夏風邪で高熱が続く理由と下がらない時の対処法!大人の場合も
夏風邪は、ウイルスの感染が原因でかかる感染症の一種で、かかってしまうと様々な症状が現れますが、その一つに高熱が続くという症状があります。
なので、夏風邪で高熱が続く場合や、なかなか下がらない時の対処法はどうしたら良いのかといったことや、特に大人の場合の注意点などを知っておきたいですよね。
そこで今回は、夏風邪で高熱が続く理由と下がらない時の対処法や、大人の場合について詳しくお伝えしていきます。
目次
夏風邪で高熱が続く理由と対処法!
夏風邪の症状としては、高熱以外にも下痢や腹痛、のどの痛みや咳など様々なものが現れ、お腹の中でウイルスが増殖するため体の外へ排出するまで時間がかかり、長引くところが特徴です。
そして、夏風邪の原因ウイルスであるアデノウイルスやエンテロウイルスなど高温多湿の環境を好むウイルスは200種類以上もあるとされ、特効薬は未だにありません。
そのため、対症療法で、症状に応じた対処法を実践し、自然に治癒するのを待つほかなく、体への負担も大きいので初期症状の間にできるだけ早く対処することが大切です。
それから、夏風邪のウイルスでコクサッキーウイルスやエンテロウイルスに感染すると、プール熱やヘルパンギーナなどにかかり、39℃以上の高熱が2~4日程度続くことがあります。
また、プール熱はプールの水を介して感染するので、7歳以下の乳幼児がかかることが圧倒的に多いのですが、ヘルパンギーナも含め大人にも感染するので注意しましょう。
そこで、次の通り、プール熱とヘルパンギーナの症状と対処法についてご紹介します。
1) プール熱
プール熱は、咳や鼻水などの前兆もなく、のどの痛みからいきなり40℃以上の高熱に襲われ、結膜炎を併発し、目が充血してかゆみを伴い涙が止まらなくなったりします。
そして、感染経路が鼻水や唾液や便に含まれるウイルスなので、子供が学校やスイミングスクールに行ったときに、プールの水を介して感染することが多いです。
ただ、夏休みなどで大人が子供と一緒に公共のプール施設に入ったり、家庭で子供と一緒にお風呂に入ったり、タオルを共用することで大人にも感染します。
そして、特に老人や免疫力が低下した妊婦などがかかりやすく、大人がかかると呼吸困難に陥ることもあることから、十分な注意が必要です。
ただし、プール熱に特別な治療方法はないので、感染者が現れたらタオルやお風呂は共用せず別々にするようにし、十分な睡眠と水分をとって自然治癒を待ちましょう。
しかし、吐き気や頭痛や、ひどい咳が伴う場合は、できるだけ早く病院を受診して、医師に診断してもらうと良いでしょう。
2) ヘルパンギーナ
プール熱と同様、のどの痛みからいきなり高熱に襲われることが特徴ですが、プール熱とは比較にならないほどのひどい喉の痛みを伴い、口の中が口内炎だらけになります。
そして、ヘルパンギーナも感染者のほどんどが7歳以下の乳幼児とされていますが、トイレにいるエンテロウイルスが原因のため、経口感染や空気感染で簡単にうつります。
それから、やはり老人や免疫力が低下した妊婦がかかりやすく、口の中の水疱がつぶれると、口内炎があちこちに広がり、水分も食事もとることができなくなります。
そのため、まずは水分補給ができるように、氷をなめたり、アイスクリームなど冷たい食べ物で口の中を潤したりと工夫しながら、脱水症状を防ぐようにしましょう。
そして、基本的に安静にしていれば5日ほどで症状が治まるとされているのですが、それ以上長引くようであれば病院を受診しましょう。
夏風邪で高熱が出た時に解熱剤は使っていいの?
夏風邪を引くと、長引かないようにと、とりあえず市販の風邪総合薬を飲む方も多いと思いますが、これはあまり得策ではなく、かえって症状を悪化させる場合もあります。
なぜかというと、発熱などの症状が現れるのは、体がウイルスと戦っていることの現れなので、解熱剤を使うとウイルスの排出を押さえ込み、症状が長引くからです。
また、解熱剤を使うと一時的に熱は下がるかも知れませんが、薬の服用をやめるとすぐに熱が再発する可能性があります。
そのため、よほどぐったりして動けない場合をのぞき解熱剤の使用は控え、飲むとしても症状をゆるやかに和らげる葛根湯などの漢方薬にすると良いでしょう。
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それから、風邪の症状の特徴として、体の関節が痛み、それから発熱するといったことがありますが、関節痛と高熱が同時に現れる場合は、インフルエンザの可能性があります。
したがって、その場合は病院で抗インフルエンザ薬を服用する必要があるため、すぐに病院を受診するようにしましょう。
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夏風邪の予防法はコチラ!
夏風邪で高熱が出るプール熱やヘルパンギーナといった症状は、感染者のほとんどが7歳以下の乳幼児とされているため、大人に感染するのは実は家庭内感染が一番多いのです。
そのため、大人は子供から夏風邪のウイルスをもらわないよう、次のポイントに気をつけて予防するようにしましょう。
普段の生活習慣で夏風邪を予防しよう!
免疫力が低下すると、大人でも夏風邪に感染しやすくなってしまうため、次の3つの生活習慣を見直し、強い体を作って予防しましょう。
1) クーラーは上手に使おう
暑い夏はクーラーでガンガンに冷やす方もいますが、外気との温度差が開きすぎると体の自律神経のバランスが崩れ、免疫力低下につながります。
そのため、外気との温度差は5~6℃に保ち、適度に除湿機能やタイマーを使うことで、室内を過ごしやすい環境にし、熱帯夜でもよく眠れるようにしましょう。
2)冷たい飲み物や食べ物のとりすぎに気をつけ、栄養バランスの良い食事をとろう
かき氷やビールなど冷たい飲み物や食べ物のとりすぎも体を冷やし、免疫力低下の原因となります。
そのため、そうした飲み物や食べ物はほどほどにし、体を温める生姜やネギなども適量をとるようにしながら、免疫力をつける豚肉や鰻などを積極的に食べましょう。
それから、夏バテで食欲不振に陥っていても最低限の栄養がとれるよう、紫蘇やミョウガなどの薬味を上手に使って食欲を促進し、栄養バランスの良い食事を心がけましょう。
3)手洗いやうがいは徹底し、正しく行おう
大人になると、正しい手洗いやうがいの方法を忘れてしまっていませんか?
そのため、次の正しい方法を見直し、子供と一緒に毎日実践するよう心がけましょう。
・手洗いの正しい方法
まずは流水で手を洗い、次に石鹸をつけてよく泡立て、手のひらや手の甲をこすり、指の間は両手を組むようにしてこすり合わせてよく洗います。
そして、親指は反対の手でねじるようにして洗うと良く、指先や爪の間や手首も忘れずに洗うようにしましょう。
そして、流水でせっけんと汚れを充分に洗い流し、清潔なタオルで水分をしっかりと拭き取りましょう。
・うがいの正しい方法
1回目は、口内をゆすぐ「クチュクチュうがい」をし、2回目に喉からの感染を予防するため「ガラガラうがい」を行い、3回目にもう一度「ガラガラうがい」をすると良いです。
そして、イソジンなどのうがい薬を使うと、より予防に効果があるのでオススメです。
家庭内で子供が夏風邪にかかったら?
ヘルパンギーナやプール熱は、お風呂やプールなど一緒に水の中に入ったり、タオルを共用することで簡単に感染してしまい、その感染力はとても強いとされています。
そのため、もしも家庭内で子供が夏風邪にかかったら、入浴は別々にし、子供はシャワーだけにしたり、タオルはそれぞれ個別のものを使うようにしましょう。
そして、子供が使ったタオルは使い捨てにするか、ビニール袋にまとめておき、別々に洗うようにすると安全です。
また、くしゃみや咳などの飛沫感染でも感染するので、お互いにマスクを着用し、うがいをこまめに行うと良いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、夏風邪で高熱が続く理由と下がらない時の対処法や、大人の場合について詳しくお伝えしました。
まず、夏風邪で高熱が続く理由は、コクサッキーウイルスやエンテロウイルスへの感染が原因で起こるためになかなか治りづらく、長引いてしまうからでしたね。
そして、夏風邪で高熱が出るのはプール熱やヘルパンギーナにかかっている場合が多く、その感染者のほとんどが子供ですが、大人にも感染する場合があるのでしたね。
しかし、根本的な治療は難しいため、感染したらまずは安静にし、栄養や睡眠を充分にとり、解熱剤の使用を極力控えて自然治癒を待つしかないのでしたね。
ただ、あまりに症状がひどく水分補給もできなければ、病院で点滴を投与すると良いとのことでした。
最後に、大人への夏風邪の感染は家庭内で起こる場合が多いので、ホームケアのポイントを参考に、日頃の習慣として家族で一緒に実践するようにしましょうね!
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