夏風邪による鼻水やくしゃみの治し方!黄色の時は何のサイン?
夏風邪は、冬の風邪に比べると鼻水やくしゃみが比較的少ないとされていますが、それでも症状が現れることがあり、なかなか治らないのでつらいですよね。
そして、夏風邪の鼻水やくしゃみにもさらさらのものや、そうでないものなど様々なタイプがあり、それぞれのタイプの原因や治し方を知っておきたいところです。
それから、夏風邪の鼻水で黄色のものが現れたら、何のサインなのか気になりますよね。
そこで今回は、夏風邪による鼻水やくしゃみの治し方や、黄色の時は何のサインかといったことについて詳しくお伝えしていきます。
目次
夏風邪の症状とは?
夏風邪は、高温多湿の環境を好むコクサッキー・エンテロ・アデノなどのウイルスへの感染が原因となる症状で、次の3つが夏風邪の三大疾患と言われています。
・手足口病
・ヘルパンギーナ
・プール熱
そして、これらの疾患には7歳以下の子供が圧倒的にかかりやすいとされていますが、子供からの2次感染で大人にもかかることが多く、重症化しやすいので注意しましょう。
それから、症状としては熱・のどの痛み・口内炎・発疹・水疱・腹痛・下痢・結膜炎などの症状が現れ、合併症を伴う場合もあります。
さらに、こうした夏風邪の前兆としては、次のような症状が現れます。
・のどの違和感
・食欲不振
・倦怠感
・寒気や関節の痛み
・微熱
こうした前兆が現れたら夏風邪の一歩手前といって良いので、悪化しないように安静にし、免疫力を上げるために栄養や睡眠を充分にとるように心がけましょう。
このように、夏風邪では鼻水やくしゃみといった症状は目立って現れず、つらい鼻水やくしゃみは花粉症など、ほかの原因で生じていることもあります。
そのため、鼻水やくしゃみが夏風邪によるものかどうかは「消化器官系の症状やのどの痛み、発熱」を伴っているか否かで見分けると分かりやすいですね。
また、花粉症の場合の鼻水は水っぽく、夏風邪が原因で現れる鼻水は粘着性のものなので、これも見分ける指標となるので覚えておきましょう。
夏風邪による鼻水やくしゃみの治し方!
鼻に症状が現れる原因菌はライノウイルスといって、高い温度が苦手で、外気の影響で温度が低くなりやすい鼻や喉の粘膜に感染します。
そして、夏にこのウイルスが繁殖するのは、クーラーがよく効いていて、寒く乾燥した室内であることが多いので、オフィスワークの多いビジネスマンなどに多いとされています。
それから、このライノウイルスには100以上の型があり、一部の型に対応した抗ウイルス剤が開発されましたが、症状を1日程度短縮する程度の効果しかないそうです。
さらに、感染した人の鼻水中でウイルスが増殖しているので、鼻をすすった手指で触れたり、鼻をかんだティッシュペーパーに触れるだけで他の人へ感染してしまいます。
そのため、鼻部分も覆うマスクを着用して飛沫感染を防ぎ、ティッシュペーパーは使ったらすぐに捨て、手洗い・うがいを徹底するなどして接触感染も防ぐようにしましょう。
そして、夏風邪による鼻水やくしゃみへの特効薬はないため、対症療法をとるしかありませんので、手洗い・うがいなどの衛生習慣の見直しの他、自宅で安静にし、十分な睡眠と栄養をとり、体の免疫力を高め、1日も早くウイルスを体の外へ排出しましょう。
それから、市販薬で鼻水やくしゃみに効く風邪薬も販売されていますが、夏風邪の時に現れる鼻水やくしゃみは、ウイルスを体の外へ排出しようと頑張っていることの現れです。
そのため、薬を服用すると一時的に症状は緩和されるかもしれませんが、ウイルスは体の中に残ったままになるため、再発する恐れがあります。
なので、夏風邪で鼻水やくしゃみの症状が現れたら、よほど我慢が難しい場合をのぞき、風邪薬の使用は控えた方が良いでしょう。
鼻水が黄色の時は何のサイン?
このように、夏風邪ではライノウイルスが主な原因となって鼻水やくしゃみが現れますが、もしも鼻水が黄色や緑色をしていたら「ちくのう症」のサインかもしれません。
そして、ちくのう症とは、風邪や花粉やカビなどが原因で、鼻の入り口から鼻の奥の「副鼻腔」へと炎症が起こり、長引くと膿が発生することで症状が現れるのです。
なので、鼻水の色だけでなく、次のような症状が現れていないか確認して、「ちくのう症」に感染していないかをチェックしましょう。
・鼻がつまって息苦しい
・鼻水をかんでも残っている感じがする
・頭が痛く、重く感じる
・集中力の低下
・鼻汁がのどの方に垂れて、ねばねばしている
・鼻の周りが痛く、顔面が痛い
・鼻汁が臭うために口臭が気になる
・食べ物のにおいが分からない、味がしない
そして、ちくのう症にかかっていたら、繁殖している細菌を駆除する必要があるので、市販薬の「チクナイン」を服用して早めに治すようにしましょう。
ちなみに、チクナインはちくのう症を改善するために開発された薬で、鼻の奥の炎症を鎮めながら膿を抑え、ちくのう症のつらい症状を治してくれます。
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その鼻水やくしゃみ、もしかしたら夏風邪じゃないかも?!
鼻水やくしゃみが出ると、つい「風邪かな?」と思ってしまいがちですが、それは花粉症か寒暖差アレルギーが原因かもしれません。
そこで、次のポイントをチェックして、何が原因かを見分けるようにしましょう。
・消化器官系の症状やのどの痛み、発熱の症状が現れていて、鼻水は粘着性
→夏風邪
この症状については、原因と対処法は前述の通りです。
・消化器官系の症状やのどの痛み、発熱の症状を伴わず、鼻水は水っぽい
→花粉症
夏に花粉症と聞くと意外かも知れませんが、主にイネ科の植物であるカモガヤやハルガヤ、キク科の花粉であるブタクサやヨモギが原因で花粉症を発症することがあります。
そして、症状が現れたらできるだけ早く皮膚科を受診し、血液検査を行うことでアレルゲンを明確にし、処方される花粉症の薬で症状に対処すると良いでしょう。
・花粉症と似た症状が現れるが、目が充血しているのが特徴
→寒暖差アレルギー
寒暖差アレルギーは、正式には血管運動性鼻炎と言い、夏に暑い屋外と冷房の効いている屋内の温度差が激しいために、自律神経に異常が起きることで発症します。
そして、自律神経は暑い時には血管を広げて体温を放出し、寒い時には血管を収縮することで体温を平熱に保ってくれる体のバランスを保つための大事なものです。
しかし、体が適応可能な寒暖差は7℃までと言われていて、それ以上の寒暖差が現れると自律神経が正常に働かなくなり、アレルギーを発症してしまうのです。
ただ、寒暖差アレルギーの発症には、ウイルスやアレルゲンは関係ないため、薬を飲んでも症状を抑えることができないので、寒暖差を減らす工夫をする必要があります。
なので、エアコンを使用する時には外気との寒暖差を5~6℃程度にコントロールし、オフィスなどでは体温調整できるようカーディガンなど羽織物を常備しておきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、夏風邪による鼻水やくしゃみの治し方や、黄色の時は何のサインかといったことについて詳しくお伝えしました。
まず、夏風邪による鼻水やくしゃみは、夏でも寒く乾燥した室内で繁殖するライノウイルスが原因のことが多いため、大人がかかりやすいとのことでした。
そして治療には、正しい生活習慣や、十分な栄養や睡眠をとって免疫力を高めながら自然治癒を待つしかないとのことでしたね。
また、鼻水が黄色をしていたら、風邪などが原因で鼻の奥まで細菌に感染して起こるちくのう症かもしれないので、その場合は薬を服用し早く治療を行うと良いとのことでした。
さらに、夏には風邪以外にも花粉や寒暖差アレルギーによる鼻水やくしゃみの症状もあるので、見分け方と対処法をお伝えしましたね。
夏風邪の鼻水やくしゃみのウイルスは軽い接触感染でもうつしてしまうので、周りへの感染にも配慮しながら早めに対処するようにしましょう!
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