食中毒で頭痛や吐き気やめまいがある時の対処法!嘔吐のみの時も!

画像1食中毒は食品に混入した細菌などによって起こる健康被害のことですが、原因となる菌には様々なものがあります。

そのため、感染した菌によっては症状が異なり、嘔吐や腹痛、下痢や発熱の他に、頭痛や吐き気やめまいの症状が現れる方も多いようです。

また、発熱やお腹への影響はなく、嘔吐のみの場合もあり、潜伏期間や症状が続く期間もそれぞれ異なるので気になりますよね。

そこで今回は、食中毒で頭痛や吐き気やめまいがある時の対処法や、嘔吐のみの時について詳しくお伝えしていきます。

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食中毒で頭痛や吐き気やめまいがある時の対処法!

食中毒というと激しい腹痛や下痢といった症状をイメージする方も多いと思いますが、体に入った細菌やウイルスの種類によっては、頭痛や吐き気、めまいの場合もあります。

例えば、次の5つのような細菌やウイルスに感染すると、頭痛や吐き気やめまいを含んだ症状が現れます。

食中毒で頭痛や吐き気やめまいを引き起こす細菌やウイルスなどはコチラ!

・サルモネラ菌

生の卵を使っていて加熱していない食品から感染する場合が多く、加熱不足気味の豚肉や鶏肉、また、肉を扱った後の調理器具でも増殖する可能性が高いです。

そして、感染すると頭痛の他に発熱や腹痛、下痢などの症状が現れます。

・カンピロバクター

加熱不足の肉やレバー(特に鳥肉)や肉を扱った後の調理器具や井戸水からの感染が多く、初期症状に頭痛や体のだるさなどがあり、続いて腹痛や下痢、吐き気が生じます。

そして、初期症状が風邪に似ていることから、勘違いして風邪薬を使ってしまう場合もあるそうです。

・ボツリヌス菌

自家製の保存食や海産物、また、海外のお漬け物などに多く、めまいや頭痛、神経麻痺、視野の異常など比較的重い症状が現れ、治療せずにいると死に至る場合もあります。

そして、めまいは回転性であることが多く、視界がぐるぐると回って見えて、中には失神を起こす方もいるそうです。

・ノロウイルス

生牡蠣での感染事例が多いことから旬を迎える11月~2月に特によく見られますが、感染した人からの接触や飛沫感染による2次感染の被害が最も多いとされています。

そして、主な症状は嘔吐と下痢ですが、頭痛や発熱を伴う場合もあるそうです。

・ヒスタミン食中毒

カジキマグロやブリ、マグロなどヒスタミンという成分を含む食品が原因となり、食べてから1時間ほどで症状が現れ、じんましんや下痢の他、頭痛や嘔吐が現れます。

このように、食中毒の場合は発熱と頭痛から始まるので、一見すると風邪と間違えやすいのですが、中には重症化するものもあり、十分な注意が必要です。

そして、原因となる食品も、見た目や臭いで危ないかどうか判断できないので、もしも食中毒の症状が現れたら、自己判断をせず病院を受診し、検査を行うと良いでしょう。

特に、ボツリヌス菌のように神経に細菌が影響する食中毒は、偏頭痛の症状が現れ、あっという間に呼吸困難などへと悪化するため、すぐに病院を受診するようにしましょう。

食中毒で頭痛や吐き気やめまいが現れた時の対処法はコチラ!

病院を受診し、原因となる細菌やウイルスが判明したら、症状が回復するまで自宅で安静にし、次をポイントを参考にして対症療法をとっていきましょう。

・横向きの体制で安静にし、嘔吐対策をする

外出先などで食中毒の症状が現れたら、まずは横になれるスペースを探し、楽な姿勢で休み、目をつぶってめまいが治まるのを待ちましょう。

そして、吐き気をもよおしている場合は嘔吐する可能性がありますが、仰向けで寝ると吐いたものが喉につまったり、胸部を圧迫するため、横になりましょう。

それから、水桶やタオルを用意して嘔吐対策を行い、これは自宅で安静にする場合も同様に行うと良いでしょう。

・温かい飲み物でこまめに水分補給を行う

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食中毒で嘔吐や下痢を繰り返していると、体から大量に水分が奪われるため、こまめな水分補給を行い、脱水症状を予防しましょう。

そして、食中毒の時は冷たい飲み物やカフェインを含むコーヒーはNGで、温かいほうじ茶や経口補水液などがオススメです。

・便の具合に合わせて食事を工夫し、栄養補給を行う

初期の水っぽい便の間は重湯やお白湯をとるようにし、便が固くなるにつれ、具なしの茶碗蒸しやかぼちゃの入ったうどんなどにすると良いでしょう。

また、果物はバナナやリンゴをすり下ろしたものが良く、柑橘類などは刺激が強いので控えることをオススメします。

・解熱鎮痛剤や下痢止めはNG!市販薬を使うなら整腸剤がオススメ

食中毒で、頭痛や吐き気やめまいの他に、下痢などお腹への症状を併発することがありますが、下痢止めや解熱鎮痛剤を使うことはおすすめできません。

なぜなら、下痢止めは腸の動きを抑制するので菌を体の中に閉じ込めてしまい、解熱鎮痛剤も熱を出してウイルスを体の外へ排出しようとする動きをとどめてしまうからで、一時的には症状が回復したように見えても、再発して症状が悪化してしまうことが多いようです。

なので、整腸作用があり、悪玉菌の増殖を防ぎ善玉菌を増やす整腸剤を使用することをオススメします。

こうして、食中毒の場合は重症化しない限りは、長くても7日程度で症状が回復するとされていますが、原因となる菌やウイルスによって期間が少し異なるようです。

・サルモネラ菌…2~3日

・カンピロバクター…4~5日程度

・ポツリヌス菌…1~2日程度

・ノロウイルス…3日程度

・ヒスタミン食中毒…1~2日程度

上記の期間を目安にし、便も通常の状態に戻れば完治したと言えますが、便に血が混じっていたり、色が緑色などをしている場合は再度病院を受診すると良いでしょう。

食中毒で嘔吐のみの場合もある?

食中毒の原因となる菌のひとつに、セレウス菌といって、牛肉や豚肉や鶏肉や、その加工品に含まれる菌があり、下痢型と嘔吐型があります。

そして、欧米では下痢型が多いのですが、日本では嘔吐型といって、嘔吐のみの症状が現れることが多いようです。

それから、この場合の対処法については前述のとおりで、特に脱水症状予防に注意すると良く、症状は1~2日程度で回復するとされています。

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菌の潜伏期間はどれくらい?予防法も!

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食中毒の菌やウイルスに感染してから症状が現れるまでの期間は、30分程度から8日間ほどまで幅が広く、気づかぬうちに感染してしまっている可能性があります。

そして、今回ご紹介した菌だけでも、ボツリヌス菌は4~36時間程度、セレウス菌は30分~6時間程度、サルモネラ菌やカンピロバクターは1~7日程度かかるそうです。

そのため、症状が現れてから直近で食べた食品を思い返しても個人の判断で原因を把握することは難しいので、病院での正確な検査が必須となります。

また、通常の食中毒は食品を直接口にすることで感染しますが、ノロウイルスについては飛沫や接触感染でもうつるため、2次感染の症例が多いとされています。

なので、基本的には手洗い・うがいを徹底し、免疫力を高く維持することが予防法になりますが、ノロウイルスの場合は、それに加えて次のようなポイントが必要になります。

・感染した者の便や嘔吐物がついた衣服や、それを拭き取ったタオルは個別にビニール袋に入れて管理し、塩素系漂白剤に漬け置きをして、別々に洗う

・感染した者の便や吐瀉物がついた衣服やそれを拭き取ったタオルには、直接手で触れず、手袋をして、マスクなども装着して予防すると良い

・手洗い、うがいは二度ずつ行い、飛沫感染も防ぐようにする

こうして家庭内感染も予防しながら、基本的には自宅で安静にすると症状は緩和されますが、水分が補給できないなど危険な場合は病院を受診するようにしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、食中毒で頭痛や吐き気やめまいがある時の対処法や、嘔吐のみの時について詳しくお伝えしました。

まず、食中毒の原因には様々あり、頭痛や吐き気やめまいがある時はサルモネラ菌など5つの菌が原因で、ボツリヌス菌だと回転性のめまいが現れ重症化し、死に至る場合もあり、嘔吐のみの場合はセレウス菌の嘔吐型にかかっている可能性が高いのでした。

そのため、まずは病院で検査を行い原因を調べてから、安静にして休み、脱水症状対策や、便の具合に合わせて栄養を補給すると良いのでしたね。

ただ、解熱鎮痛剤や下痢止めは菌を体の外へ排出しようとする動きを抑制してしまうので整腸剤のみを使用すると良く、対症療法を行えば長くて5日程度で治るとのことでした。

また、菌によって潜伏期間も異なるので、日頃からの衛生習慣を徹底し、ノロウイルスの場合は接触も徹底して避け、家庭内感染を予防するようにしましょう!

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