溶連菌再発時の症状やぶり返しが大人に多い理由!後遺症の種類も

画像1溶連菌に感染すると現れる症状は、発熱やのどの痛みといった風邪に似た症状なので、判断が遅れたまま、中には自然治癒してしまう方もいるそうです。

そのため、溶連菌によって後遺症が残るような合併症にかかったり、大人は特に何度も溶連菌の症状をぶり返してしまうようなのですが、詳しい理由は何でしょうか?

また、溶連菌が再発した時の症状や、合併症についても知っておきたいですよね。

そこで今回は、溶連菌感染症再発時の症状や、ぶり返しが大人に多い理由や、後遺症の種類についても詳しくお伝えしていきます。

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溶連菌のぶり返しが大人に多い理由は?再発時の症状も!

溶連菌のぶり返しが大人に多いのはなぜ?

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溶連菌による感染症は、5歳から15歳までの子供に多いですが、感染力が強く、家庭内で子供から親にうつることで大人も感染する可能性が高い細菌です。

ただし、大人は溶連菌に対する免疫が既についていることが多いため、子供に比べて症状が軽く、風邪と間違えて、特別な治療を行わなくても自然治癒するケースもあるようです。

また、溶連菌の感染を確認し抗生剤を飲み始めても、抗生剤を飲みきらないうちに症状が緩和してくるので、自己判断で薬の服用を途中でやめてしまう方も多いようです。

ただ、溶連菌感染症は、処置を放置したり、薬の服用を途中でやめると症状を再発する病気なので、上記の理由から症状の再発は子供よりも大人の方が多いとされています。

再発時の症状は?

溶連菌には5種類の型があるため、1度感染して抗体ができても、違う型の細菌に感染する場合があり、再発時には1度目とは異なる症状が現れます。

そのため、例えば1度目は発熱とのどの痛みや、白い舌と体の発疹だけが現れた場合でも、2度目には下痢や嘔吐をしたり、関節炎が現れたりするそうです。

そして、人によっては3回も4回も再発を繰り返す方もいるようで、さらに次のような後遺症が残る合併症を生じてしまうことも多いので、十分な注意が必要です。

後遺症の危険性についてはコチラ!

溶連菌による合併症で、後遺症が残る危険性がある病気は次の2つです。

1) リウマチ熱

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リウマチ熱は、初期症状に発熱と移動性関節炎や腰痛が生じ、中期以降に心臓の炎症によって現れる胸の痛みや動悸、けいれんのような不随意運動や発疹、倦怠感や食欲の低下が起きるとされています。

そして、人によっては一部の症状しか現れないこともありますが、共通している症状が、肩や肘、膝や足首、首、腰などの痛みです。

それから、その部位は痛みを伴い、腫れは目立たないのですが、昨日は肩が痛かったのに今日は膝が痛いといったように変動するので移動性関節痛と呼ばれているそうです。

そのため、病院でリウマチ熱と診断された場合には、溶連菌に効く抗生剤を長期間使用し、関節炎には非ステロイド性消炎鎮痛薬を、心臓の炎症を起こしている場合は、ステロイド薬を使います。

さらに、不随運動には抗けいれん薬をを使用するなど、薬を多数服用することになります。

そして、この治療により、関節炎は1ヶ月程度で回復しますが、心臓の炎症を起こしている場合は絶対安静が基本で、治療も長期で入院することになります。

また、一度リウマチ熱にかかると、再発を防ぐためにペニシリンなどを数年間か長期にわたって服用する必要があるとされています。

そして、心臓弁膜症になった場合は、常に感染症の心内膜炎に注意しなければならなくなり、一生薬の服用が必要になることが多いです。

2)急性糸球体腎炎

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溶連菌感染後から3~4週間経ったあたりで発生することが多く、突然、手足がむくんでなかなか治らなくなり、尿が出なくなったり、血尿や蛋白尿が現れ、血圧が上がり、急性腎不全の状態に陥ってしまいます。

そして、食事の制限が必要なために入院治療を余儀なくされることが多く、治療から1~2年の間は注意が必要になることが多いそうです。

溶連菌の合併症では上記の2つが多いですが、大人の場合は血管性紫斑病といって、血尿が出ることもあるそうです。

このように、溶連菌で抗生剤の服用を途中でやめてしまうと再発するばかりか、何年も後遺症が残る合併症の危険もあるので、必ず処方された薬は飲みきるようにしましょう。

さらに、急性糸球体腎炎の場合は、溶連菌の感染後2週間ほど経ってから尿検査を行うと、早めに感染の有無を確認することができるので、念のため検査を行うと安全です。

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溶連菌の感染経路は?予防法も!

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溶連菌は感染力が非常に強く、くしゃみや咳などの飛沫感染で簡単にうつるため、大人が溶連菌感染症にかかる場合は、家庭内感染が最も多いようです。

なので、子供が溶連菌に感染している場合や、近所で流行している場合は、マスクを着用して、いつもよりも手洗いやうがいを徹底すると良く、念のため2度ずつ行うと安全です。

また、溶連菌の潜伏期間は2~5日間とされているので、症状が現れないうちにうつしてしまうこともあるので、手洗いやうがいは日頃から習慣づけることが大切ですね。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、溶連菌感染症再発時の症状や、ぶり返しが大人に多い理由や、後遺症の種類についても詳しくお伝えしました。

まず、大人の場合は溶連菌に免疫がついていることが多く、症状が子供よりは軽いので、対処しないでも自然治癒したり、抗生剤を服用していても途中でやめてしまう方が多いため、大人の方が症状のぶり返しが多いのでしたね。

そして、溶連菌には複数の型があるので、再発の場合は前回とは異なる症状が現れ、再発は3回も4回も繰り返すことがあるのでした。

さらに、薬の服用を途中でやめると細菌が体の中に残り、リウマチ熱や急性糸球体腎炎などの合併症にかかり、何年も後遺症に悩まされたり一生薬を服用することになるケースもあるのでしたね。

そのため、溶連菌で大人の場合は軽い症状だからと軽く見ずに、きちんと処方通りに薬を飲みきり、完全に細菌を退治し、合併症が起こらないようしばらくは安静にしましょうね!

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