水いぼでかゆい時や赤い時の対処法!かゆみ止めの市販薬も!
夏になる小学校などでプール開きが行われると、水いぼ流行の話題をよく耳にしますよね。
そして、水いぼは3歳から15歳までの学童期の子供が感染しやすい伝染性の病気なので、特に子供のいる家庭では水いぼの詳しい原因や対策を知っておきたいのではないでしょうか。
また、水いぼでかゆい時や赤い時の対処法や、オススメの市販薬なども気になるのではないでしょうか。
そこで今回は、水いぼでかゆい時や赤い時の対処法や、かゆみ止めの市販薬についても詳しくお伝えしていきます。
目次
水いぼでかゆい時や赤い時の対処法!原因も!
水いぼは何が原因でできるの?
水いぼは、専門用語で「伝染性軟属腫」と呼ばれ、ウイルス感染によってできるという点では一般的ないぼと同じですが、水いぼのウイルスはポックスウイルスと言って、一般的ないぼウイルス「ヒトパピロマイルス」とは別のものです。
それから、一般的ないぼは表面が乾燥して硬いのですが、水いぼは表面がつるつると光沢があります。
そして、大きさは直径5mm以下のものが多く、中心が少しへこんでいるのも特徴で、手足に限らず、胸や腹、背中やわきの下、ひざの裏などにもでき、ほとんどの場合は痛みもかゆみもないそうです。
ちなみに、水いぼの発症者全体の80%以上が10歳未満の子供だとされています。
水いぼでかゆい時や赤い時の対処法は?
水いぼは、外見上気にならなければ特に治療の必要はないと言われていて、自然と治っていくケースもあるそうです。
しかし、もしもかゆみを伴う場合は、手でかいてしまって、いぼが体中に増えてとびひ状態になる場合があるので注意が必要です。
また、水いぼのかゆみは、水いぼが現れてから1か月ほど経ち、治りかけの段階になると、周囲の皮膚に赤みと強いかゆみが現れます。
それから、アトピー性皮膚炎を患っている子供だと、肌の免疫力が低いため、より悪化しやすく、水いぼのかゆみや赤みも強い場合が多いようです。
そのため、水いぼがまだ少ないようであれば、自宅でピンセットで摘み取ると良く、この際は、必ずアルコールで清潔にしたピンセットを用いるようにしてください。
その上で、抗菌・抗炎症作用のある塗り薬を塗り、保湿をたっぷりすることがポイントです。
かゆみ止めの市販薬のオススメは?
水いぼのかゆみには、前述の通り、できるだけピンセットでいぼ部分を取り除いた後に、保湿することが重要なのですが、市販薬では次のようなものがオススメです。
・ベトネべートN軟膏AS
水いぼのかゆみや痛みで皮膚科を受診すると、リンデロンというステロイド薬を処方されることが多いのですが、ベトネべートはリンデロンに近い成分が配合されており、市販でも購入できる薬です。
そして、ベタメタゾン吉草酸エステルというステロイド成分が、発疹の炎症に効き目があり、水いぼを取り除いた後のじゅくじゅくした患部にも使うことができます。
それから、1日に1~数回、適量を綿棒などにとって薄く患部が光る程度に塗るようにし、必要以上に塗ったり、回数を増やすなどしないようにしましょう。
また、1週間以上使用すると、ステロイドの副作用で効果が薄れることもあるので、使用は短期間にとどめ、もしも発疹がひどくなったりした場合は使用を中止しましょう。
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・プロペトホーム
さらに、水いぼは肌がガサガサに乾燥していると治りにくく、皮膚科で処方されるヨクイニンなどの飲み薬の影響でさらに乾燥して悩む方も多いようです。
そのため、水いぼでかゆみや赤みが生じたら、ピンセットで取り除き、かゆみ止めの薬を塗った後に、保湿用のクリームを塗ると良いでしょう。
また、プロペトは医薬品で、皮膚科で処方されるものですが、「プロペトホーム」という市販薬が販売されており、内容成分は全く同じで、高純度の白色ワセリンで作られています。
そして、ちょっとした刺激にも敏感になっている乾燥肌の保護に向いているため、水いぼにも効果的です。
ただし、もしもアトピー肌の場合は、ヒルロイドなど専用の保湿剤を塗ってから、プロペトを塗るようにしてくださいね。
ちなみに、水いぼを自宅でピンセットで取り除くのは抵抗がある方が多いと思います。
その場合は、ピンセットで取り除かなくても、敏感肌用の石けんなどを用いて優しく泡で洗い、清潔にした患部に保湿剤で塗ってから、プロペトホームで保護するだけでも問題ありません。
また、水いぼの量が多かったり、既にかき壊して炎症が全身に広がってとびひ状態になっている場合は、自宅のホームケアでは間に合わない場合があるので、皮膚科を受診すると良いでしょう。
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水いぼの感染経路や予防法!プールでの注意点も
水いぼの感染経路は「接触感染」で、水いぼが何らかの刺激によって破れ、飛び出したウイルスが皮膚に触れることによって感染します。
そのため、夏の時期にプール開きが行われると、子供同士の間で流行しやすくなるのですね。
ただし、ウイルスは水を介して広がるわけではなく、破れてしまった患部に直接接触することでうつるので、同じプールやお風呂に入っただけでは感染はしません。
しかし、直接ウイルスに触れなくても、タオルや衣服にウイルスが付着したり、プールのビート板を介してウイルスが広がることがあります。
なので、家庭内で感染している人のタオルを他の洗濯物と一緒に洗濯してしまうと、家庭内で感染が広がる可能性があります。
そのため、もしも水いぼに感染し、かゆみや赤みがあるようであれば、手でかき壊して炎症が広がらないか観察するようにし、早めにかゆみ止めで対処をしましょう。
そして、患部が破れた状態であればプールへ入るのはできるだけ避けるようにし、プール再開は症状が治ってからにするのがマナーとして適切です。
また、家庭内でも感染した人の衣類やタオルなどは共用しないようにし、別々に洗うことで家庭内の感染を防ぐことも大切です。
ちなみに、たとえウイルスに感染したとしても、皮膚が健康な状態であれば感染を防ぐことができるので、日焼けや乾燥や、皮膚炎などで皮膚にダメージなどを与えないように日頃から皮膚のバリア機能が正常に働くようにしておくことも重要ですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、水いぼでかゆい時や赤い時の対処法や、かゆみ止めの市販薬についても詳しくお伝えしました。
まず、水いぼはポックスウイルスが原因で起こる伝染性の皮膚の病気で、10歳以下の子供に多く、かゆみや赤みはあまり伴うことがないのでしたね。
そして、水いぼは治療をしなくても自然治癒しますが、治りかけの頃になるとかゆみが生じ、かき壊すととびひ状態になって全身に広がるので危険なのでした。
そのため、水いぼの数が少なければピンセットで取り除き、その上からかゆみ止めと保湿剤を塗ると良く、市販薬ではベトネべートやプロペトホームがオススメですが、ベトネべートはステロイドなので使用上の注意をよく守ると良いのでしたね。
接触感染でうつる水いぼは、患部が破裂している間は周りへ感染するのでプールは控え、家庭内でもタオルや衣類の共用はしないようにし、日頃から皮膚を健康な状態に保って予防するようにしましょう!
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