の皮がむけて痕も残らずキレイに治るそうです。

なので、少なくとも1週間は無理をせず、できるだけ自宅で安静にし、次のような点に気をつけてホームケアを行いましょう。

1) お風呂は控える

溶連菌は高熱も生じ、発疹で痛みやかゆみがある場合が多いので、できるだけ入浴は避けると良いでしょう。

その代わりに、あせもなど皮膚の炎症を防ぐためにも、濡れたタオルで体を拭くとさっぱりして気持ちが良く、汗や汚れもとれるのでオススメです。

2) 水分補給

溶連菌では、発熱や下痢や嘔吐、薬の副作用によるのどの渇きによって脱水症状になる危険性が高いです。

そのため、水分と塩分をバランス良くとれるスポーツドリンクや経口補水液がオススメですが、もしものどの痛みがはげしく飲むのが辛ければ、氷をなめるだけでも良いです。

そして、それでも難しい場合は、病院での点滴投与が必要になるので、無理をせず、病院へ行くようにしましょう。

3) 栄養補給

病気を退治しようと体力を消耗するので、免疫力を向上して体力をつけた方が良いのですが、のどの痛みで食べ物を飲み込むことが辛く、薬の副作用による吐き気で食べられない可能性も高いです。

そのため、本当に辛いときは無理をせず、アイスクリームやゼリーでも良いですが、冷たい食べ物のとりすぎはお腹を冷やし、腹痛を悪化させてしまいます。

なので、適度に体をあたためる雑炊やお粥などがのどごしも良くてオススメで、具材を選ぶ場合は食物繊維など胃腸への負担が大きいものは避けるようにしましょう。

こうして、十分なケアを行うことで、1週間ほどで症状は緩和するとされていますが、溶連菌は発症後、1週間から4週間以内に、リウマチ熱などの別の病気へ合併する危険性があるため、やっかいです。

そのため、手足の皮がむけてきたら基本的には完治に近いのですが、抗生剤の服用が全て終わったところで再度病院を受診し、尿検査など適切な検査を行うと安全ですね。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、溶連菌の時のクラビット500の飲み方の注意点や、効果と副作用について詳しくお伝えしました。

まず、溶連菌の治療には抗菌作用のある抗生剤の服用が必須なのですが、クラビットはペニシリン系のアレルギー体質がある方にも有効で、非常に強い抗菌作用があるのでしたね。

ただ、食欲低下や吐き気などの副作用が現れ、飲み合わせによってけいれんを起こすことがあるので、頭痛の副作用で解熱鎮痛剤を飲むのは絶対NGなのでした。

さらに、ホームケアとして脱水症状予防や免疫力向上に関するポイントをお伝えし、症状が治った後もその後の合併症の危険性があることから、もう一度病院で検査すると良いのでしたね。

どんな薬でも副作用はありますが、溶連菌の場合は抗生剤を飲みきることがポイントなので、辛くても自己判断でやめずに、医師に相談するようにしましょう!

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