溶連菌の感染経路と注意点!お風呂やスイミングや運動は大丈夫?

画像1溶連菌は5歳から15歳の子供がかかりやすく、感染力がとても強い細菌です。

そして、感染するとインフルエンザなどにも似たつらい症状が現れるのですが、どのような感染経路でうつるのか知っておきたいですよね。

それから、溶連菌に感染したらお風呂に入ったり、スイミングなどの運動をしても大丈夫かといったことも気になるのではないでしょうか?

そこで今回は、溶連菌の感染経路と注意点や、お風呂やスイミングや運動は大丈夫かといったことについて詳しくお伝えしていきます。

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溶連菌の感染経路と注意点!

溶連菌に感染すると現れる症状は?

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溶連菌は、5歳をピークに、15歳までの子供が冬の時期にかかりやすい細菌で、大人や4歳以下の乳幼児がかかることもあります。

そして、感染すると次のような特徴のある溶連菌感染症の症状が現れます。

突然、38~39℃の高熱とともにのどの痛みが現れ、口の中をのぞくと、のどのあたりが真っ赤に腫れ上がっているのが特徴で、稀に白い膿も付着します。

そして、発熱すると共に、溶連菌の感染により舌の表面の角質が固くなり、その隙間に汚れや細菌がたまって白い舌になりますが、頭痛や腹痛、首筋のリンパ節の腫れも現れます。

また、細菌に感染しても適切な治療を行っていないと、発熱後3~4日で白い舌が消えて、舌の表面が真っ赤になり、ツブツブとした発疹が現れ「いちご舌」という症状にかかります。

さらに、その他にも体や手足に小さくて紅い発疹が現れるのですが、かゆみや痛みを伴う場合があり、手でかき壊してしまうととびひ状態になり、炎症が広がってしまいます。

感染経路と注意点!

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溶連菌の感染経路は主にくしゃみや咳による「飛沫感染」と言われているので、感染してもマスクを着用していないとまわりへ簡単にうつってしまいます。

ただ、一見すると風邪やインフルエンザと間違えてしまいそうなので、のどをよく観察して、のどちんこに紅くプツプツとした発疹が現れたら溶連菌の感染を疑いましょう。

そして、病院を受診するとのどの検査を行ってくれて、5分~10分程度で検査結果がわかり、溶連菌の感染の有無が明らかになります。

それから、のどや熱の症状を和らげる薬と共に、溶連菌を退治する抗生剤を処方されるので、指示通りに服用すると、服用から24時間以内には溶連菌の感染力が弱まります。

ちなみに、服用から2~3日程度で熱も下がり、体が回復してくると言われていますが、この抗生剤を飲まないと溶連菌の症状は治らず、他の病気と合併する危険性があります。

そのため、風邪だと軽く見ないで、のどの観察などをよく行い、できるだけ早く病院へ行って適切な処置を行うなど注意が必要です。

また、溶連菌の感染経路は「飛沫感染」以外にも、手足の発疹を手でかいてしまい、細菌が入り炎症を起こしていると、炎症部分へ接触することでうつることもあります。

そのため、溶連菌の症状で手足の発疹のかゆみや痛みが我慢できないようであれば、病院を受診するときに医師にかゆみ止めの塗り薬などを処方してもらうと良いでしょう。

お風呂やスイミングや運動は大丈夫?

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溶連菌に感染したら、少なくとも薬の服用を始めた日と翌日いっぱいは感染力が非常に強いため、お風呂も控えるようにし、自宅で安静にしましょう。

そして、薬の服用から2~3日で熱は下がり、症状の急性期を過ぎることから感染する恐れは少なくなりますが、発疹の炎症が続いているなら接触感染の危険性があります。

そのため、兄弟内で一緒のお風呂に入ったり、スイミングなど集団での運動などで、他の子供達と接触することは避けるようにしましょう。

ちなみに、溶連菌に感染すると、家庭内で兄弟に感染する確率は25%もあるとされているので、ホームケアも大切です。

いずれにしても、溶連菌で高熱を出していて、体に発疹が出ている状態では、お風呂に入ると体力を消耗し、プールなどへ行く元気もないことと思います。

そのため、お風呂の代わりに体を濡れたタオルで拭いてあげて、汚れや汗は落とすようにし、睡眠や栄養を十分にとって、きちんと回復してから運動を再開しましょうね。

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溶連菌との合併症で怖いのはコチラ!

溶連菌は、手当が遅れると何度も再発する危険性があり、また、次のような他の病気への合併症の心配もあるので、十分な注意が必要です。

1) 急性糸球体腎炎(きゅうせいしきゅうたいじんえん)

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急性糸球体腎炎というのは、溶連菌感染症の発症から10日前後に、血尿や蛋白尿などの症状が現れる腎臓の病気で、むくみが現れることが特徴です。

そして、むくみは足だけでなく、顔やまぶたにも見られ、一晩寝ても治ることなく、体重も徐々に増えていきます。

さらに、腎臓の機能が障害を受けることにより高血圧になり、頭痛や吐き気が現れたり、むくみの悪化で呼吸困難になることもあります。

そのため、病院を受診すると、溶連菌の治療の他、降圧薬の服用や、塩分や水分を制限をする食事制限の治療があるため、通常は入院して治療を行うので負担が大きいです。

2)リウマチ熱

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リウマチ熱は、溶連菌の感染から1~4週間後に関節痛や発熱などの症状が出現し、学童期の子供に多いのですが、再発しやすく、発症から3年は注意が必要です。

それから、リウマチ熱という名の通り、初期症状には発熱が表れ、疲労がたまり、倦怠感や食欲低下も見られ、その次に肩や肘、膝や足首などの関節に炎症が起きます。

そして、その部位は痛みを伴いますが、腫れは目立たないとされていますが、移動性があるので、昨日は肩が痛かったのに今日は膝が痛いといったように変動していきます。

なので、リウマチ熱と診断された場合は、溶連菌にも使われる抗生剤を長期間使用し、関節炎の痛みに効く痛み止めも処方されます。

そして、この病気は後遺症が残る可能性が高いとされているので、十分な注意が必要です。

ただ、こうした2つの病気に代表される合併症は、溶連菌感染症を早期に発見し、いちご舌が現れる前に抗生剤を飲み始めることで予防することができます。

そして、溶連菌は一見インフルエンザや風邪と似て見分けがしづらいのですが、特徴をよく捉えるようにすると良く、自己判断が難しければ医師を頼るようにしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、溶連菌の感染経路と注意点や、お風呂やスイミングや運動は大丈夫かといったことについて詳しくお伝えしました。

まず、溶連菌の感染経路は主にくしゃみや咳などの飛沫感染で、抗生剤を服用し始めてから24時間以内が感染力が強いのでしたね。

そして、2~3日経ち急性期を過ぎると感染力は弱まりますが、手足の発疹がかゆくてかいてしまい、炎症を起こしていると、接触感染の危険性もあるとのことでした。

そのため、少なくとも急性期の間は、家庭内で兄弟などと一緒にお風呂に入ることは避け、スイミングなどの運動もオススメできないのでしたね。

また、溶連菌は手当が遅れると、急性糸球体腎炎などと合併することがあり、入院治療をしたり、後遺症が残る危険性もあるとのことでした。

溶連菌は判断しづらい病気ですが、特徴を捉えて1日も早く治療を開始することで合併症も予防でき、体への負担が少ないので十分注意しましょう!

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