突発性発疹の熱の期間!何日も下がらない時の対処法と注意点も!

画像1赤ちゃんがよくかかる突発性発疹は、熱と発疹が特徴的な病気ですが、熱はいつまで出るのかといった期間についてや、熱は何度くらいなのかについて基本の症状を知っておきたいですよね。

また、突発性発疹の熱が長い間下がらない時の対処法や注意点も気になるのではないでしょうか。

そこで今回は、突発性発疹の熱の期間や、何日も下がらない時の対処法と注意点について詳しくお伝えしていきます。

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突発性発疹の熱の期間!熱は何度くらい?

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突発性発疹は、乳幼児の6割が、ほとんどの場合生後6ヶ月から2歳の間にかかる感染病で、原因はヒトヘルペスウイルス6型である場合が多いとされています。

ただ、稀にヒトヘルペスウイルス7型やエンテロウイルスで突発性発疹にかかることもあるため、1度かかった赤ちゃんも、後に別のウイルスに感染することがあります。

そして、突発性発疹のウイルスは感染力は弱いものの、唾液などの経口感染でうつり、集団行動が多い赤ちゃんは予防も難しく、簡単にうつってしまうので注意が必要です。

それから、ごく稀に2歳以上の子供でもかかることがあり、家庭内では兄弟内での感染が広がらないよう注意することも大切ですね。

また、基本的な症状は次の通りです。

・突然、38℃~39℃の高熱が現れ、2~3日続く

・熱が下がってくる頃に全身に発疹が現れ、湿疹は胸やお腹、背中に多く、手足や顔は少なめで、かゆみや痛みは伴わない

・熱が下がる頃、発疹が現れる前に下痢や嘔吐の症状が現れる場合もある

・発疹が現れたら「完治のサイン」とされていて、さらに2~3日すると発疹の痕も残らずキレイになる

このため、突発性発疹の熱は39℃前後で、2~3日ほどが目安ということになり、症状の改善も全体で1週間ほどとされています。

何日も下がらない時の対処法は?注意点も!

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一方、稀に高熱が何日も続き、なかなか下がらないケースもありますが、中には発熱が5日ほど続いてからようやく発疹が現れた赤ちゃんもいるようです。

そのため、赤ちゃんの熱が38℃~39℃程度を行き来していて元気な様子であれば、自宅で安静にし、脇の下・太ももの付け根・首筋に冷えピタを当てて冷やしましょう。

そして、乳児性イオン飲料などをこまめに与えて水分補給を行うことで、脱水症状にかからないように気をつけることが大切で、母乳でも十分です。

それから、通気性の良い衣服を着て、タオルケットで体を適度に温めながら、できるだけ睡眠をとって免疫力をつけていくことが重要なポイントです。

ちなみに、熱が下がらず辛そうだからといって、市販の解熱鎮痛剤を使うと体の中に有害なウイルスを閉じ込めることになり、一時的に症状が緩和されてもまた再発してしまいます。

そのため、薬を使う場合は自己判断で市販薬を使うことは控え、病院で医師と相談してから処方してもらうようにしましょう。

重症化したら病院へ!タイミングは?

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ただ、病院での突発性発疹の診断は、現状の症状が全てのため、熱が下がって発疹が現れて初めて「突発性発疹」と診断されるそうです。

そのため、熱が39℃を超えて赤ちゃんの具合も悪く、なかなか発疹が現れない時に心配になって病院を受診しても、あいまいな診断をされるケースが多いのが現実です。

ただ、自宅で様子を見ていたら突然重症化して次のような病気と合併する危険性があるので、十分な注意が必要です。

・細菌性髄膜脳炎

赤ちゃんや子供の高熱が続くと、熱けいれんといって突然具合が悪化し、全身がふるえる症状が現れますが、ほとんどの場合5分程度で治まるとされています。

ただ、熱けいれんが30分以上続くと、脳に細菌がまわり、脳そのものに炎症が起きて首が前にまがらないほどの痛みと、意識障害を起こします。

そして、中には重い後遺症が残ったり、最悪の場合死に至るケースもあるそうです。

そのため、どうしても心配であれば熱が出た時点で病院へ行き、自費にはなりますが血液検査を行うと、突発性発疹の場合は原因のウイルスが検出されるのでオススメです。

しかし、血液検査を行いたくない場合は、基本的に自宅で安静にしながら対症療法を行い、次の症状を目安に、病院を受診すると良いでしょう。

・赤ちゃんの熱けいれんが続き、ぐったりしている

・赤ちゃんが白目をむいていて、意識がはっきりしない

・ひどく不機嫌で水分補給も嫌がるので脱水症の症状が現れている

こうした場合は、自己判断をせず、病院で適切な処置を受け、点滴投与や入院治療をした方が良いでしょう。

生後6ヶ月の赤ちゃんというのは、それまでお母さんのおへそを通じてもらっていた免疫力が急激に低下し、体が弱っている状態で、少しの熱でも重症化する恐れがあります。

そして、赤ちゃんにとっても、お母さんにとっても初めての症状へのとまどいがあり、不安であることも多いと思うので、できるだけ早く医師と相談すると良いでしょう。

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突発性発疹と間違えやすい川崎病!症状の違いは?

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川崎病は、1歳前後の子供に多く、主に4歳以下の乳幼児がかかるとされていて、次のような症状が現れます。

・38℃以上の発熱が5日以上続く。

・赤い発疹が全身に出て、結膜炎の症状で両方の目が充血して赤くなる。

・唇が赤くなったり、荒れて出血し、舌にイチゴのような赤いツブツブが出る。

・手足に腫れやむくみがあり、手のひらや足底が赤くなり、熱が下がってから手足の指先の皮膚の皮がむける。

・首のリンパ節が腫れる。

川崎病は全身の血管が炎症を起こすことから、BCGの付着した部分が赤くなったり、関節痛や下痢も現れるとされています。

ただ、それぞれの症状の程度には個人差があり、発熱している間に発疹が現れたり、突発性発疹と同じように熱が下がってから発疹が現れるケースもあります。

そのため、高熱が5日以上続いているので、珍しいタイプの突発性発疹かと思ったら、実は川崎病で、重い後遺症が残ったり、死に至ったケースも多々あるようです。

そして、前述の通り、突発性発疹についての判断は難しいため、いずれにしても赤ちゃんが高熱を出した場合は自宅で安静にしながらそばで様子をよく見守りましょう。

それから、こうした似たような症状との違いをよく覚えておき、即座に病院へ行き、医師を頼ることができるよう、かかりつけの医師を近隣で捜しておくことも大切です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、突発性発疹の熱の期間や、何日も下がらない時の対処法と注意点について詳しくお伝えしました。

まず、突発性発疹の熱の期間は2~3日で、発疹も含め症状は1週間ほどが平均的ですが、稀に高熱が5日以上続きなかなか下がらない場合があるのでしたね。

ただ、その時点で病院を受診しても突発性発疹の診断は難しいため、熱が続いても赤ちゃんが元気であれば自宅で安静にし体を冷やして水分補給を行い、睡眠をとる対処法をオススメしました。

ただ、さらに高熱が続いたり、熱けいれんが止まらなくなったらすぐに病院を受診すると良く、重症化すると脳炎や髄膜炎と合併し後遺症が残ったり、川崎病と間違えると最悪の場合死に至るケースもあるのでしたね。

そのため、赤ちゃんが高熱を出したら自己判断を避け、近隣にすぐに相談できるかかりつけの医師を持つことも大切です!

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