指の水泡で痛みやかゆみの原因と対処法!薬のオススメと注意点も

ある日、指にかゆみを感じてよく見てみたら、ブツブツとした小さな水泡ができていた…そんな経験をお持ちの方はかなり多いのではないでしょうか。

そして、指にできた水泡が小さいままならまだしも、大きくなったり、増えたり、かゆみが強くなったり、痛みが出たりしてくると、原因は何なのかと不安になってしまいますよね。

また、そんな時にはどのような薬を使えば治すことができるのかわからずに、とりあえず家にある薬を適当に使ってしまっている方もいることでしょう。

そこで今回は、このような指の水泡ができる原因や、かゆみや痛みへの対処法、オススメの薬と使用の際の注意点についてをご紹介していきます。

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指に水泡ができた!原因は何?

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気づいたら指にブツブツができていたという場合、虫刺され以外にもいくつかの原因が考えられます。

それでは、まず始めに指にブツブツができる原因となる次のような症状を見ていきましょう。

1:汗疱(かんぽう)

2:手湿疹(てしっしん)

3:手白癬(てはくせん)

4:アレルギー性皮膚炎

5:掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)

1:汗疱

汗疱(かんぽう)とは、手のひらや指、足の裏などに小さな水泡がたくさんできる皮膚の病気で、通常はかゆみはありませんが、時々水泡の周りが赤くなったり、強いかゆみや軽い痛みを感じることがあります。

そして、特に何もしなくても水泡は徐々にしぼんでいき、およそ2~3週間程度で丸く皮膚が剥がれ落ちることで治っていきます。

なお、この病気の原因はわかっていませんが、汗が原因となっている説や、食べ物などに対してのアレルギー反応が関係している説などがあるようです。

2:手湿疹

手湿疹(てしっしん)とは、毎日水仕事をする主婦や調理師・美容師・理容師などに多いひどい手荒れで、別名「主婦湿疹」とも呼ばれています。

そして、指の腹や手のひらにしっしんや水泡ができる、もしくはひどく乾燥して皮膚がパックリとひび割れてしまうといった症状が現れ、一年中悩まされている方も少なくないようです。

この原因は、水仕事で大量の水や洗剤などに触れるために手の皮脂が落ちてしまうことで皮膚がさまざまな刺激に敏感になってしまうことが原因です。

3:手白癬

手白癬(てはくせん)とは、水虫の原因として知られる白癬菌が手に感染することによって起こる皮膚の病気で、手水虫と呼ばれることもあります。

そして、主な症状は手に小さな水泡ができる、指がカサカサして皮膚がはがれてくる、赤みが出るなどで、軽いかゆみを伴うこともあります。

また、感染の原因は白癬菌に感染した足に直接触れたり、その足で触れた足ふきマットなどを素手で触ったりすることで手に菌が移る場合が多いようです。

なお、両手に症状が現れる手湿疹と違い、どちらか片方の手のみに症状が出てくるのが特徴です。

4:アレルギー性皮膚炎

アレルギー性皮膚炎とは、アレルゲンとなる物質に触れることによって、その触れた部分を起点に他の部分へとかゆみや赤み、湿疹や水泡などができる症状です。

なお、アレルゲンとなる物質は人によりさまざまで、例えば金属や化粧品、洗剤などがあります。

そして、しばらくすると症状が一時的に消え、またアレルゲンに触れることによって症状が現れるといった具合に、何度も繰り返すことが特徴です。

5:掌蹠膿疱症

掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)とは、手のひらや足の裏に膿を持ったブツブツが無数にできる病気で、症状の出始めにはかゆみを伴う水泡が現れます。

そして、原因は不明であることが多いのですが、扁桃腺や歯茎などに慢性の感染症(慢性扁桃炎や歯周病など)がある場合にそれと共に悪化したりすることが多いため、関連があるのではないかと言われています。

また、喫煙者に発症することが多いため、喫煙もリスクのひとつなのではないかと考えられているようです。

なお、放置していると関節の変形などの合併症が現れるため、この病気が疑われる場合には病院で適切な治療を受けることが必要になります。

指の水泡が痛い!かゆい!対処法は?

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指の水泡に痛みやかゆみがある場合、一番の対処法は不必要に触ったり、掻きむしったりしないことです。

なぜならば、水泡の中には掻くなどによって潰れてしまうことでさらに悪化するものもありますし、掻いてできた傷から雑菌が感染する可能性もあるからです。

ですので、まずは患部を冷やしたり、市販のかゆみ止めなどを使って様子を見て、数日経っても症状が改善しない場合や、症状を何度も繰り返すような場合には皮膚科を受診したほうがいいでしょう。

また、水仕事をする際にはゴム手袋などを使用してなるべく洗剤などに直接触れないようにしたり、普段使っていたり、水泡ができはじめた頃に使いだした化粧品などがあれば、それを一度やめてみるのも対策となります。

指の水泡にオススメの薬はこれ!

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かゆみが強い、痛みがあるなど炎症がある場合には、ステロイドが配合されたかゆみ止めがオススメです。

中でも、メディクイック軟膏・クリームは、指の水泡の原因の中で最も多い手湿疹の治療に向いている薬で、副作用の出にくいタイプのステロイド剤が配合されています。

ですので、かゆみと炎症を抑えて、早く治す効果が期待できるでしょう。

また、水仕事などで症状がひどくなるという場合や、それほどかゆみはないという場合には、皮膚科でもよく処方される白色ワセリンもオススメです。

というのも、患部をしっかり保湿・保護し、また余計な成分が入っていないので刺激も少ないからです。

これらの薬を、症状などに合わせて使っていき、それでも症状が改善しない場合には皮膚科を受診するようにしてください。

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■クリームと軟膏の違いは何?

同じ薬でクリームと軟膏がある場合、違いは成分ではなく使用感ですので、自分の生活スタイルなどに合わせて選ぶことが大切です。

ちなみに、それぞれの違いは次のようになります。

【クリーム】

・伸びがよく、肌に馴染みやすい

・ベタつきが少ない

・傷がある場合にはそこに浸透して染みる場合も

【軟膏】

・クリームよりも刺激は少ない

・ベタつきがあるが、比較的水などに強く、落ちにくい

・保湿力が強い

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指の水泡に薬を使う時にはここに注意!

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指の水泡へ薬を使う場合、特にステロイドが配合されたものを使う場合には、用法用量を守って正しく使うということが注意点になります。

なぜならば、ステロイドは長期に渡って使用していると、皮膚が薄くなるなどの副作用が出ることがあるからです。

ですので、ハンドクリーム代わりに何ヶ月も使ったりせずに、1週間程度使っても症状が改善しない場合などは、使用している薬を持って皮膚科の医師や薬剤師へ相談するようにしてください。

まとめ

いかがでしたか。

指の水泡で痛みやかゆみが出る原因には、手湿疹やアレルギーなどの様々な原因がありましたね。

そして、それぞれの症状に合わせてステロイドが含まれた塗り薬を使ったり、患部を清潔にして保湿すること、むやみに掻きむしったりしないことなどが対処法でした。

なお、ステロイドが含まれた薬を使う際には、添付された文書をよく読み、用法や用量、使用期間を守って使い、なかなか改善しない場合には医師の診察を受けて適切な治療を行うようにしてください。

ぜひ今回の記事を参考に、指の水泡の原因を突き止めて、辛い症状を改善できるといいですね。

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