突発性発疹で外出はいつから大丈夫?保育園の登園許可は必要?
小さな子供に多い突発性発疹は、高熱をはじめとしたいくつかの特徴的な症状があり、親御さんは何かと心配なことが多いのではないでしょうか。
特に、突発性発疹にかかった際の幼稚園や保育園への登園について悩んでしまうことが多いようですが、その他に旅行や外出はいつから大丈夫なのかということも、なかなか判断が難しいかと思います。
ですので、今回は突発性発疹という病気についてご説明するとともに、保育園や幼稚園で登園許可が出る基準などについてご紹介していきます。
目次
突発性発疹ってどんな病気?
突発性発疹は生後数ヶ月ほどの赤ちゃんもかかることがあり、親御さんは突然のことに慌ててしまうケースが多いようです。
しかし、この病気は小さな子供にとっては珍しい病気ではありませんので、しっかりと知識を身につけていれば冷静に対応する助けになります。
ですので、まず最初に突発性発疹という病気について症状や治療法についてご紹介します。
1:原因・症状
突発性発疹は、ヒトヘルペスウイルス6型、もしくは7型に生まれて初めて感染することで起こる病気で、3~4日間にわたって39℃程度の高熱が続いた後、熱が下がってから体に発疹ができるという症状が出ます。
とりわけ、4ヶ月~1歳ほどの子供がかかることが多いとされていますが、この年齢を過ぎても3歳くらいでかかる場合もありますので、それまでは注意が必要だと言えるでしょう。
なお、この発疹は跡が残ったりすることはなく、3~4日で消えてしまうのですが、この発疹が出てこないと突発性発疹だというのは診断がつかないそうです。
そして、発疹が消えると突発性発疹に対しての免疫ができるのですが、この病気を起こすヒトヘルペスウイルスには2つの型がありますので、2度かかる場合もあります。
2:治療法・家庭でのケア
突発性発疹に対しては、特別な治療法があるわけではなく、解熱剤の座薬や点滴などで熱を下げたりといった治療が基本になります。
ですので、突発性発疹との診断が出た後は、家庭では安静と脱水症状を予防するための水分補給に気をつけていれば、特に心配することはありません。
しかし、高熱のために熱性けいれんを起こすことがありますので、その際には慌てずに衣服をゆるめて顔を横に向けるといった対応をし、けいれんを繰り返したり、数分以内にけいれんが収まらないといった症状が見られる場合には医療機関を受診してください。
突発性発疹になったら、外出は大丈夫?
突発性発疹では、高熱があっても機嫌がいい場合があり、熱が下がったら外出などをさせようかと考えている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、この病気では熱が下がってくると機嫌が悪くなってくるということもありますし、無理をさせると思わぬ事態になることもあります。
それでは、突発性発疹の際の外出についてはどうすればいいのかを見ていきましょう。
1:無理は禁物です!
実は、突発性発疹という病気そのものは発疹が出た時点でほとんど治っているのですが、だからといって外出などで無理をさせると、その他の感染症などにかかりやすくなると言われています。
なぜならば、突発性発疹による高熱のせいで体力を消耗しており、体の病気に対する抵抗力が下がっていることがあるからです。
もちろん、そんな時に人込みに連れ出したり、元気そうだからと旅行に連れて行ったりしてしまうと、また体調が悪くなる可能性が高くなります。
そのため、体力が完全に戻るまでだいたい4週間程度を目安として、近場の外出などから少しずつ慣らすようにしていってください。
2:知っていますか?突発性発疹の合併症
突発性発疹はまれに合併症を起こすことがありますので、熱が出ている間から完全に治るまで全身の様子に注意しておく必要があります。
主な合併症として挙げられるのは、脳炎や劇症肝炎、血小板減少性紫斑症、心筋炎などで、これらの症状は熱が出ている間だけでなく下がってから出ることもあります。
そのため、合併症を起こす危険性から見ても、熱が下がって機嫌がいいからと旅行などで無理をさせるのは避けた方がいいと言えます。
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突発性発疹になったら、保育園や幼稚園に行ってもいいの?
さて、突発性発疹は小さなお子さんの病気ですので、保育園や幼稚園への登園について悩んでしまう親御さんもいらっしゃるかもしれません。
先程、体調が完全に戻るまで4週間程度というお話をしましたが、本人が元気ならばそこまで長い間欠席させていいものなのか、考えてしまいますよね。
ですので、最後に突発性発疹にかかった後に保育園・幼稚園へ登園する時の注意点についてを見ていきましょう。
1:保育園・幼稚園に登園する際に許可は必要?
突発性発疹はウイルスによる感染症ですが、インフルエンザのように出席停止期間が法令で定められているわけではありません。
ただし、厚生労働省の「保育所における感染症対策ガイドライン」において、突発性発疹にかかった時の登園の目安は「解熱後1日以上経過し、全身状態が良いこと」とされています。
これは、突発性発疹に感染力があるのは主に発熱している間だけで、なおかつ感染力が弱いために保育園や幼稚園で流行することはないからです。
しかし、園によって独自のガイドラインが定められており、熱が下がれば出席可能だったり、医師の許可証が必要だったりと対応はそれぞれ違います。
ですから、熱で欠席の連絡を入れる時に、前もって登園してもいい基準などを通っている保育園や幼稚園に聞いておくことをおすすめします。
2:登園の際にはここに注意しよう!
前に触れた通り、熱が下がって発疹が消えてからも、体力が元に戻るまでには少し時間がかかりますので、お友達と無理をして遊び過ぎないように注意して見てあげてください。
念のため、突発性発疹にかかっていたということを園にきちんと伝えておくようにすれば、対応してもらえると思いますので親御さんも安心できるかと思います。
また、抵抗力が下がっている場合には、予防接種で体調を崩してしまう可能性がありますので、熱が下がってから日が浅いうちに予防接種の予定がある場合には、医師や園に相談し、場合によっては日時をずらすなどの対応が必要になるでしょう。
まとめ
いかがでしたか。
突発性発疹は小さな子供には珍しい病気ではありませんが、高熱や湿疹といった典型的な症状の他、まれに重い合併症が起こることがあります。
ですので、お子さんの全身の状態をよく観察しながら、水分補給などのケアをしっかり行うようにしてあげてください。
そして、保育園や幼稚園への登園については、目安としては熱が下がれば発疹があっても大丈夫ですが、園によって独自のガイドラインがありますので、必ず一度は突発性発疹についてを園に相談しましょう。
親御さんと保育園・幼稚園で協力して、体調が元通りになるまでお子さんのケアをしてあげてくださいね。
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