精神性発汗が臭い時の対策と漢方などの薬や治療法!顔の時は?
精神性発汗とは、体温調節のためではなく、ストレスや緊張、負担といった精神的・心理的な問題が原因で汗が出る症状です。
なので、精神性発汗の症状で脇や顔など汗が出る部位や体温との関係、精神性発汗型多汗症、アポクリン腺との関係で臭いのかといったことについて知りたいのではないでしょうか。
それから、精神性発汗の克服法で汗を止める治療として漢方や市販薬などの対策も気になりますよね。
そこで今回は、精神性発汗が臭い時の対策と漢方などの薬や治療法、また、顔の時についても詳しくお伝えしていきます。
目次
精神性発汗とは?顔の時は?
夏場の暑い時期ではなくても緊張すると手や顔に汗をかくことは誰にでもあることですが、これは精神性発汗といって、体温調節ではなく、緊張やストレスなど精神面の影響が主な原因といわれています。
それに対して、走ったり逃げたり、体を動かすことで体温が上昇すると、放熱しなければならないと体が判断して自然に汗をかくことを温熱性発汗と言います。
ただ、汗はどちらの場合でも突然現れるので、自然生理的なものなのか、精神的に不快な状態にあるものなのかははっきりと分かりにくいですよね。
精神性発汗はどんな作用機序で現れる?
精神性発汗とはストレスや緊張、不安といった精神的・心理的な問題が原因で、自律神経のうち交感神経が活発になったためにエクリン腺から汗が分泌されることです。
いわゆる「冷や汗」「手に汗を握る」というのはこの精神性発汗のことで、重度のストレスを抱えているというわけでなくても、誰にでも起こりうることなので病気などではないのですが、これが過剰な場合がいわゆる多汗症、特に局所性多汗症の大きな原因と言われています。
そして、精神性発汗は、
・ ストレスを感じたとき
・ 緊張時
・ 恥ずかしい時
・ 不安時
・ 興奮時
・ 驚いたとき
・ 痛みを感じたとき
このような時がきっかけになるので、スポーツの試合やテストでの緊張、不安などでも起こりうるのが精神性発汗です。
また、一度精神性発汗が起こるとその汗を止めようと思い、それがまた緊張となり、より発汗が促されるといった悪循環になるのだそうです。
そして、精神性発汗が出る部位は、
・ 手のひら
・ 足の裏
・ 脇の下
・ 顔の額
など体温が高い部分によく現れるとされていて、特に手のひらと足の裏にかく場合が圧倒的に多いようです。
こうした精神性発汗は神経質、几帳面、完璧主義者、優しい、気を遣いすぎる、緊張しやすい、繊細な人に多く、他人を思いやるあまりこうした症状が出てしまうようです。
精神性発汗が臭い時には?
精神性発汗の時に分泌に関わるとされるエクリン腺は全身の至るところに分布していて、ここから出る汗の成分の9割は水分なので、さらっとしていてニオイもほとんどないと言われていますが、一方でアポクリン腺といって脇の下やおへそまわり、乳首の乳輪や肛門まわりなど体内の一部に分布しており毛穴と出口を共有している汗線からはニオイを含む汗が出ます。
そして、精神性発汗はそのほとんどがエクリン腺を刺激すると言われているのですが、同時にアポクリン汗線も刺激するので、精神的に圧迫された時などに汗が臭うなと感じるのはこのせいだそうです。
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精神性発汗の治療法!漢方など
精神性発汗を治すためにはまず、「汗をかいてはならない」という考え方自体を変えることで、汗を止めようとするのではなく、かいても影響がないように対策をとっておくことがポイントになります。
そして、自分でできる対策としては次のようなものがオススメです。
1、 緊張する場面の前には念入りに準備・リハーサルをする
もし緊張する場合が予定として分かっているなら、念入りに準備とリハーサルを行っておくと、自信がついて汗も少なくなり、汗のことすら忘れられるようになります。
2、 脇汗パットや重ね着をして汗が目立たないようにする
汗をかいてしまったとしても、外側に現れなければ他人は気にしないので、脇汗パッドや重ね着で汗を隠してしまえば少しは安心することができるので、オススメです。
3、 緊張すると汗をかくと相手に言ってしまう
人目が気になるのであれば、先出しで相手に言ってしまえば楽になります。
4、 デオドラントグッズを利用する
手のひらや脇の下の多汗には、あらかじめ塩化アルミニウム水溶液を含むオドレミンやテノール液など効果が高いとされる市販薬を活用するのもオススメです。
こうした対策をしても難しければ、一人で悩まずに病院を受診しましょう。
まずは、皮膚科で体質の問題ではないか確認し、問題がなければ心療内科を受診するとカウンセリングなど心身療法や、自律神経などの働きを整える自律訓練法、不安を取り除くための精神安定剤による薬物療法などを行うそうです。
中でも、発汗を抑制する抗コリン剤という薬は効果があるとされますが、目や口の渇き、尿の量が減るなどの副作用が現れるため、医師とよく相談してから使うようにしましょう。
それ以外にも、形成外科を受診するとボトックス注射(多汗箇所に注射をして神経を麻痺させ、汗が出ないようにする)や神経ブロック等の治療を行うこともあるそうです。
顔汗がひどい場合には?
精神性発汗の中でも特に顔汗がひどい場合には、根本的に解決できるとされているのが漢方薬で、その天然の有効成分によって体の調子を整えることで、人体の自然治癒力を引き出すことができるそうです。
こうした漢方には治療薬のような即効性はないですが、血流や自律神経、ホルモンバランスなどを整え、不調を改善することができるそうです。
なので、精神性発汗と分かっている場合には、緊張を緩和し、気分を安定させる効果のある紫胡加竜骨牡蛎湯や、心身の疲れを取り、神経過敏の状態を鎮める効果のある紫胡桂枝乾姜湯といったオススメの漢方薬があります。
なので、病院を受診する際や、漢方薬局などでこうした漢方薬を相談してみてもいいでしょう。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、精神性発汗が臭い時の対策と漢方などの薬や治療法、また、顔の時についても詳しくお伝えました。
精神性発汗とは、通常の温熱性発汗と違って特に外気が暑いなどの要因がなくても精神的なストレスなどで発汗することで、足の裏や手のひらに特に多く、通常はエクリン腺のみを刺激するのですが、アポクリン線を刺激してニオイを発することもあり、それがきっかけでさらに汗をかくという悪循環に陥るのでした。
そして、顔汗など局所的な汗をかくことに特に注意が必要なので、まずは精神性発汗を気にしないように心がけ、オススメした市販品を試し、それでもダメなら病院を受診して精神科や形成外科を受診すると良いのでしたね。
それから、顔汗などがひどい時には漢方が有効なので、根本的な解決を目指して、オススメした漢方薬を試し、時間がかかっても根治治療を目指して精神的ストレスからフリーになれるようにしましょうね。
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