胃腸炎で嘔吐はいつまで続く?処理の仕方や食事のポイントも!

画像2嘔吐や下痢がなかなか治らず症状が重くなりがちな胃腸炎は、細菌やウイルスが原因であることが多く、原因も様々で、治すまでが大変です。

そのため、胃腸炎で嘔吐はいつまで続くのかといったことや、処理の仕方や食事のポイントなども気になるのではないでしょうか?

また、胃腸炎で下痢なしや嘔吐のみの場合、また、逆に嘔吐なしの場合もあるのかなども知りたいですよね。

そこで今回は、胃腸炎で嘔吐はいつまで続くのかといったことや、処理の仕方や食事のポイントなどについて詳しくお伝えしていきます。

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胃腸炎で嘔吐はいつまで続く?嘔吐なしや下痢なしの時もある?

胃腸炎というと、つらい下痢や嘔吐のイメージが強い人が多いと思いますが、実は様々な種類があって、ウイルス性のものと細菌感染によるものに分かれます。

そして、それらの中で、微生物や有害物質に汚染された飲食物を経口接種した結果、生じる胃腸炎が食中毒で、胃腸炎というと、これをイメージする人が大半ですよね。

そして、夏には細菌性の食中毒や感染性胃腸炎が多く、冬になるとウイルス性の食中毒や感染性胃腸炎(このうちほとんどがノロウイルス)が多く発生するそうです。

それから、それぞれ次のような原因の細菌とウイルスがあるので、これだけ多いと特定するのが難しいことが分かりますよね。

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1) 細菌性の感染性胃腸炎

・感染型:腸炎ビブリオ、サルモネラ、カンピロバクター、組織侵入性大腸菌など

・毒素型:黄色ブドウ球菌、ボツリヌス菌、嘔吐型セレウス菌など

・生体内毒素型:ウエルシュ菌、毒素原性大腸菌、O-157、下痢型セレウス菌など

2) ウイルス性の感染性胃腸炎

急性胃腸炎を引き起こすウイルスには、ノロウイルス、ロタウイルス、腸管アデノウイルスなどがあり、特に冬に流行するのがノロウイルスで、原因となる食材は牡蠣であることが多いです。

そして、ロタウイルスは春先に流行しますが、腸管アデノウイルスには季節性がないそうです。

このように、実に様々な原因とタイプに分かれるので、嘔吐などが続く期間も原因によって異なるのですが、平均的に見て発症する期間は2~3日が多く、回復期は発症から1週間程度とされているので、2週間以上になることはないとされています。

そのため、いつまでもひどい下痢や嘔吐が続いていたり、便に血が混ざったりしているときには、速やかに病院へ行くようにしましょう。

(関連記事:ノロウイルスの嘔吐はいつまで?回数や特徴!吐かない時もある?

(関連記事:ロタウイルス感染の原因となる食べ物!食べる際の注意点も!

(関連記事:アデノウイルスで下痢や嘔吐はいつまで続く?色の特徴や対処法も

下痢なしや嘔吐なしも?

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胃腸炎には個人差があるので、軽度の胃腸炎により下痢なしで激しい嘔吐のみを繰り返す場合や、吐き気はないが下痢がひどいという方まで様々です。

また、胃腸炎の症状には他にも、腹痛や吐き気、発熱などがあり、中には熱が出るだけの方もいるので、風邪だと勘違いしてしまい、知らないうちに感染を広げてしまったり、後から症状が悪化するケースも少なくありません。

そのため、症状が軽いからといって軽く見ずに、周りで胃腸炎が流行っているようなら十分に注意して、症状に異変を感じることがあれば、できるだけ早く対処できるようにしておきましょう。

処理の仕方や食事のポイントは?

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細菌性か、ウイルス性かによって治療法は異なるのですが、どちらであっても感染性であるため、家庭内や学校などでも感染を広げないように、嘔吐物や下痢などの処理の仕方には注意が必要です。

なので、特に小さな赤ちゃんや子供が胃腸炎にかかり、便や嘔吐物を処理してあげる必要がある時は、できるだけ使い捨ての手袋とマスクを着用し、ペーパータオルなどで取り除き、ビニール袋に入れましょう。

そして、残った便や嘔吐物の上にペーパータオルをかぶせ、その上から、50~100倍に薄めた市販の塩素系漂白剤を十分浸るように注ぎ、汚染場所を広げないようにペーパータオルでよく拭き取りましょう。

それから、ウイルスは乾燥すると空気中に漂い、これが口に入って感染することもあるので、便や嘔吐物は乾燥させないうちにできるだけ早く処理するようにしましょう。

また、嘔吐物が服などに付着してしまった場合は、この服も100倍に薄めた塩素系漂白剤に5~10分程浸して、他の洗濯物とは別に洗うなど、細やかな処理が必要となります。

そして、大人も子供も、それぞれにしっかり手洗いやうがいをし、ウイルスや細菌の強い感染力に負けないように努めることが大切です。

食事のポイントは?

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胃腸炎にかかっている時は、消化器系が強いダメージを受けているので、次をポイントに食事を摂るようにしましょう。

・刺激が強いものや、繊維質が多く含まれたものは避ける

・のどごしが優しく食べやすさを意識していて、水分補給もできる

・水分と塩分をバランス良く摂取する

胃腸炎の時は、香辛料がたくさん入ったものや、焼き肉など消化に負担がかかるものはNGで、意外かも知れませんが食物繊維の多い食材も胃腸で消化がしづらくなるのでオススメできません。

一方で、重湯やお粥、短く切ってじっくり煮たうどんなどは消化もしやすく、スプーンに乗せて食べやすいので、オススメですし、水分補給もできて一石二鳥です。

また、下痢や嘔吐が長く続くと、水を飲んでもそのまま排出してしまうので脱水症の危険があります。

そのため、水分はこまめに摂るように心がけ、梅干しや塩などの塩分もバランス良くとることで、体の中の体液を保つことができるので、十分に注意しましょう。

また、もし、食事や水分補給がままならなくて、脱水症にかかりぐったりしているようであれば、病院で点滴投与などを行って対処する必要があります。

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細菌とウイルスの違いは?感染経路も

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細菌は抗生物質の服用によって対処することができますが、ウイルスは抗生物質で対処することができないので、自然に排出されるのを待つしかないとされています。

そのため、症状が現れたら病院で検査を行い、細菌性の場合は服用された抗生剤を最後まで飲みきれば治りますが、ウイルス性の場合は自然と排出されるまで、下痢や嘔吐で出し続けるしかないのでつらいですよね。

また、感染経路は直接細菌やウイルスの原因となる食材を口に入れるだけでなく、感染した人の病原体がついた手を介して口に入れることで、人から人へとうつることもあるそうなので、十分な注意が必要です。

そのため、突然下痢や嘔吐をした時には、風邪かもしれないと軽く見過ごさずに、慎重に処理をして、できるだけ早く病院で検査を行うことをオススメします。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、胃腸炎で嘔吐はいつまで続くのかといったことや、処理の仕方や食事のポイントなどについて詳しくお伝えしました。

まず、胃腸炎では細菌性とウイルス性の2つのタイプに分かれ、原因も様々なので症状には個人差がありますが、平均的には嘔吐は2~3日程度続くのでしたね。

そして、軽度の場合は嘔吐や下痢なしの場合や、嘔吐のみのこともあるのですが、軽く見るのは危険で、消化に優しく刺激の少ない食べ物で、脱水症に注意しながら食事をとると良いのでしたね。

それから、胃腸炎で嘔吐物などを処理する時は、乾燥してしまう前に速やかに、使い捨てのマスクや手袋を着用して取り除き、塩素系漂白剤などで十分除菌するようにすると良く、終わった後は手洗いとうがいを徹底すると良いのでしたね。

胃腸炎は回復するまで長期間かかりつらいので、流行する時期には特に衛生習慣を意識し、しっかり予防するようにしましょう!

最後に、胃腸炎で嘔吐していると思っても、他の原因の可能性もありますので、次の記事をチェックしてみましょう!
↓↓↓
「嘔吐の原因となる病気の種類と症状の違いや対処法!季節や年齢で」についてはコチラ!

また、

「胃腸炎の予防に効く食べ物!」についてはコチラ!?

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