血管性紫斑病の原因と症状を大人と小児別に!予後や再発率も

血管性紫斑病(けっかんせいしはんびょう)とは、多くは感染などが起こったことが引き金となって起こる免疫系の病気で、赤紫の出血斑が現れることが特徴だそうです。

なので、血管性紫斑病の原因と、腹痛やかゆみ、胃炎などの症状、大人や小児(子供)の場合、うつるのか、治療方法や完治するのか、再発率なども知りたいのではないでしょうか。

それから、血管性紫斑病の死亡例や予後なども気になりますよね。

そこで今回は、血管性紫斑病の原因と症状を大人と小児別に紹介しつつ、予後や再発率などについても詳しくお伝えしていきます。

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血管性紫斑病とは?症状や治療方法も

血管性紫斑病(けっかんせいしはんびょう)とは、感染症などが引き金となって起こるIgA(抗体の一種)が関与する免疫系の異常から全身の小血管に炎症が現れ、下半身の皮膚を中心に赤から赤紫の出血斑などが起きるとされていますが、血管性紫斑病自体はうつることはない病気です。

そして、症状としては、この出血斑以外にも、関節の腫れや腹痛、血便、嘔吐や紫斑病性胃炎などが挙げられるそうです。

これらのうち、出血斑はほぼ全てのひとに当てはまり、関節痛や腹痛・嘔吐は60%、紫斑性胃炎は20~60%の確率で発症が見られるそうです。

それから、確定的な原因は不明とされていますが、IgA抗体値が高くなっていることや免疫複合体が見つかることから免疫系の問題によって引き起こされるのではないかと考えられており、具体的には風邪や溶連菌感染症、マイコプラズマ肺炎などにかかったあとに発症するとされています。

その際、ウイルスや細菌の感染などに対して異常な免疫反応が起こり、IgA抗体が活発に作られた結果、免疫複合体が産生され、これが血管に張り付き、血管炎を起こすというメカニズムのようです。

また、感染から血管性紫斑病の発症までは1週間程度が平均的で、感染症のほかにもアレルギーを起こす食材や薬剤の接種の事例もあるそうです。

血管性紫斑病で子供と大人の場合は?

血管性紫斑病は細菌やウイルス、食べ物や薬剤などの免疫反応で起こるので、感染症にかかりやすい小児に最も多い事例とされています。

そして、子供はよくあざを作ることが多く、元気な証拠だと思っていたら実は紫斑病だったというケースがいくつかあるので注意が必要です。

中でも、主に15歳以下に見られ、2~10歳に発症し、2:1の割合で男の子の症例が多いそうです。

一方で、大人の症例は子供よりも数少ないものの、症状も重くなる傾向があって、紫斑病性胃炎になる可能性が高いとされています。

血管性紫斑病の治療法は?

血管性紫斑病の特効薬はないため治療は対症療法となり、ほとんどの場合が自宅で安静にしていると完治しますが、

・ 腹痛が激しい

・ 血便が見られる

という場合は入院して点滴によるステロイド投与が行なわれることもあり、関節痛には鎮痛剤や非ステロイド系の抗炎症剤を処方し、様子を見ることになるそうです。

そして、腹痛がないようでしたら食事制限などはする必要がなく、運動や生活の制限も体調に応じて行なって良いそうですが、紫斑病性胃炎が見られた場合には定期的に検査を行い、進行が見られる場合には腎臓の組織を採取して検査をする「腎生検」を行うそうです。

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血管性紫斑病の再発率は?予後なども

血管性紫斑病の発症率は1年間で10万人あたり10~20人程度でそれほど多くなく、予後は良好で、死亡例も1~5%と非常に低いのですが、治療の開始から数ヶ月間は再発し、稀に数年の間隔をおいて再発することもあるそうです。

そして、尿異常は回復するのですが、腎臓に与えるダメージが強かった場合には一度は改善しても後から腎機能が低下し、女性の場合、妊娠中に腎機能が悪化する場合があるそうです。

こうした血管性紫斑病は有効な予防法が確立されておらず、発症時に予防的にステロイドを投与することでIgA胃炎のリスクを減少させることができるそうですが、優れた効果がある反面、体の免疫力の低下などの副作用もあるため、それに対する治療も必要になるようです。

そのため、普段から体に負担をかけず、疲労を次の日に持ち越さないように日常を送るなど、毎日のささいな生活習慣の積み上げが予防になるので、無理をしないようにしましょうね。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、血管性紫斑病の原因と症状を大人と小児別に紹介しつつ、予後や再発率などについても詳しくお伝えしました。

血管性紫斑病は風邪など細菌やウイルスに対する感染症が原因となって免疫系の異常が起こり、下半身の腫れや関節の痛み、腹痛、嘔吐などが現れるのですが、子供の症例が多く、下半身の腫れは確実に起き、大人の場合は症例自体少ないのですが胃炎が多いとのことでしたね。

そして、治療法は確立されておらず、対症療法を行ないながら自宅で治癒する場合がほとんどですが、場合によってステロイドで治療し、回復するものの稀に再発したり死亡例もごくわずかですがあるのでした。

こうした血管性紫斑病は予防法も確立されていなく、毎日の積み重ねで健康状態を維持することが大切なので、今日の疲れを明日に持ち越さないようにくれぐれも注意するようにしましょうね。

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