溶連菌で舌が白い時の対処法と注意点!いちご舌になる理由も!

画像1子供が発熱し、喉の痛みがひどく、風邪かインフルエンザかと思って病院を受診すると、溶連菌感染症と診断されたことはないでしょうか?

それは、溶連菌というウイルスで、いちご舌になったり、舌が白くなる症状や、ベロなどに症状が現れることが特徴の感染症です。

そして、特に子供に多いとされていますが、その症状の原因や感染経路や対処法などについても知っておきたいですよね。

そこで今回は、溶連菌で舌が白い時の対処法と注意点や、いちご舌になる理由について詳しくお伝えしていきます。

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溶連菌で舌が白いのはなぜ?いちご舌になる理由も!

溶連菌とは?

溶連菌とは、正式には「溶血性レンサ球菌」と言って、この細菌に感染することが原因でかかる病気のことを「溶連菌感染症」と呼んでいます。

そして、お子さんが「のどが痛い」と言うとき、その大部分はウイルスや細菌に感染していますが、中でも様々な合併症を引き起こすこの溶連菌に注意が必要です。

それから、溶連菌感染症の症状には、次のような3つの特徴が現れます。

1)発熱とのどの痛み

突発的に38~39℃の発熱が現れ、それと同時にのどの痛みが現れますが、3歳未満ではあまり熱が上がらないとされています。

そして、のどの痛みが特徴的で、口の中をのぞくと、のどのあたりが真っ赤に腫れ上がっているのが確認でき、たまに白い膿も付着しているようです。

ただ、こうした症状は、溶連菌に限らず、他の細菌やウイルスへの感染でも見られる症状のため、発熱してのどが腫れ、膿が付着しているだけでは溶連菌感染症と判断できません。

ちなみに、のどちんこ周辺に紅く小さな点状の発疹が見られた場合には、溶連菌感染症の可能性が高くなります。

2)いちご舌

舌にいちごのようなツブツブとした発疹が現れ、その他にも体や手足に小さくて紅い発疹ができますが、この症状の原因などについては、後述します。

3)体の痛み

頭痛や腹痛、首筋のリンパ節の腫れも現れます。

そして、この3つの症状が現れる急性期を過ぎて熱が下がってくると、手足の皮膚がむけてくるのですが、これは完治に近づいているサインと言えるそうです。

こうして、普通の風邪などと違って、咳や鼻水は出ないというのもこの病気の特徴で、特に子供の感染率が高く、冬に流行ることが多いそうです。

また、どの年齢でも感染する可能性のある病気ですが、1歳未満の子供が感染するのは稀で、5~15歳の子供が感染しやすく、大人もかかる可能性があるそうです。

溶連菌感染症で舌が白くなったり、いちご舌になるのはなぜ?

そして、溶連菌感染症では、高熱が現れると共に、溶連菌の感染によって舌の表面の角質が固くなり、その隙間に汚れや細菌がたまって舌が白くなります。

それから、発熱後3~4日で白い舌が消えて、舌の表面が真っ赤になり、ツブツブが現れて、いちごのような舌になるのですが、これは溶連菌感染症の治療が行われてない時に出るとされています。

そのため、発熱中に舌が白くなったら、溶連菌感染症への感染の可能性が高いため、次の通り対処するようにしましょう。

舌が白い原因が本当に溶連菌感染症か気になる方はコチラの記事もチェック!

(関連記事:舌が白い時の原因と病気や治す方法!風邪や胃腸との関係も

溶連菌の対処法はコチラ!

溶連菌に効く抗生物質を服用する

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発熱やのどの発赤、体や手足の発疹の程度から溶連菌感染症に感染している可能性があれば、できるだけ早く病院を受診し、のどについた細菌の検査を行いましょう。

そして、この検査結果は5分~10分程度で結果が出るので、溶連菌の感染と分かれば、熱やのどの痛みといった症状を和らげる薬の他に、抗生物質が処方されます。

ちなみに、この抗生物質は、原因の溶連菌を退治する重要な薬で、服用し始めると、2~3日で熱が下がり、のどの痛みも和らいできます。

そして、前述の通り、急性期を過ぎると手足の指先から始まる皮むけが認められるようになります。

ただ、確実に溶連菌を倒し、他の病気への合併症を引き起こさないためにも、症状が消えても5~10日間ほどは抗生物質の服用をすすめられるケースが多いので、医師の処方通りに服用するようにしましょう。

しかし、最近では通常の抗生物質が効きにくい耐性菌も出てきているので、2、3日経っても症状が改善しない場合は再度病院を受診しましょう。

ホームケアはどうすれば良い?

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それから、溶連菌感染症の場合は、喉がひどく痛むため、食べ物を飲み込むのにもひと苦労するので、脱水症状や栄養不足による免疫力低下が心配になります。

そのため、食事は辛いものや熱いものは避けるようにして、のどごしが良く、消化も助けるゼリーやお粥などにすると良いでしょう。

それから、発熱によって、体は普段以上に水分を失っているので、水分と塩分がバランス良く取れるスポーツドリンクや経口補水液を飲むようにしましょう。

ただし、スポーツドリンクを一気に飲むと、急性糖尿病の心配があるため、2~3倍に薄めて飲むことをオススメします。

溶連菌の対処法の注意点!

溶連菌は、一般的な溶連菌感染症以外にも様々な病気の原因になるため、次のように他の病気との合併症も心配されます。

1)急性糸球体腎炎

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急性糸球体腎炎は、溶連菌感染症の発症から10日前後に、血尿や蛋白尿などの症状が現れる腎臓の病気です。

そして、症状の特徴にはむくみもあり、足だけでなく、顔やまぶたにもむくみが見られ、一晩寝ても治らず、体重も増えていきます。

それから、腎臓の機能が障害を受けることにより高血圧になり、頭痛や吐き気が現れたり、むくみの悪化で呼吸困難になることもあります。

そのため、この病気への合併症が現れたらすぐに病院を受診すると、溶連菌の治療の他、塩分や水分を制限をする治療や、降圧薬や利尿薬を使います。

このように、食事制限や点滴治療のため、通常は入院して治療を行うので、子供に負担をかけないためにも、できるだけ早い症状の発見が大切です。

2)リウマチ熱

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リウマチ熱は、溶連菌の感染から1~4週間後に関節痛や発熱などの症状が出現し、学童期の子供に多いのですが、再発をしやすく、発症から3年は注意が必要になることも特徴です。

それから、リウマチ熱という名の通り、初期症状には発熱が表れ、疲れやすくなり、倦怠感や食欲低下も見られ、その次に肩や肘、膝や足首などの関節に炎症が起きます。

そして、その部位は痛みを伴いますが、腫れは目立たないとされていて、移動性があるのが特徴です。

そのため、昨日は肩が痛かったのに今日は膝が痛いというように変動するならこの病気である可能性が高いです。

なので、リウマチ熱と診断された場合は、溶連菌にも使われる抗生剤を長期間使用し、関節炎の痛みに効く痛み止めを処方されますが、後遺症が残る危険性があるそうです。

こうした2つの病気に代表される合併症は、溶連菌感染症を早期に発見し、いちご舌が現れる前に抗生剤を飲み始めることで予防することができるので、特徴をよく捉えるようにすると良く、自己判断が難しいのであれば医師を頼るようにしましょう。

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溶連菌の予防法はコチラ!

Female washing Hands

溶連菌の潜伏期間は2~5日間で、くしゃみや咳などの飛沫感染で感染し、子供同士はもちろんのこと、大人にも簡単にうつってしまいます。

そして、5歳~15歳の子供に多く感染するとされていますが、それ以外の年齢の人にうつることも多く、繰り返しかかることもあるのでやっかいです。

そのため、予防には日頃から手洗いやうがいを徹底し、衛生習慣を身につけることも大切ですが、親しい友達や家庭内で感染した人が現れたら接触しないようにしましょう。

そして、感染者は処方された抗生剤をきちんと最後まで飲みきることで、体の中に細菌を残して2次感染が起きることがないよう、医師の指示に従いましょう。

ちなみに、溶連菌は学校指定の伝染病ではないため、感染しても出席停止にはなりませんが、校内で感染を広げないためにも、症状が治まるまでは控えると良いでしょう。

そして、抗生剤を服用して症状が改善してくると、溶連菌はほとんど除菌されていて、感染の恐れも少ないとされているので、医師と相談してから登校を再開しましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、溶連菌で舌が白い時の対処法と注意点や、いちご舌になる理由について詳しくお伝えしました。

まず、溶連菌とはのどの痛みや発熱を引き起こすウイルスで、このウイルスへ感染するとかかる病気を溶連菌感染症といって、39℃近い高熱やのどのひどい痛みや発赤や舌が白くなるといった症状が現れるのでしたね。

そして、発熱後3日ほどで舌が白くなくなり、いちごのようにツブツブとした発疹が現れることをいちご舌と言い、これは溶連菌の治療が行われてないから現れるのでした。

そのため、病院を受診して溶連菌を退治する抗生剤を、医師の指示通りに服用すると3日ほどで症状が和らぎますが、治療が遅れるとリウマチ熱などの合併症の恐れや、完治した後も再発する危険性があるのでしたね。

また、溶連菌ではのどもひどく傷むため、治療期間には食事にも注意しながら、家庭内の感染を予防するようにしましょう!

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