虫刺されでニキビみたいな症状が出た時の原因と対処法!
気がついたら、顔や体に小さな赤いふくらみができていた…そんな時には、虫刺されだと考える人がほとんどでしょう。
しかし、その虫刺されだと思っていた場所がニキビみたいに化膿してきたり、痛みが出たり、しこりができたりすると、虫刺されなのかニキビなのかを判断することは非常に難しいですよね。
それなのに、虫刺されとニキビでは治療に使う薬が違いますから、どう対処したらいいか困ってしまうのではないでしょうか。
そこで今回は、ニキビのような症状が現れる虫刺されについて、その原因と対処法、そして虫刺されと間違いやすい病気についてご紹介していきます。
目次
虫刺されが化膿してきた!
虫刺されが化膿してきた場合の原因は、細菌に感染して炎症を起こしてしまっている可能性が高いです。
つまり、虫に刺されたことによってできた傷や、虫刺されの部分を掻きむしってできた傷に、皮膚や手に付いている雑菌が感染し、その結果化膿してしまったと考えられます。
また、このようなケースでは「とびひ」を併発することがあり、その時には患部を触った手で別の部分を触っただけで膿を持った水疱が体中に広がってしまいます。
ですので、このように虫刺されが化膿してしまった場合の対処法は、皮膚科で抗生剤入りの軟膏や抗菌剤の飲み薬を処方してもらい、なるべく早く炎症を抑えることです。
なお、化膿してきたからといって自分で膿を出して治そうとすると、さらに感染が悪化する可能性がありますので避けた方がいいでしょう。
虫刺されが痛い!
虫刺されが痛む場合の原因は、先ほどの項でもご紹介した「細菌感染で炎症を起こしている」ということの他、「刺されると痛みが出る虫に刺された」ということが考えられます。
通常、虫刺されができていると蚊によるものだと考えてしまいがちですが、人を刺す虫は蚊だけではありません。
中でも、アブやハチ、ムカデなどによる虫刺されは、赤く腫れ上がったりかゆみが出てくる以外にも、激痛が生じることが多く、特にアブに刺された跡は化膿することもあるので注意が必要です。
そして、このような場合の対処法は、炎症を抑える効果の強いステロイドを含む薬を使用することです。
なお、ステロイド入りの虫刺され薬は「ムヒアルファEX」など市販されているものもたくさんありますので、まずはそれで様子を見て、症状が治まらないようであれば皮膚科を受診することをおすすめします。
また、屋外、特にキャンプ場などの虫が多い場所で活動する際には、虫よけスプレーを使う、手足の露出を控えた服装をするといった事前の対策もしっかり行うようにしましょう。
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(関連記事:ムヒアルファEXのステロイドの強さや副作用と効く虫!ブヨには?)
虫刺されがしこりのようになってきた!
虫刺されがしこりのように固くなってきた場合には、ブヨ(またはブユ・ブト)による虫刺されの跡の他、虫に刺されたことによってアレルギーが起こっている可能性があります。
まず、ブヨによる虫刺されは、刺されてから半日ほど経過した後に赤い発疹が現れ、だんだんとかゆみが強くなってきますが、人によっては発熱や発疹が出たり、刺された跡が赤いしこりになって長く残ることがあります。
ですので、ブヨが多く生息している山や高原へ出かけた後に虫刺されができたという場合には、ブヨによる虫刺されを疑った方がいいでしょう。
そして、この場合の対処法は、皮膚科での診察を受け、ステロイドや免疫抑制薬の塗り薬を使うことが一般的ですが、できてしまったしこりはなかなか治りにくいので根気強い治療が必要になります。
一方、虫に刺されたことによるアレルギー反応は、虫が刺す時に相手の体内へ送り込む分泌物に対して生じるものですが、人によってアレルギーの対象となる虫や症状の出方がさまざまで、中には蚊に刺されたことでしこりや発熱が出てくる人もいます。
したがって、この場合にも皮膚科を受診し、アレルギー反応だとわかれば抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬を使用して症状を抑えるのが有効な対処法です。
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これって本当に虫刺され?間違いやすい他の病気はこれ!
さて、虫刺されでニキビのような症状が現れた場合についてをご紹介してきましたが、最後に虫刺されと間違いやすい他の病気についてをご紹介します。
虫刺されと間違いやすい病気には、以下のようなものがあります。
・粉瘤(ふんりゅう)
皮膚の内部に袋状のものができ、そこに老廃物が溜まって膨らんでしまう病気で、細菌に感染するなどして炎症を起こした場合には赤く腫れて痛みなどが出ます。
・帯状疱疹(たいじょうほうしん)
子供の頃に感染した水ぼうそうのウイルスが再活性化することで起こる病気で、ピリピリとした痛みが出た後、体の片側どちらかに激しい痛みを伴う発疹が帯状に現れます。
・あせも(=あせものより)
あせもは皮膚の浅い部分で汗が詰まってしまう病気ですが、それを掻いたりすることで黄色ブドウ球菌に感染し、皮膚のより深い場所で化膿が起こることによって大きな膿疱ができてしまった状態をあせものよりと呼びます。
以上、どの病気も、きちんと治療するためには医師の適切な診断と処置が必要になりますので、虫刺されの薬をしばらく使用していても症状に変化が見られない場合は、早めに皮膚科を受診するようにしてください。
まとめ
いかがでしたか。
虫刺されであっても、ニキビのように化膿したり、痛みを伴ったりしこりができたりする場合がありますが、その原因は、細菌が感染したことによる炎症や、刺された虫の種類、または虫に対してのアレルギー反応などさまざまです。
そして、いずれの場合であっても、どんな虫に刺されたのかということがはっきりしている場合以外は皮膚科を受診し、正しい処置を受けることで不快な症状を早く治すことができます。
一方、虫刺されやニキビのように見えても、違う病気が原因となっていることもありますので、症状がなかなか治まらない場合なども医師の診断を受けることをおすすめします。
皮膚のトラブルは甘く見ていると重症化することもありますので、ぜひ今回の記事を治療の参考にしてくださいね。
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