夏風邪による頭痛や吐き気の治し方!原因と対処法をチェック!

画像1夏風邪は、ウイルス感染でかかる病気でなかなか治りづらいので、つらいですよね。

そして、夏風邪には喉の痛みや発熱、口内炎などもありますが、どのウイルスでも高熱を伴う頭痛や吐き気といった症状が現れることが多いとされています。

また、夏風邪で頭痛や吐き気の後、さらに気持ち悪いと感じたり、嘔吐する症状も現れますが、治し方はどうしたら良いのでしょうか?

そこで今回は、夏風邪による頭痛や吐き気の治し方や、原因と対処法をチェックしていきましょう。

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夏風邪による頭痛や吐き気の原因は?

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夏風邪を引き起こす原因ウイルスは、アデノウイルス、コクサッキーウイルス、エコーウイルス、エンテロウイルスといって高温多湿の環境を好み、夏に増殖しやすいウイルスです。

そして、感染したウイルスによって症状が異なり、プール熱・手足口病・ヘルパンギーナなどの「夏風邪の3大症状」などが現れます。

アデノウイルス…「アデノ」は喉という意味なので、喉の痛みや、激しい咳や発熱、結膜炎などが現れ、お腹の中で増殖すると下痢や腸炎も引き起こします。

そして、夏のプールなどの水を介してかかるのはこのウイルスで、現れる症状は「プール熱」と呼ばれることもあります。

コクサッキーウイルス…アデノウイルスと似て喉の痛みが現れますが、その痛みは激しく、高熱がでるのが特徴的で、喉の水疱が破れると、口内炎も現れます。

そして、このウイルスでかかるのがヘルパンギーナといって、乳幼児にかかりやすい感染病を発病します。

エンテロウイルス…エンテロは腸という意味で、腸の中で増殖するため、発熱や喉の痛み、下痢、腹痛が現れ、場合によっては皮膚の疱疹を起こすこともあります。

そして、疱疹とは皮膚に水疱が集まった状態のことを指し、ヘルペスとも呼ばれ、ちくちく針で刺されるような痛みがあり、乳幼児の間で流行する手足口病を発病します。

エコーウイルス…腸内で増殖するウイルスで、腹痛や下痢、発熱が生じ、高熱が出て一度熱が下がってからまた熱が出るなど発熱を繰り返します。

その他にも、悪寒や吐き気、嘔吐、頭痛といった症状が現れますが、大人はエコーウイルスに免疫がついている場合が多いので、症状が悪化することが少ないとされています。

このように、原因ウイルスによって少しずつ症状の特徴が異なりますが、エコーウイルス以外でも高熱を伴う頭痛や吐き気が現れ、次に嘔吐や下痢につながる方が多いようです。

そして、こうしたウイルスは体の中で増殖し、抗ウイルス薬がまだないことから薬での対処ができず、対症療法を行いながら自然と体の外へ排出されるのを待つしかありません。

夏風邪による頭痛や吐き気の対処法はコチラ!

夏風邪による頭痛は、体がウイルスと戦っていることの現れで、吐き気やその後の嘔吐、下痢といった症状は体がウイルスを排出している証拠です。

そのため、市販薬などで頭痛薬や吐き気止め、下痢止めといった薬を使ってしまうと、体がウイルスを排出する動きを押さえ込んでしまうことになり、症状が悪化します。

なので、よほど我慢ができない症状でなければ、薬の服用は控え、次のような対症療法を行いましょう。

1) 冷やすよりも温めて、体温調節を行う

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頭痛があまりにひどいと、頭に氷水を当てたくなりますが、夏風邪で頭痛が起きたときはゆっくりと体を温める方が効果的です。

そして、夏の暑い時期は室内をクーラーで冷やし外気との温度差が開くと、体の自律神経のバランスが崩れてしまい、発熱や頭痛を感じる「クーラー病」にかかることがあります。

これによって免疫力が低下したところにウイルスが感染し、夏風邪で頭痛や吐き気、嘔吐といった症状に悪化することもあるのです。

そのため、自宅ではエアコンを上手に使い、体が対応できる温度の変化は7℃までのため、外気との温度差を5~6度とし、夜もタイマーを使って適温適湿を保ちましょう。

それから、オフィスや電車など自分で調整がしづらい環境では、カーディガンやひざかけを常備することで、冷えから体を守ると良いでしょう。

また、ビールやかき氷などの冷たい飲み物も夏風邪の頭痛や吐き気を悪化させる要因となるのでほどほどにし、温かいほうじ茶などを飲むのも効果的ですよ。

2) 水分補給に気をつける

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夏風邪で頭痛や吐き気をもよおし、その後嘔吐や下痢をすると、排出と共に水分を急激に失うことになり、脱水症状の危険性があるため、水分補給には気をつけましょう。

そのため、水分をたくさんとり、同時に塩分も脱水症状の対策には必須なので、スポーツドリンクを薄めて飲んだり、お茶と合わせて梅干しを食べるようにし、できれば経口補水液も常備しておくと良いでしょう。

そして、夏風邪の症状が長引き下痢があまりに止まらないようであれば、病院を受診し点滴を投与するなどの対応を行いましょう。

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3) お腹に優しく消化を助ける食事で栄養をとる

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夏風邪で頭痛や吐き気のあと、嘔吐や下痢に悪化すると、腸への負担が大きくなるので、消化の良い食べ物で栄養をとる必要があります。

そのため、ほうじ茶がゆに梅干しを入れたり、トマトなどビタミンやカリウムの多い野菜と良質なタンパク質を含む大豆製品の豆乳で作ったスープなどがオススメです。

そして、吐き気があるので香りが強い野菜や油っぽいものは控え、香辛料も腸への負担が大きいので入れないようにしましょう。

4) 自宅で安静にし、十分な睡眠をとる

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良質な睡眠をたっぷりとることも体の免疫力を上げ、体が中からウイルスを排出する力を助けるので、22時以降は睡眠をとり、よく眠るようにしましょう。

そして、夏風邪で頭痛や吐き気がある時は、38℃程度の発熱が続くことがありますが、冬と違って夏風邪の場合は、厚着をして汗をかかせたりすると症状を悪化させます。

そのため、ガーゼやコットン、リネンなどの寝具に取り替えて、衣服も通気性の良い衣服に着替えてリラックスし、タオルケットでお腹や手足、首を包んで寝ましょう。

また、ペパーミントやラベンダーといったアロマオイルはズキズキする夏風邪の痛みを和らげ、安眠の効果もあるので、寝室でこうしたオイルをたくのもオススメです。

このように、4つの対処法を行い、無理せず安静にしていれば、平均的には1週間程度で症状が緩和すると言われています。

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その頭痛や吐き気、もしかして夏風邪じゃないかも?!注意点はコチラ!

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もし、あまりに頭痛が激しく、首を前に倒すことができないほどの痛みを感じたら、それは夏風邪ではなく髄膜炎や他の病気を併発している危険性があります。

そして、髄膜炎という病気は、脳を覆っている髄膜という部分にある髄液に、夏風邪のウイルスや細菌などが感染し、炎症を起こして現れます。

そのため、病院を受診すると、ルンバールと言って腰の所に注射を行い、髄液の成分を調べて髄膜炎に感染しているかどうかを調べてくれます。

そして、治療ができたとしても20~30%の方に後遺症が残る可能性があり、ひどくなると脳炎を起こし、最悪の場合死に至るケースもあるのです。

そのため、頭痛や嘔吐、発熱の他に首の緊張を感じたらすぐに病院を受診しましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、夏風邪による頭痛や吐き気の治し方や、原因と対処法をチェックしました。

そして、夏風邪は高温多湿の環境を好み夏に増殖しやすい4種類のウイルスへの感染が原因でかかり、のどの痛みなどの他に、発熱を伴う頭痛や吐き気が現れるのでしたね。

それから、頭痛や吐き気などは体がウイルスを排出しようとしていることの表れなので、薬で押さえ込まず、対症療法をとって自然治癒を待つのが良い治し方とのことでした。

なので、冷やすよりも温め、水分や塩分補給をこまめに行い、消化の良い食べ物で栄養をとり、通気性の良いガーゼなどの衣服や寝具で良質な睡眠をとると良いのでしたね。

ただし、あまりに頭痛がひどく首を前に倒せない場合は髄膜炎の可能性があり、脳炎などに悪化すると危険なので、早めに病院を受診する良いとのことでした。

頭痛や吐き気はつらいですが、体を安静にし、中から治す力を蓄えて1日も早く良くなりましょう!

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