手足口病ととびひの違いはどのような症状?併発の可能性は?
手足口病は、手足や口の周りに水疱ができる病気ですが、水疱は潰してしまうと痒みや痛みが伴うこともあるため、かなり気を使いますよね。
手や足に水疱が出るのは、手足口病の代表的な症状ですが、手や足に水疱ができた場合、すぐに手足口病だと判断しても良いのでしょうか。
特に、手足口病と同じように夏場に流行し、似たような症状が発症する感染症にとびひがありますが、手足口病との違いはどこにあるのでしょうか。
そこで今回は、手足口病ととびひの違いはどのような症状なのかについて、また、併発の可能性についてご紹介いたします。
目次
手足口病ととびひの症状の違いはどこにある?
症状に共通点のある手足口病ととびひですが、感染の原因になるウイルスが異なるため、症状や水疱の状態にも違いがあります。
手足口病の原因になるウイルスは多種多様で、ウイルスによっては発熱が伴う他、一度発症しても翌年に別のウイルスによって発症してしまうこともありえます。
一方、とびひの原因になるウイルスは、黄色ぶどう球菌と化膿レンサ球菌が主で、実際に発症するとびひのほとんどが黄色ぶどう球菌だと言われています。
しかし、まれに溶連菌が原因となるとびひの場合は、手足口病と似た症状が出るため素人では見分けられないこともあります。
また、それぞれのウイルスの違いにより、水疱の状態も異なります。
手足口病による水疱は硬く、ひっかくなどしない限り潰れず、通常だと痒みや痛みがほとんどないことが特徴です。
しかし、とびひによる水疱は、柔らかく簡単に潰れてしまう他、原因のウイルスが黄色ぶどう球菌による水疱の時は、潰れると黄色い液が出ることもあります。
したがって、症状と水疱の状態を観察することで、手足口病ととびひの違いは見分けられそうですね。
手足口病ととびひの併発の可能性は?
原因となるウイルスが異なるため、手足口病ととびひの併発の可能性は十分にあり、事例も多くあります。
手足口病は、ウイルスに感染している人からの接触感染、飛沫感染、糞口感染で感染するため、集団で一人でも発症者が出ると広がっていきます。
一方、とひびは、虫刺されや汗疹をひっかいてできた傷口などから、ウイルスが侵入することで発症することが多いようですね。
また、感染の経路も異なるため、手足口病で身体の免疫力が落ちているときはとびひにもかかりやすくなってしまいます。
特に、子どもの場合は、手足口病で出来た水疱が気になって掻きむしっているうちに、とびひにも感染するということも考えられますね。
ちなみに、手足口病に有効な治療薬はありませんが、とびひは抗生剤や塗り薬を医療機関から処方してもらうことができるため、すぐに医療機関で薬を処方してもらいましょう。
ただ、手足口病ととびひの共通の対策は、普段から清潔でいることを心がけ、基本的な手洗いやうがいの習慣化することですので、日頃から徹底するようにしましょう。
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保育園に通う子どもが手足口病やとびひを発症したときは休ませるべき?
手足口病やとびひはウイルス性の感染症で、人にうつす可能性があるため、基本的には、保育園を休ませることが必要です。
しかし、感染力と症状について若干の違いがあるため、それが保育園の判断に影響を与える可能性があります。
つまり、手足口病は感染率が高く、様々な経路で感染する可能性がある他、症状が治まった後も、しばらくはウイルスを保持しているため、必ず休まなければいけません。
しかし、とびひの場合は初期状態であれば、患部にガーゼを巻くなど対策し、医療機関で抗生剤などを処方してもらえば受け入れてくれる保育園もあります。
したがって、休むとしても、次の登園までの期間などの相談が必要なため、症状が出た場合は、すぐに保育園に確認してみるといいでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は手足口病ととびひの違いはどのような症状なのかについて、また、併発の可能性と子どもが発症したときの対策をご紹介しました。
発症した水疱が硬いか柔らかいか、また、初期症状で熱が出るかで、どちらの感染症なのかある程度の判断ができますが、溶連菌などの例外もあるため、早めに医療機関で診断を受けましょう。
また、手足口病ととびひの併発の可能性も十分にあり得えますが、うがいと手洗いをこまめに行い、清潔な状態を維持することが両方の感染症の予防策になりますので、日頃から気をつけるようにしましょう。
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手足口病の感染や再感染をきちんと防ぐにはどうしたら?
手足口病に感染すると、子供は登園できなくなりますし、大人がかかると仕事に影響が出て大変なことになりますよね。
なので、感染や再感染はできれば避けたいところですが、実際は手洗いやうがいを徹底したところで、ウイルスが体に入ってくるのを100%防ぐことなど、無菌室に入らない限り不可能です。
それでは、どうしたら良いかというと、ウイルスが体に入ってきてもウイルスを退治できる体にしておけばよいのです。
つまり、人間が自然にもっている免疫力をしっかり高めておければ、たとえ手足口病の原因ウイルスに感染しても発症しないので怖くありません。
そこで、続いて免疫をつける上で最も良い方法についてご紹介いたします。
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