食中毒の時に市販薬を使う時の注意点!整腸剤や正露丸など!

画像1食中毒は予防がしづらく、タイプによっては感染力も非常に強いため、何日間にもわたって嘔吐や発熱、下痢に悩まされるつらい病気です。

そのため、市販薬の選び方や、特に下痢止めで正露丸を使って良いのか、整腸剤はOKなのかなども気になりますよね。

また、食中毒の回復期の食事のオススメについても知っておきましょう。

そこで今回は、食中毒の時に市販薬を使う時の注意点や整腸剤や正露丸などについて詳しくお伝えしていきます。

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食中毒の時に市販薬を使う時の注意点!整腸剤や正露丸など!

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食中毒は、大きく分けて細菌性とウイルス性の2つのタイプがあり、どちらも共通して発熱、嘔吐、下痢の症状が現れ、何日間も続くので体に大きな負担がかかります。

それから、ボツリヌス菌が原因の場合は呼吸困難になったり、意識障害が現れることもあり、潜伏期間もタイプによって30分から8日までかかる場合もあります。

また、細菌性の食中毒の場合は食品を口にする経口感染によって感染しますが、ノロウイルスは飛沫や接触などの2次感染の危険性も高いとされています。

そのため、食中毒の時の対処法では、まずはできるだけ早く病院を受診し検査をして、詳しい原因を理解してから自宅で安静にし、次をポイントに対症療法をとり、症状の回復を待ちましょう。

食中毒の時の基本の対症療法はコチラ!

1) 体を温める…リラックスした衣服に着替え、手足や首もとをくるんでよく眠りましょう

2)脱水症状対策…下痢で大量に水分を失われるので、体を温めるほうじ茶などでこまめに水分補給を行いましょう

3)便の状態に合わせて食事をとる…初期には重湯などが良く、食物繊維や辛い物など胃腸への負担になるものは避けましょう。

4)吐きやすい体位にして眠る…いつ吐いてもいいように横向きになって眠り、水桶やタオルを枕元に用意しておきましょう。

そして、ウイルスの種類によって、完治までの期間は異なりますが、長くても8日程度で症状はやわらいでいきます。

ただし、どうしても下痢や発熱が辛く、市販薬を使用したいときには、次の使用上の注意点を守って薬を選ぶようにしましょう。

食中毒の時の市販薬を使う時の注意点!

・下痢止めと解熱鎮痛剤はNG

・整腸剤はOK!

食中毒で市販薬を選ぶ時は、下痢止めと整腸剤の作用の違いを理解して選ぶことが大事です。

つまり、下痢止めには腸管の運動を抑制する成分が入っているため、腸内に有害な細菌を閉じ込めてしまい、症状を悪化させてしまうので、食中毒の時にはオススメできません。

また、解熱鎮痛剤に関しても、食中毒の時の発熱は、菌を排出しようと頑張っている体が熱を放出している現れなので、薬で押さえ込むことになり、症状が悪化します。

そのため、市販薬でも手に入りやすい下痢止めの正露丸や、解熱鎮痛剤のイブプロフェンを含んだ薬なども、食中毒の治療の場合は絶対に使わないようにしましょう。

中には、正露丸や解熱鎮痛剤で一時的に症状が治まったと安心していたら、数日後に我慢できないほどの腹痛が現れ、入院治療になるケースもあるようです。

一方で、整腸剤には、食中毒の治療で荒れた胃腸の調子を整え、腸内の悪玉菌を抑えて善玉菌を助ける成長生菌成分が配合されているので、回復段階で飲むのをオススメします。

そして、整腸剤にも腸内環境を整えるオーソドックスなタイプ、胃もたれを改善してくれるタイプ、お腹の張りや便秘を解消してくれるタイプの3つに分かれます。

なので、食中毒の場合は次の薬を選ぶと良いでしょう。

・新ビオフェルミンS錠

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「人にはヒトの乳酸菌」のキャッチコピーが有名な新ビオフェルミンは、ヒト由来の乳酸菌をはじめとしたビフィズス菌など3種類の良質な菌が配合されています。

そして、それぞれ小腸や大腸に届き、腸の調子を整えてくれる効果があり、錠剤は5歳の子供から、また、細粒タイプは生後3ヶ月の赤ちゃんから服用することができます。

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・ザ・ガードコーワ整腸錠

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薬の成分がしっかりと大腸に届くことが特徴で、生きたままの乳酸菌や納豆菌が大腸に入り、善玉菌を増やし、悪玉菌の増殖を抑えるよう働きかけてくれます。

そして、胃の働きを高める健胃生薬や、おなかの張りを抑えるジメチルポリシロサキンも配合されています。

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・御嶽山「日野百草丸」

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御嶽山の開祖である覚明行者の普寛業者がふもとの人々に伝えたことがルーツの生薬由来の整腸剤で、添加物や化学化合物は一切使用していないという特徴があります。

ただ、黒色の小さい粒状で独特の匂いがあるので、この臭みが苦手…という方が多いようですが、効果は幅広く、3歳から服用できるので小さな子供にも安心です。

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食中毒の回復期の食事のオススメは?

食中毒の回復期には、回復のレベルに合わせて体に合った食べ物や飲み物をとると良いのですが、次のような食事をとることはオススメできません。

・アイスコーヒーや緑茶

・揚げ物や脂っこい物、香辛料を多く含んだもの

・食物繊維が多い野菜やきのこ類、海草類など

食中毒にかかった体の消化器官はダメージを受けているため、消化器を刺激させて悪化させる食べ物や飲み物はNGです。

そのため、カフェインを多く含むコーヒーや緑茶もオススメできず、スポーツドリンクも避けるようにしましょう。

それから、胃もたれの原因となる揚げ物や脂っこい物や刺激の強い香辛料の多い食べ物もNGで、食物繊維が多い食材も、胃腸の消化へ負担となるので控えましょう。

そして、喉を通りやすく消化が楽で、刺激の少ない次のような食べ物や飲み物がオススメで、便の状態に合わせて食事を選ぶと良いでしょう。

・水のような便…おもゆや温かいお茶

水のような便が出ている間は、温かいお茶やお白湯を飲み、食事も重湯がオススメで、米1:水10の割合で作り、便の回復に合わせて米の割合を増やしていくと良いでしょう。

また、つぶしたかぼちゃを混ぜてかぼちゃがゆにすると、ビタミンCやビタミンE、B、βカロテンなどがとれますし、体が中から温まって安心して眠ることができますよ。

・やわらかい便…おかゆや白身魚の煮付け、茶碗蒸しなど

少し回復してきたら、具なしの茶碗蒸しやおかゆ、また、白身魚の煮付けなどがお腹に優しく、適度に栄養もとれるのでオススメです。

また、バナナやりんごなどの果物も胃腸に優しく手軽に食べられて良いですね。

そして、飲み物にはほうじ茶など温かいお茶に梅干しを入れて飲むと体が温まり、殺菌作用もあるので食中毒の治療に効果的です。

それから、便が通常の様子まで戻ったら、普通の食事にしても大丈夫ですが、温かいうどんや、お米もやわらかめに炊いて食べながら少しずつ通常に戻すと良いでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、食中毒の時に市販薬を使う時の注意点や整腸剤や正露丸などについて詳しくお伝えしました。

まず、食中毒は細菌性とウイルス性にタイプが分かれますが、いずれも発熱や下痢、嘔吐の症状が現れるので、水分補給や便の状態に合わせた食事をとって自然に治癒をするのを待つと良く、治療中に正露丸などの下痢止めはNGとのことでした。

なぜかというと、下痢止めには腸の運動を抑制する働きがあるため、有害な細菌が体内に残り症状が悪化してしまうからということで、解熱鎮痛剤も同様の理由でしたね。

一方、腸内環境を整え悪玉菌の発生を抑え善玉菌を増やす整腸剤は食中毒の時に服用すると良く、年齢に応じて選び、中には子供でも飲みやすい細粒タイプなどもあるので都合に応じて選ぶと良いのでした。

食中毒の症状は辛く、体力も奪われやすいので薬も正しく使い、できるだけ早く回復するようにしましょう!

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