ライノウイルスの症状や感染経路!治療法や喘息との関係も!
風邪が流行る季節に「鼻水が止まらない…風邪を引いたかな?」と感じたら、その症状の原因は「ライノウイルス」かもしれません。
その「ライノウイルス」とは、風邪ひきの原因のウイルスの一つで、風邪ひきの50%近くがこのウイルスによるものなのだとか。
また、風邪を引き起こすウイルスの中でも感染力が強いというのだから、感染経路や実際に感染してしまった際の治療法も知っておきたいですよね。
そして、「ライノウイルス」は喘息のある人が感染してしまうと、喘息発作の誘引になってしまうのだとか。
そこで今回は、ライノウイルスの症状や感染経路、さらに治療法や喘息との関係もご紹介いたします。
目次
ライノウイルスの症状や感染経路をご紹介!?
かぜひきの50%近くが「ライノウイルス」が原因だと言われるほど、私たちにとって実は身近なウイルスですが、「ライノウイルス」とはどんなウイルスなのかをご紹介します。
この「ライノウイルス」は、ピコルナウイルス科に属し、この科にはエンテロウイルス属、ライノウイルス属、ヘパトウイルス属など5つの属(genus)があるそうです。
そして、ピコルナのピコはラテン語語根で「小さい」、ルナはRNA遺伝子のことを言うそうで、「小さなRNAウイルス」という意味だそうですよ。
ライノウイルスの症状はコチラ!?
「ライノウイルス」の症状は、一般に鼻粘膜や咽頭粘膜の軽い乾燥や不快感や、くしゃみ、そして多量の水様の鼻水が出るのが特徴で、これらの症状は2~3日で回復に向かうのだそうですよ。
また、「ライノウイルス」による風邪の一番の特徴として、鼻風邪症状の最初の二日間に、他の人を感染させる力が非常に強いそうなので、風邪の引き始めかな? と感じた時には、すでに周囲へウイルスを広めてしまっているかもしれません。
ライノウイルスの感染経路はコチラ!?
「ライノウイルス」の感染経路ですが、感染者のくしゃみや咳によって飛散した「ライノウイルス」を、直接吸い込んでしまうだけではないようです。
感染者の鼻水や唾液には、大量の「ライノウイルス」が含まれているため、くしゃみや咳などで飛散した鼻水や唾液が付着した物、さらには鼻をかんだり、痰を出したり、くしゃみや咳を手で押さえたりして、感染者の手には自然にウイルスが付着しているのです。
そして、その人が触れた物にも当然「ライノウイルス」が付着することになるので、ドアノブや水道の蛇口、電車の吊革など、不特定多数の人が触れる可能性のある物は非常に危険だと言えますね。
特に風邪が流行している時期は、こういった物に触るのは控えたいですが、ウイルスは目に見えないため、いつどこで感染してしまうかわかりません。
なので、頻繁に手洗いを行い、手指に付着したウイルスを流したり、殺菌する事を心掛けると良いでしょう。
しかし、手洗いも正しい方法でしないと効果が半減すると言われているので、そこも知っておくと良いかもしれませんね。
手洗いの正しい方法はコチラ!?
ライノウイルスの治療法をご紹介!?
「ライノウイルス」に感染してしまった際の治療法ですが、今のところ「ライノウイルス」だけをやっつけるような治療薬(特効薬)はないのだとか。
そこで、治療としては、症状を和らげる薬を症状に応じて使い、場合によっては抗生物質が使われることもあるそうです。
それは、「ライノウイルス」に限らず、風邪を引くと一時的に気道の粘膜が痛んだ状態になり、二次的に病原体(特に細菌)による感染を起こし、気管支炎、肺炎、副鼻腔炎などになることもあるそうですよ。
なので、風邪ひきを感じた際は「ただの風邪だから大丈夫!」などと思わずに、直ぐに病院へ行き、症状にあった薬を処方してもらった方が良いかもしれませんね。
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ライノウイルスと喘息の関係はコチラ!?
喘息のない人が「ライノウイルス」に感染すると、2~3日の鼻かぜの症状で終わりますが、喘息のある人が「ライノウイルス」に感染すると厄介なのだとか。
それは、一見弱毒と思われる「ライノウイルス」が、喘息のある人にはいろいろと悪さをすることがわかっており、気管支喘息やCOPD(慢性閉塞性肺疾患)を悪化させ、さらには肺炎球菌感染症を誘発するのだそうです。
なので、喘息のある方は、「ライノウイルス」を軽視していると思った以上に重篤な症状が出る場合があるので、常日頃から予防を行い、しっかりとした対応が必要になりますね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、ライノウイルスの症状や感染経路、そして治療法や喘息との関係をご紹介いたしました。
ライノウイルスに感染すると、くしゃみと水様の鼻水が出て、これらの症状は2~3日で回復に向かうと言われています。
また、感染はくしゃみや咳で飛散した菌を吸い込んだり、感染者が触れた物から感染してしまうケースが多いのだそうですよ。
また、ライノウイルスに感染したら、症状にあった薬を処方してもらい、場合によっては抗生物質で治療します。
そして、ライノウイルスは喘息のある人にとっては厄介で、気管支喘息やCOPDを悪化させたり、肺炎球菌感染症を誘発する可能性があるため、一層注意が必要ですね。
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