夏風邪の熱を下げるのにロキソニン等の解熱剤を使う時の注意点!

1夏風邪と思われる症状として熱が出てきたけれど、そこまでの高熱でない時や、忙しくて病院に行けない時には市販薬を使う人も多いのではないでしょうか。

そして、TVのCMでも良く見かけるロキソニンは、病院でも処方される解熱剤なので安心な気がしますが、夏風邪の熱を下げる場合でも使用して良いのか気になりますよね。

また、頭痛や腹痛、喉の痛みなどの症状がある場合、ロキソニン等の解熱剤の他に風邪薬を併用しても大丈夫なのでしょうか。

そこで今回は、夏風邪の熱を下げるのにロキソニン等の解熱剤を使う時の注意点についてご紹介いたします。

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ロキソニンの成分と効能はコチラ!?

まず、ロキソニンにはどのような成分があり、どのような効能があると言われているのかをご紹介します。

ロキソニンに含まれる主成分は 「ロキソプロフェンナトリウム水和物」で、痛みや熱の原因物質を抑え、解熱効果の他に鎮痛効果も発揮します。

効能としては、悪寒・発熱時の解熱の他に、頭痛、月経痛、腰痛、関節痛、ねんざや外傷痛などの鎮痛効果があると言われています。

そして、眠くなる成分を含んでいないことや、成分が体内で吸収された後に効果を発揮する「プロドラッグ製剤」なので、胃への負担が少ないことも人気の理由なのだとか。

夏風邪の熱を下げるのにロキソニン等の解熱剤を使う時の注意点は?

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夏風邪で発熱している時の身体は、体内に侵入した風邪の原因ウィルスを退治するために戦っている状態です。

そのため、ロキソニン等の解熱剤を飲んでしまうと、かえって身体の戦闘能力を下げてウイルスの力が強まり、解熱剤の効力が切れた時に熱が上がり始めて長引く場合があります。

また、ロキソニン等の解熱剤には、夏風邪の原因ウイルスを退治する効能は無く、あくまで「熱を下げる」「痛みを抑える」ための対症療法としての作用しかありません。

なので、38度以上の高熱が続いて水分を摂るのもツライような状態でない限りは、夏風邪で熱があるからといって、すぐにロキソニン等の解熱剤を飲むのは控えた方が良いかもしれません。

そして、ロキソニン以外に頭痛や喉の痛みを抑える風邪薬を既に飲んでいる場合は、両方を服用するのは避けましょう。

なぜなら、風邪薬の多くには鎮痛作用が含まれているため、ロキソニンを飲むことでその作用が効きすぎてしまい、身体に悪影響を与える場合があるからです。

ただ、風邪薬では高熱に対する効果が出ない場合もあるので、そこでロキソニンに変える際には、前の薬を飲んでから最低でも「6時間以上」の間隔を開けるようにしましょう。

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引き始めの夏風邪におすすめの漢方はコチラ!?

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ロキソニン等の解熱剤を飲むほどの高熱は無いけれど、何となく身体が熱っぽかったり、だるい場合には漢方薬がおすすめで、病院で処方されることも多いようです。

夏風邪の引き始めに良く飲まれる漢方は「葛根湯」で、病院で医療用を処方してもらうこともできますし、ドラッグストア等で購入することも可能です。

葛根湯は主薬の葛根(カッコン)をはじめ、麻黄(マオウ)、桂皮(ケイヒ)、芍薬(シャクヤク)、甘草(カンゾウ)、大棗(タイソウ)、生姜(ショウキョウ)の7つの生薬から成ります。

葛根湯には発汗作用があり、体の熱や腫れ、痛みを発散する効能があると言われているので、微熱や喉の痛み、頭痛に効果があるようです。

ただ、風邪の症状が進み体力がかなり低下している時にはあまり効果を発揮しないようですので、風邪の引き始めの時に使用しましょう。

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ロキソニンの副作用はコチラ!?

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ロキソニンの副作用ですが、厚労省が「小腸・大腸の狭窄・閉塞」などの重大な副作用が出る恐れがあると、2016年3月に発表したことで話題になりました。

この副作用での死亡例は無いそうですが、小腸や大腸に潰瘍が生じて、狭窄・閉塞が表れた症例が3年間で6例報告されたそうです。

そのため、悪心や嘔吐、腹痛、腹部膨満等の症状が認められた場合には、直ちに使用を中止するようにしてください。

また、医療用のロキソニンだけでなく、市販されているロキソニンでも同様の副作用が認められたそうなので、特に自己判断で購入して飲む場合はご注意ください。

そして、この副作用は空腹時にロキソニンを飲むことで生じやすくなるそうなので、きちんと用法を守って「食後」に飲むようにしましょうね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は、夏風邪の熱を下げるのにロキソニン等の解熱剤を使う時の注意点についてご紹介いたしました。

夏風邪の引き始めで微熱程度であれば、ロキソニンを飲むよりも葛根湯などの漢方を飲んで、身体をゆっくり安静にする方が治りが早いようですね。

ただ、高熱の場合はそのままにしておくと身体に大きな負担がかかりますので、ロキソニンなどで熱を下げて、水分をしっかり摂りましょう。

また、ロキソニンには重大な副作用が報告されていますので、用法・用量をきちんと確認してから飲むようにしてくださいね。

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