ヘルパンギーナの乳児の症状と対処法!よだれや夜泣き対策も!
ヘルパンギーナは乳児や子供によく見られる病気で、高熱をはじめとしたいくつかの特徴的な症状を持つ夏風邪の一種です。
乳児がヘルパンギーナにかかると、よだれが増えたり、不機嫌になったりという症状も出てきますが、特によだれについては正しい対処をすることが必要になります。
そして、ヘルパンギーナによって夜泣きがひどくなったというケースもあり、それに悩む親御さんも多くいらっしゃるようですね。
ですので、今回はヘルパンギーナという病気の説明とともに、乳児がヘルパンギーナにかかった時のよだれ・夜泣き対策についてをご紹介します。
目次
ヘルパンギーナってどんな病気?
ヘルパンギーナは、コクサッキーウイルスをはじめとしたエンテロウイルスの仲間によって引き起こされる感染症です。
5歳以下の子供、特に乳幼児に多く見られ、同じくエンテロウイルスの一種による手足口病や、アデノウイルスによるプール熱と合わせて3大夏風邪と呼ばれています。
そのうえ、たくさんの子供たちが集団生活を送る保育園や幼稚園などでは、夏から秋のはじめにかけて大流行することがあり、注意が必要です。
ヘルパンギーナの症状
ヘルパンギーナの症状は大きく分けて「突然の高熱」「のどの痛み」「のどの水疱」の3つが挙げられ、中でものどの水疱は症状が進むにつれ、潰れて口内炎のような潰瘍になります。
そして、のどの痛みから機嫌が悪くなったり、飲食するのを嫌がって脱水症状を起こしてしまうという場合もあるようです。
また、熱性けいれんや無菌性髄膜炎、急性心筋炎といった重い合併症をまれに起こすという報告があります。
ヘルパンギーナの治療法・対処法
ヘルパンギーナにかかった疑いがある時には、病院で医師の診察を受けて病名をはっきりさせ、正しい治療をしてもらうことが大切です。
しかし、ヘルパンギーナを治療するための薬というものはなく、熱や痛みといった体に現れている症状をそれぞれ解熱剤や鎮痛剤などで和らげながら治るのを待つことになります。
ですので、家庭では「脱水症状を起こさないように水分補給をする」、「食べやすい食事を工夫して栄養補給ができるようにする」、「二次感染を起こさないようにする」という3つを意識して対処することが大切です。
水分・栄養補給については、辛味や塩気、酸味は刺激となるので控えめにし、柔らかく煮たうどんなどの消化のよい物や、ゼリーやプリン、アイスといった口当たりがよい物を食べさせてあげたり、イオン飲料や麦茶などを少しずつこまめに飲ませてあげてください。
そして、二次感染についてですが、ヘルパンギーナは感染者のくしゃみや咳、便などから感染しますので、周りの家族は手洗い・うがいを徹底したり、身の回りを清潔にしておくようにしましょう。
ヘルパンギーナの赤ちゃんのよだれ対策はこれ!
乳児がヘルパンギーナにかかった時には、のどの痛みからつばがうまく飲み込めずによだれが増えるという症状が出ることがあります。
普段からスタイなどを活用して、赤ちゃんのよだれ対策を行っているご家庭がほとんどだとは思いますが、ヘルパンギーナにかかった時にはいつも以上に気をつけるべき点があります。
それでは、赤ちゃんのよだれ対策について知っておくと役に立つポイントをご紹介します。
ヘルパンギーナはよだれでうつる!?
先ほど、ヘルパンギーナは咳やくしゃみでうつるということをご紹介しましたが、この理由はヘルパンギーナに感染した人の唾液にはウイルスが含まれているからです。
つまり、ヘルパンギーナにかかった赤ちゃんのよだれがついた手で口や鼻を触ると、そこからヘルパンギーナがうつってしまう可能性がありますので、スタイやバスタオルなどでよだれが他に広がらないようにしたり、こまめによだれを拭いてあげたりといったケアが必要です。
たとえ赤ちゃんのよだれに直接触れていなくても、舐めたおもちゃを触ってしまったりすることで家族やお友達にうつしてしまう場合がありますので、おもちゃの洗浄・消毒をするとともに、手洗い・消毒をしっかり行うようにしましょう。
赤ちゃんのよだれ対策はこんなことにも注意を!
ヘルパンギーナの時の赤ちゃんのよだれ対策では、ほかの人への感染を予防するということだけではなく、赤ちゃん自身の肌のケアにも気をつけてあげたいものです。
というのも、元気な時でもデリケートな赤ちゃんの肌は、ヘルパンギーナで高熱を出したり、あまり水分が摂れなかったりということによって乾燥し、かぶれなどのトラブルを起こしやすくなっているからです。
ですので、スタイやバスタオルはこまめに交換し、よだれを拭いてあげるときにはガーゼなどの刺激の少ない柔らかい布で、強くこすらないようにしてください。
また、肌荒れしそうな時にはワセリンやベビーオイルを使って保湿してあげるといいでしょう。
ヘルパンギーナで夜泣きが大変…どうしたらいいの?
体の痛みなどを言葉で伝えることのできない赤ちゃんは、病気の時には夜泣きがひどくなったり、普段はすぐに寝てしまう子でも夜泣きをしたりすることがあります。
ですので、ヘルパンギーナにかかった時も、高熱やのどの痛みのために夜泣きがひどくなったというケースが多いようです。
しかし、親御さんとしては赤ちゃんがそんな状態では心配になってしまいますし、ただでさえ看病で神経を使っているのに夜泣きが続いたのでは自分も体力的に辛いものがありますよね。
ですので、最後に赤ちゃんの夜泣き対策についてを見ていきましょう。
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赤ちゃんの夜泣き対策はこれ!
1:とりあえず、不満になりそうなことを解消してみよう!
赤ちゃんが夜泣きをするときには、まずは何かのメッセージだと考えて、思い当たることを全部試してみましょう。
例えば、空腹やのどの渇きのせいかもしれないのでミルクをあげてみよう、暑そうにしているので掛け布団を減らしてみよう、といった具合です。
ヘルパンギーナによる熱や痛みが夜泣きの原因だと思われる場合には、医師に頓服(症状が出た時に飲ませることができる)で飲める薬を処方してもらえるか相談してみるのもいいでしょう。
2:赤ちゃんの五感に働きかけよう!
オムツやミルクなどを一通りチェックしてみて、それでも夜泣きが収まらなかった場合には、赤ちゃんの五感に刺激を与えることで泣き止むことがあります。
・抱きしめて心音を聴かせる
・お気に入りのおもちゃや鏡などを見せて気を引く
・お気に入りの歌や音楽をかける
・別の部屋に移動してみる
・抱き上げてゆらゆらと揺らしてみる
このような方法がありますが、赤ちゃんは胎内で母親の心音を聞いていたせいか、耳にまつわる刺激には特に敏感なようです。
また、この他にも、赤ちゃんが泣き止むと言われている音が出るスマートフォンアプリや、動画などもあります。
どの方法が正解というわけではなく、対処法は個人によりさまざまですので、根気強くいろいろな方法を試してみてくださいね。
赤ちゃんの夜泣き対策で注意すべきことは?
赤ちゃんの夜泣き対策で注意すべきなのは、親御さんが必要以上に神経質になったり、不安になったりしないことです。
なぜならば、親の感じているストレスは赤ちゃんにも伝わり、そのせいでよけいに夜泣きがひどくなってしまったりすることがあるからです。
また、親御さんがあまりにもストレスを感じていると、そこから体調を崩してしまうということも考えられますので、他の家族の協力も仰ぎながら、なるべく日中は体力を温存しておくように心がけ、余裕を持って夜泣きと向きあうようにするのがいいでしょう。
まとめ
いかがでしたか。
乳児のヘルパンギーナは、高熱やのどの痛みからよだれが増えたり、夜泣きがひどくなったりすることがありますが、赤ちゃんと家族の身の回りを清潔にすることを心がけたり、さまざまな夜泣き対策を試してみることで対処することができます。
親御さんは看病などで不安になることもあるとは思いますが、看病疲れから赤ちゃんのヘルパンギーナがうつってしまうことのないよう、手洗いうがいの対策をするとともに、疲れをためすぎないようにしてくださいね。
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ヘルパンギーナの感染や再感染をきちんと防ぐにはどうしたら?
ヘルパンギーナに感染すると、子供は登園できなくなりますし、大人がかかると仕事に影響が出て大変なことになりますよね。
なので、感染や再感染はできれば避けたいところですが、実際は手洗いやうがいを徹底したところで、ウイルスが体に入ってくるのを100%防ぐことなど、無菌室に入らない限り不可能です。
それでは、どうしたら良いかというと、ウイルスが体に入ってきてもウイルスを退治できる体にしておけばよいのです。
つまり、人間が自然にもっている免疫力をしっかり高めておければ、たとえヘルパンギーナの原因ウイルスに感染しても発症しないので怖くありません。
そこで、続いて免疫をつける最も効率の良い方法についてご紹介いたします。
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