夏風邪に効く薬で市販のおすすめ!効かない時の対処法も!
夏風邪は、一度かかると長引きやすく、根本的な治療法がないところが特徴で、様々な症状を併発するので、対処法に困ってしまいますよね。
そこで、夏風邪に効く薬で病院で処方されるものや市販薬のおすすめなどを知っておきましょう。
また、夏風邪で薬を飲んでもなかなか効かない場合や、病院を受診するべきタイミングなども気になりますよね。
そこで今回は、夏風邪に効く薬で市販のおすすめや、効かない時の対処法についても詳しくお伝えしていきます。
夏風邪に効く薬で市販のおすすめ!効かない時の対処法も!
夏風邪の主な症状には、腹痛や下痢、頭痛などがあり、一度かかると長引き、治りにくいのですが、その原因は夏風邪の80~90%がウイルス性の感染症だからです。
そして、風邪のウイルスは200種類以上もあるとされており、夏風邪を引き起こすウイルスは、高温で湿度の高い環境を好むエンテロウイルスとアデノウイルスの2つです。
それから、これらのウイルスはお腹の中で増殖し、体外に排出されるまで時間がかかる上に、特効薬もないので、治療に対症療法をとるしかなくて長引きやすくなるのです。
また、夏は暑さや湿度から食欲が低下し体力や免疫力が落ちやすく、ウイルスに感染しやすくなるので、少しずつ免疫力をつけて、自然治癒を待つしかありません。
夏風邪の詳しい症状はコチラ!
夏風邪は、アデノウイルスによりのどの痛み、咳、発熱、頭痛、鼻水などが現れ、エンテロウイルスにより下痢や腹痛などが生じることが一般的です。
そして、その風邪の前兆として、のどの違和感や痛みがあり、さらに寒気や倦怠感や発熱などが現れることが多いようです。
それから、次のような夏風邪の3大疾患と言われる症状が現れるのです。
1) ヘルパンギーナ
ヘルパンギーナは、ウイルスに感染してから症状がでるまでの潜伏期間が3~6日程度で、突然38℃を越す高熱を発します。
そして、乳児の場合は発熱に伴い熱性痙攣を起こすこともあり、熱は2~4日続き、その間にのどの腫れが水疱を作り、口の中に口内炎ができてひどい痛みに襲われます。
そのため、水分補給がおっくうになり、脱水症状の心配があることから、こまめに水分をとる工夫をするよう気をつけましょう。
2) 手足口病
手足口病の潜伏期間は3~6日程度で、急に38℃前後の発熱があり、続いて喉の痛みを感じ、食欲が低下し、手足に発疹が現れます。
さらに、手のひらや足の裏、おしりやお腹などにも水疱が現れますが、熱は微熱程度でおさまることもあり、症状は2~3日で下がるとされています。
3) プール熱
プールの水を介して便などに含まれるウイルスに感染しうつる病気で、潜伏期間は5~7日程度で、感染力がとても強いとされています。
そして、まず高熱を発し、その後のどの痛みや結膜炎の症状(目が真っ赤に腫れるなど)が現れ、発熱も4~5日続き、頭痛や吐き気、下痢や腹痛が起こります。
こうした夏風邪の3大疾患にはほとんどの場合、7歳以下の乳幼児がかかるとされていますが、稀に大人もかかることがあり重症化しやすいので予防には注意しましょう。
さらに、「ライノウイルス」というウイルスが原因で大人がかかりやすい症状には、鼻水が出て喉の痛みを感じ、気管支に強い症状が現れ、咳が長引くものがあります。
そして、感染してからの潜伏期間は短く、3日後には症状が悪化することもあり、粘着性の高い鼻水で不快感を感じ、咳が辛く胸の痛みを感じる方もいるようです。
このように、夏風邪には共通点が複数あるものの、ウイルスや感染経路は異なるのですが、病院で処方される薬や、市販薬で効くものはどのようなものがあるでしょうか?
夏風邪に効く薬で病院の処方薬は?
夏風邪で病院を受診すると、抗生物質を処方されることが多いのではないでしょうか?
実は、抗生物質は細菌の退治に効果がある薬なので、夏風邪のウイルスを根本的に治すのではなく、夏風邪によって起こるかも知れない2次感染を防ぐ作用があります。
なので、抗生物質に加えて、症状別に薬を加えて処方され、鼻水がひどければ抗ヒスタミン剤を、咳がひどければジヒドロコデインリン酸塩が配合された薬が処方されます。
また、高熱やのどの痛みには、解熱作用や抗炎症効果のあるアスピリンやイブプロフェンやアセトアミノフェンなどの成分が入っているものが処方されます。
ただ、こうした風邪薬を使用する際には必ず用法用量を守り、過剰摂取には注意しましょう。
そして、風邪薬での副作用はほとんどないとされていますが、咳などへの対症薬として処方されるフラベリック錠で耳から聞こえる音が変になる方もいるようです。
そのため、異常を感じたら服用をすぐに中止し、再度病院を受診すると良いでしょう。
夏風邪に効く薬で市販薬のオススメはコチラ!
ドラッグストアなどで売られている市販薬で夏風邪に効く薬を選ぶのであれば、特につらい症状に合わせて薬を選ぶか、症状に総合的に効く総合風邪薬を選ぶことをオススメします。
・風邪のひき始めに…葛根湯(かっこんとう)
葛根湯は漢方薬で、頭痛や首筋や背中のこり、寒気などの風邪のひき始めの症状に効果的です。
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・喉の痛みや腫れに…ペラックT錠
のどの炎症を抑えるトラネキサム酸に、カンゾウ乾燥エキスと3種類のビタミンを配合し、のどはれや痛みを抑える薬です。
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・鼻水や鼻づまりに…パブロン鼻炎カプセルS
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鼻水や鼻づまりの症状を抑える抗ヒスタミン作用が配合されているため、鼻の諸症状を緩和してくれます。
・発熱や寒気に…麻黄湯(まおうとう)
麻黄湯は漢方薬で、寒気や発熱といった風邪のひき始めに効くので、高熱の場合は即効性はありませんが、副作用が少なく安心して使うことができます。
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・咳や痰に…ベンザブロックせき止め錠
のどの痛みを伴う咳やたんがつらい場合は、鎮咳去たん成分とトラネキサム酸配合のベンザブロックせき止め錠がオススメです。
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・頭痛に…イブA錠
鎮静作用に効果的なイブプロフェンが配合されているイブA錠は、生理痛などにも効果があり、オススメです。
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・総合風邪薬…ルルアタックEX
夏風邪の場合は、複数の症状を併発していることが多いため、総合的に効果のある総合風邪薬を使用するのも良いでしょう。
そして、ルルアタックEXは、風邪の諸症状(のどの痛み、発熱、悪寒、頭痛、鼻の書症状、咳、たん、節々の痛み)全てにバランス良く効果があるとされています。
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ただ、このようにご紹介してきた風邪薬を使用する時には、眠気や倦怠感といった副作用があることを忘れないようにしましょう。
そして、ほとんどの薬に眠気などの副作用はないとの記述がありますが、それでも生じる場合はあり、運転中などに重い副作用が現れ事故につながるケースもあります。
そのため、もしも市販の風邪薬で副作用が生じたらすぐに使用を中止し、病院を受診して処方薬に切り替えると、副作用の心配が軽減されるのでオススメです。
薬を飲んでもなかなか夏風邪が治らないのはなぜ?
夏風邪を引いたときの薬のおすすめをご紹介しましたが、こうした薬を飲んでも、夏風邪はウイルス性の感染症のため、なかなか治らないことがあります。
そして、風邪にかかると現れる症状は、それぞれ体が自身の力で治そうとしていることの現れだということを忘れないようにしましょう。
例えば、発熱するのは熱に弱いウイルスを退治するためだったり、鼻水や咳はウイルス感染で痛んだ細胞の残骸を外に排出する際に現れる症状です。
こうして体が自然に治癒しようとしている中で、薬を使用すると、防御機能をすべて押さえ込んでしまうことになります。
そのため、一時的に症状が治まったように見えても、体の中にウイルスが残ってしまい、薬の服用をやめると症状が再発し、なかなか治らないのです。
夏風邪で薬が効かないときの対処法はコチラ!
夏風邪で薬が効かないときには、体がウイルスを排出しようとする力をサポートするために免疫力を高くするよう、体を休ませ、栄養を充分にとるようにしましょう。
そして次をポイントに、各症状に合わせた対処法をとると良いでしょう。
1) 適温の室内で通気性の良い衣服を身につけ、タオルケットなどの寝具で休む
夏風邪でつらい時には、今の状態よりも体力を消耗させないよう、睡眠を充分にとって体を休ませ、良質な睡眠をとるようにしましょう。
そして、エアコンを上手に使い、外気との温度差を5~6℃程度に設定し、除湿もすることでウイルスが繁殖しにくく、体の自律神経のバランスもとりやすい環境を整えます。
それから、冬の風邪のように汗をかかせて熱を下げようとして、服を着込み毛布にくるんで休むのは、夏風邪には適さない対処法なので気をつけましょう。
そのため、夏風邪の場合は通気性の良いタオル生地などの衣服を身につけ、タオルケットなど寝苦しくならない寝具でお腹や手足をくるみ、温めて睡眠をとりましょう。
2) 消化の良い食べ物で栄養をとり、適度に体を温める
夏風邪の時は胃腸の機能が低下しているため、消化の良い食材が適しており、うどんよりも蕎麦や、固形のものより流動食を選ぶようにしましょう。
そして、のどへの刺激が少ないおかゆやゼリーなどの食材だと食べやすく、下痢をしていない場合はアイスクリームものどの痛みを緩和させる効果があるのでオススメです。
それから、良質なタンパク質は体の免疫力をUPさせるので、大豆製品の納豆や豆腐、また、ビタミンA、C、Eが豊富にとれる鰻などもオススメの食材です。
また、生姜やネギなど体を温める食材を少し入れると体を適度に温めてくれるので、下痢など腹痛のつらい症状も緩和させることができます。
3) 水分と塩分をバランス良くとり、脱水症状を防ぐ
夏風邪は、のどの痛みから水分をとるのがおっくうになる一方で、汗を大量にかいて脱水症状になる危険性があるので注意しましょう。
そして、脱水症状の予防には水分だけでなく塩分もバランス良くとる必要があるので、お茶と一緒に梅干しを食べたり、スポーツドリンクを薄めて飲むと良いでしょう。
また、冷たい飲み物の飲み過ぎは体を冷やして逆効果のため、氷入りの飲み物やかき氷やジュースなどは避けるようにしましょう。
こうして、症状が出ている間はできるだけ自宅で安静に過ごし、対症療法を行っているうちに徐々に回復してきますが、これらは一般的な夏風邪の症状の対処療法です。
もしも手足口病やヘルパンギーナ、プール病といった症状に悪化し、学校や保育園などへの出席停止の対象の感染症にまで発展した場合は、必ず病院を受診しましょう。
また、基本的な風邪の症状であっても、食事や水分補給が困難なほど症状がひどい場合は、点滴による治療もできるので、無理をせず病院で医師に相談するようにしましょう。
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夏風邪の予防法はコチラ!
このように、夏風邪は一度引くと長引きやすく、根本的な治療がしづらいので、長い期間にわたって体のあちこちがダメージを受けてしまいます。
そのため、日頃からの風邪予防がとても大切になってくるので、次をポイントを守って正しい生活習慣を送るようにしましょう。
・手洗い、うがいを徹底する
毎日の手洗いやうがいは、ウイルスを体に入れないために最も大切なので、外出して帰ってきたときはもちろん、食事をとる前などこまめに行いましょう。
そして、日中かいた汗や汚れもこまめに濡れタオルやウエットティッシュで拭き取り、皮膚を不衛生な状態のままにしないことも大切です。
・量より質の食事をとり、栄養バランスを整える
梅雨から夏にかけては、高温多湿の環境下で自律神経がバランスを崩し、胃腸もダメージを受けるので食欲が低下しがちです。
そのため、暑い季節の食事では「量より質」をキーワードに、免疫力をUPさせるビタミンA、C、Eを多く含む豚肉や鰻や、食欲を促進させる薬味をたっぷりとりましょう。
そして、素麺などを食べるときも、麺だけにせず、夏野菜を紫蘇やミョウガと一緒に和えた一品を添えるなど、体のことを労りながらちょっとした工夫を加えると良いです。
・質の良い睡眠をとる
熱帯夜の日などは寝苦しく、よく眠れないと次の日まで疲れを残してしまい、体の中にたまった疲労が免疫力の低下を招いてしまいます。
そのため、エアコンを上手に使い、夜も入眠時1~2時間はタイマーを設定して稼働させるなどし、適温と適度な湿度を保つことをオススメします。
また、冬とは違いガーゼやリネンなど、通気性の良い寝具に取り替え、22時以降はよく眠ると、体の再生能力が高まり、元気な体で次の朝を迎えることができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、夏風邪に効く薬で市販のおすすめや、効かない時の対処法についても詳しくお伝えしました。
まず、夏風邪には腹痛や下痢、頭痛などをはじめ様々な症状があり、その原因は80~90%がウイルス性ということでしたね。
そしてウイルスへの特効薬がないため、対症療法で自然治癒を待つしかなく、病院を受診すると抗生剤に合わせて症状別の飲み薬が処方されるのでした。
それから、市販薬では風邪のひき始めには漢方薬を選び、その後の症状には症状別のオススメの薬や、総合風邪薬を紹介しましたが、副作用に注意が必要とのことでした。
また、薬を飲んでもなかなか治らないのは、体がウイルスを排出しようとしているところを薬で押さえ込んでしまうので、夏風邪に合った正しい生活習慣を送ることが夏風邪の予防になり、治療法になるのでしたね。
そして重い症状に悪化した場合は必ず病院を受診しするように気をつけましょう!
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