テラコートリル軟膏の効能や使い方!陰部や口内炎などへの効果も
ちょっとした肌トラブルが発生した時に役に立つのがテラコートリル軟膏です。
しかし、このテラコートリル軟膏について気になるところが多く、
・陰部、顔、やけどや傷がある箇所、ニキビ跡がある箇所に使っていいの?
・ヘルペス、口内炎、とびひ、虫刺され、ニキビに効果があるの?
・具体的な効能や使い方、および副作用は?
など、気になる点は多数にあります。
そこで今回は、テラコートリル軟膏の効能や使い方について、また上記の疑問点も説明し、陰部や口内炎などへの効果も解説いたします。
テラコートリル軟膏について
テラコートリル軟膏はジョンソン・エンド・ジョンソンから発売されている第「2」類医薬品で、分類としては皮膚外用薬に該当しています。
より具体的に成分のことを含めて解説すると、副腎皮質ステロイドのヒドロコルチゾンが含まれていることで優れた抗炎症作用が働き、オキシテトラサイクリン塩酸塩によって様々な菌に対して強力な抗菌力を併せ持つ薬となっていて、化膿を伴う諸症状に対して効果的な軟膏となっていることが分かりますね。
つまり、効果効能は化膿を伴う症状である
・湿疹
・皮膚炎
・あせも
・かぶれ
・しもやけ
・虫刺され
・蕁麻疹
・化膿性皮膚疾患(とびひ・めんちょう・毛のう炎)
に効果があり、一通りの肌トラブルに対しての特効薬として使えるということなのです。
ちなみに、強力な抗炎症成分が含まれているので赤ニキビのような炎症までいってしまったニキビにも効果がありますが、その前段階の皮脂が溜まった白ニキビにはほとんど効果が無いでしょうし、炎症が広い範囲に拡大してしまった紫ニキビにもほとんど効果はなく、黄色ニキビなら多少は効果がある程度ということも覚えておきましょう。
あとは、大量に発生している赤ニキビの場合は長期使用が必要になる可能性があり、副作用のリスクが高まってしまいますので、1週間使用しても治らないのならニキビ専門クリニックを受診してください。
また、使用する場所についてですが、陰部でも皮膚湿疹程度なら処方されることもあるとのことなので使えないことは無いようですが、深い傷や切り傷、ひどいやけどの患部には使うことができないようです。
そして、使い方についてですが、1日に1~数回ほど適量を患部に塗布するかガーゼなどにのばして貼付し、以下のルールを守るようにしてください。
①深い傷・ひどいやけど・湿潤・ただれのひどい箇所・水疱瘡などの部位はNG
②カンジダ・水虫・マラセチア毛包炎・脂漏性皮膚炎といったカビが原因の皮膚病にはNG
③ウイルスが原因であるヘルペス、帯状疱疹もNG
④顔は使えるが広範囲の使用はNG
⑤目や目の周囲に使うのはNG
⑥この商品を使ってアレルギー症状が出たことがある人はNG
⑦長期使用は避けること
⑧医師の治療を受けている人や患部が広範囲の人、薬にアレルギーが出たことがある人や妊娠中の人及び子供は一度医師に確認すること
⑨使用後に発疹やかゆみやかぶれといった副作用が出た可能性があるなら使用をストップして薬剤師や医師に相談すること
ステロイドは含まれているの?
まず、ステロイド成分の強さは5段階で設定されていて、その段階分けは下記となっているので、まずはその順番を理解してください。
1.ストロンゲスト(最も強い)
2.ベリーストロング(かなり強い)
3.ストロング(強い)
4.ミディアム(中程度)
5.ウィーク(弱い)
そして、今回のテラコートリル軟膏に含まれている有効成分のヒドロコルチゾンはステロイドではウィークレベルに該当するものとなっていて、一番弱いという扱いにはなっていることから、顔などデリケートな部分や背中や胸といった部分にも1~2週間程度なら使うことができると言われているのです。
ただし、市販されている薬はストロングからウィークの間しか使うことができないので、普通に購入することができる薬は強力なステロイドが含まれているものは実はないのですね。
口内炎やニキビ跡にも効果はあるの?
商品説明に記載してある効果や効能にはニキビ跡に効果があるとか口内炎に効果があるという文面はありませんでした。
そこで、詳しく調べた結果、口内炎にも一応は使えるみたいですが、粘り気が少ないので塗りづらく、他の口内炎専用の軟膏を使ったほうが良いそうです。
そして、ニキビ跡については効果のあるビタミンAやビタミンCといった成分が含まれているわけではないので、使っても効果はなく意味はないだろうという意見のほうが多かったです。
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副作用について
この商品は最も弱い部類に入るとはいえステロイドが配合されているので、使い続けることで副作用が発生するリスクが高まってしまいます。
具体的には、免疫力が低下してしまうのでウイルスや細菌が肌で繁殖しやすくなり肌トラブルが出やすくなるとか、ニキビが出やすくなってしまうとか、長期間使用によって耐性菌が発生するので、いざという時に付けれなくなるという症状が出てしまうのです。
そのため、これらのステロイドが含まれている軟膏などの塗り薬は「長期間の使用はご遠慮ください」といった記載が必ずあるので、使い続ける必要性が出てしまったのなら、数日の間は使用しない日をつくるなどの配慮が必要となるでしょう。
しかし、長期間使用しても治らない場合、
・市販の薬では対抗できないとか
・実は自分が思っていることとは別の病気である
といった可能性もありますので、いつまでたっても治らない方は皮膚科に行って診てもらうようにしてください。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は、テラコートリル軟膏の効能や使い方について、また様々な疑問点も説明し、陰部や口内炎などへの効果も解説いたしました。
テラコートリル軟膏は陰部や顔にも使える軟膏ではありますが、ウイルスやカビなどの皮膚感染症には用いない薬であり、切り傷や深い傷には不向きな薬ということでしたね。
しかし、一部のニキビ症状にも用いることができるので使い勝手はよく、口内炎にも用いることができる多用性のある薬ということでした。
ただし、弱いステロイドが含まれているため長期間の使用は基本的にNGとなっており、使う期間は長くても2週間程度には抑える必要があるとのことでしたね。
最後に、大人も子供も吸収率が高い顔にも処方することができる軟膏とはなっていますが、使い続けることでひどい副作用が出る可能性がありますので、連用は控えた方が良いということを覚えておいてください。
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