溶連菌はいつまでうつる?時期と時間と感染力!空気感染の有無も

画像1溶連菌はのどの痛みや発熱など風邪のような症状を引き起こす細菌ですが、どのように細菌がうつるのでしょうか?

また、溶連菌の細菌は、いつまでうつるのか、その期間や、流行しやすい時期などが気になりますよね。

そして、溶連菌の感染力や、空気感染もありうるのかといったことも知っておきたいのではないでしょうか。

そこで今回は、溶連菌はいつまでうつるのかといったことや、時期や時間と感染力、そして空気感染の有無について詳しくお伝えしていきます。

溶連菌はいつまでうつる?

溶連菌て何?流行する時期は?

溶連菌とは、正式名を「溶血性レンサ球菌」と言って、特に5歳から15歳の子供が冬の時期に感染しやすいのですが、大人や4歳以下の乳幼児がかかることもあります。

そして、この細菌に感染すると次のような症状が現れる「溶連菌感染症」という病気を発症します。

1) 発熱と激しいのどの痛み、白い舌

突発的に38~39℃の高熱が現れ、それと同時に激しいのどの痛みが現れます。

そして、口の中をのぞくと、のどのあたりが真っ赤に腫れ上がっているのが確認でき、たまに白い膿も付着しています。

それから、発熱すると共に溶連菌の感染によって舌の表面の角質が固くなり、その隙間に汚れや細菌がたまって舌が白くなります。

2) いちご舌

発熱後3~4日で白い舌が消えて、舌の表面が真っ赤になり、ツブツブといちごのような発疹が現れます。

そしてこの症状は「いちご舌」と呼ばれていて、溶連菌感染症の治療が行われていない時にのみ現れます。

また、その他にも体や手足に小さくて紅い発疹が現れます。

3) 関節炎

発熱と共に、頭痛や腹痛、首筋のリンパ節の腫れも現れます。

そして、この3つの症状が現れる急性期を過ぎて熱が下がると、適切な処置をしているようであれば手足の皮膚がむけてきて、これは完治に近づいたサインとされています。

こうして、風邪のような症状に近いのですが、判断を誤って普段通りに過ごしていると周囲へ感染を広げてしまうので、次の見分けるポイントを覚えておきましょう。

溶連菌感染症で特有の症状はコチラ!

・咳や鼻水は現れない

・のどちんこ周辺に紅く小さな点状の発疹が現れる

・白い舌

以上の3点が見分けるポイントなので、特に舌やのどの状態をよく観察して、できるだけ早く病院へ行き、細菌に感染しているか検査を行うと良いでしょう。

溶連菌はいつまでうつる?時間も!

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病院を受診すると、のどについた細菌の検査を行い、この検査結果は5分~10分程度ですぐに結果が出るそうです。

そして、溶連菌の感染と分かれば、熱やのどの痛みといった症状を和らげる薬の他に、抗生物質が処方されるので、必ず医師の指示通りに服用するようにしてください。

それから、溶連菌の感染力が高いのは、発症から抗生物質を飲み始めて24時間以内とされています。

そして、抗生物質を飲み始めて24時間以上経過すると、感染力はなくなるとされていますが、発熱や発疹が続いている場合は無理をさせず、自宅で安静にしましょう。

また、細菌の潜伏期間は2~5日間とされているので、他人にうつる可能性がある期間は、最大で「6日間」ということになります。

細菌の感染力や空気感染についても!

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溶連菌の感染力は非常に強く、特に発熱してから抗生物質を飲むまでの威力が大きいのですが、感染経路は「飛沫感染」と言われており、空気感染ではうつりません。

そのため、くしゃみや咳などで細菌がうつるので、感染したら周囲への配慮のためにもマスクをし、処方された薬を飲むことでのどの症状をおさえるようにしましょう。

また、学校で感染者が現れたら、予防のためにマスクを着用し、手洗いやうがいを徹底して免疫力が低下することのないよう、生活習慣を守ると良いでしょう。

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溶連菌感染症にかかったら、いつまで出席停止になる?

学校で子供たちの間で感染が広まりやすい病気は、流行を防ぐために「学校感染症」に指定されていて、指定されている病気にかかった場合は、感染の可能性がなくなるまで出席停止になります。

ただ、溶連菌感染症は「条件によっては出席停止の措置が必要と考えられる疾患」とされているため、具体的な出席停止期間は定められていないのです。

そのため、いつから登校・登園して良いのかということについては、医師と相談し、症状が治まるのを見てからということになります。

ちなみに、前述の通り溶連菌は、抗生物質を服用して24時間たつと感染力がほとんどなくなりますが、再発する可能性がある病気です。

そのため、発病後7日間経ってからなど、学校や園によっては期間を定めているところもあるようです。

なので、医師と相談の上で病院の許可をもらったら、その上で学校や園と相談し、ルールに基づいて登校や登園を再開するようにしましょう。

それから、溶連菌は大人もうつる病気なので、薬の服用を始めた日とその翌日は出社を控えると良く、勤務先によって異なるルールがある場合はそれに従いましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、溶連菌はいつまでうつるのかといったことや、時期や時間と感染力、そして空気感染の有無について詳しくお伝えしました。

まず、溶連菌は5歳から15歳までの子供がかかりやすく、特に冬に流行るのでしたね。

そして、病院では細菌に効く抗生剤を飲むのですが、この抗生剤の服用から24時間以内が細菌の感染力が強い時期で、それを過ぎると感染力がぐっと弱まるのでしたね。

また、感染は咳やくしゃみによる飛沫感染で、空気感染で起こることはないとのことでした。

それから、溶連菌感染症の時の学校や園への出席再開は、医師の診断や学校の判断が必要なので、少なくとも抗生剤を服用し始めた日と翌日は控え、あとは様子を見て許可が下りてから再開すると良く、これは大人の場合でも同じとのことでしたね。

溶連菌の感染力は強いので、感染したら周囲へ迷惑をかけないよう、きちんと対処しましょう!

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