気管支炎で薬が効かない時の対処法!抗生物質の効果と副作用も!

画像1気管支炎は、気管支に炎症の中心があって、咳や痰などの呼吸器症状を引き起こす病気のことで、ウイルス性の急性のものから、慢性的に続くものまであります。

ただ、気管支炎の薬で市販のものなどでは薬が効かない時があるので、その場合の対処法を知っておきたいのではないでしょうか?

また、気管支炎の薬として処方される抗生物質の種類や効果と副作用、また、その他の薬の吸入の仕方などについても気になりますよね。

そこで今回は、気管支炎で薬が効かない時の対処法や、抗生物質の効果と副作用について詳しくお伝えしていきます。

スポンサーリンク

気管支炎で薬が効かない時はどのように対処する?

画像2

咳とは、ホコリやチリなどの異物や冷たい空気が気道に入った時の刺激をのどや気管支が感じることで出るので、気道の中の分泌物や異物を取り除くための体の防御反応とも言えて、呼吸器になんらかの異常があったことの初めのサインなんですね。

そして、こうした咳が、風邪を引いた後などになかなか治まらず、だんだんひどくなってきて発熱してしまったような時には、風邪に続いて気管支炎が起きている可能性があります。

それから、気管支炎とは、風邪をひいた後に気道が炎症を起こして気管から気管支まで広がり、咳や痰が出るようになる急性気管支炎と、痰を伴う咳が1年間に3ヶ月以上続いている状態が2年以上に及ぶとされる慢性気管支炎の2つのタイプに分かれます。

こうした気管支炎は、急性の場合はインフルエンザウイルス、RSウイルス、アデノウイルスなどが原因のウイルス性のものが9割とされていて、その他はマイコプラズマや肺炎球菌、肺炎クラミドフィラなどの細菌や病原体が原因のこともあります。

一方、慢性気管支炎を起こす主な原因は生活習慣や環境によるものが多く、喫煙や受動喫煙、大気汚染や家庭や職場における刺激物質の吸入によるものだそうです。

そして、こうした気管支炎の症状が起こると、発熱や咳、中でも痰のからんだひどい咳、食欲不振、全身の倦怠感、胸の不快感などが現れるのでつらいですよね。

気管支炎には市販の薬が効かない!?

画像3

気管支炎の症状がつらくて市販の咳止めを使っても効果がないことがありますが、これは前述の通り、ウイルス性の気管支炎に感染していて使っている薬ではウイルスを撃退することができないためです。

また、病院を受診しても、ウイルス感染の場合は特効薬がないため、対症療法として自宅で安静にするようにと診断を受け、咳止めや痰きりなどが処方されることが多いそうです。

一方で、咳が長引く期間が1年のうち3ヶ月以上あり、それが2年続いていれば慢性気管支炎を疑い、生活環境の見直しを行って、家庭内の掃除を徹底したり、喫煙している方は禁煙につとめるようにしましょう。

そして、急性気管支炎でも慢性気管支炎でも、症状があまりにひどくゼーゼー、ひゅーひゅーといった音を発するようになったら気管支喘息に使うメプチンやプロカテロールなどの気管支拡張剤を病院で処方してもらえます。

それから、こうした気管支拡張剤も原因に対する治療ではなく、気管支炎の症状を緩和させるための対処療法に過ぎないのですが、医師の指示通りに吸入を行ない、食べ合わせや飲み合わせなどの注意にも注意を払うようにしましょう。

気管支炎で抗生物質の種類や効果は?

画像4

気管支炎で病院を受診すると、処方される抗生物質の種類としては、クラリスロマイシンやエンピナースなどが多いです。

こうした抗生物質には細菌を殺したり、細菌の繁殖を防いだりする効果があり、適切に使用することで症状は劇的によくなりますが、これはマイコプラズマや肺炎球菌、肺炎クラミドフィラなどの細菌が原因の気管支炎に限って言えることだそうです。

そのため、ウイルス性の急性気管支炎や環境要因による慢性気管支炎にかかっている場合には、抗生物質は特効薬にはならず、治らない場合があるんですね。

また、気管支炎で処方される抗生物質には、眠くなるなどの副作用があるため、薬の服用後の運転は控えた方が良く、その他にも吐き気や食欲不振、全身の倦怠感が現れる場合があるので、医師の指示に従いながら慎重に使用するようにしましょう。

スポンサーリンク

咳が気になる時に疑われる病気は?

画像5

咳はちょっとした環境の変化でも出ることがありますし、風邪など他の様々な病気でもよく見られる症状なので、つい油断してしまいがちですが、次のような深刻な病気の初期症状の可能性もあります。

高い熱…風邪、インフルエンザ、肺炎、胸膜炎

微熱、疲労感がある、咳をしたときに胸が痛む…肺結核、胸膜炎

熱はあまり出ない、咳が長引く…肺がん

体を動かした時に息切れがする…肺気腫、慢性閉塞性肺疾患

咳をしたときに胸が痛む、呼吸困難を感じる…自然気胸、肺炎

このような気になる症状があれば、自己判断で自宅治療をしようとせず、病院の呼吸器内科を受診するようにしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、気管支炎で薬が効かない時の対処法や、抗生物質の効果と副作用について詳しくお伝えしました。

まず、気管支炎にはウイルスや細菌が原因になる急性気管支炎と、環境要因で起こる慢性気管支炎の2種類があり、9割はウイルス性気管支炎で特効薬がないため、市販の咳止めや病院の抗生物質では効果がないことがあるのでしたね。

そして、抗生物質にはエンピナースなどがあり細菌を殺す役割がありますが、眠くなる等の副作用が生じることがあるので注意が必要で、抗生物質が効果的でない場合で症状が重い時は気管支拡張材が処方されるので、指示に従い吸入すると良いのでした。

このように気管支炎は治りづらく気付くとかなり長引いてしまう時がありますが、咳が出る病気には肺炎や肺結核、肺がんや肺気腫など、重い病気も隠れているため、気になる症状がある場合はできるだけ早く病院を受診するようにしましょう!

スポンサーリンク

このページの先頭へ