溶連菌で喉に白い膿がある時の対処法と注意点!痛くない時も!

画像1溶連菌は、5歳をピークに子供が感染しやすい細菌ですが、大人も感染することがあり、主に喉や首の付近で細菌が感染するとされています。

そして、溶連菌に感染している場合、喉に違和感を感じたら、口の中をチェックすると白い膿ができていたり、喉に痛みを感じる場合と、痛くない場合もあるようです。

そのため、溶連菌で喉にこういった症状が現れた時はどうすれば良いのでしょうか?

そこで今回は、溶連菌で喉に白い膿がある時の対処法と注意点や、痛くない時について詳しくお伝えします。

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溶連菌で喉に白い膿が出るのはなぜ?対処法と注意点も!

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溶連菌に感染すると、細菌が作り出す毒素によって急性咽頭炎と扁桃腺炎の2種類の炎症が生じます。

そして、溶連菌の感染によって扁桃腺炎が生じると、次のような症状が現れます。

・のどちんこが赤く腫れ上がり、ひどく痛む

・38℃~39℃の発熱

・体や手足、顔などにかゆみのある細かく赤い発疹が現れる

・扁桃腺に白苔が付着する

・時には吐き気があり、嘔吐をする場合もある

さらに、溶連菌の処置を正しく行わないと、発熱から3日ほどで舌の表面に赤くプツプツとした発疹が現れるので、この症状を「いちご舌」と呼んでいます。

また、扁桃腺が赤く腫れて白い膿のようなものが付いている場合は扁桃腺炎の可能性があり、この白い膿は「白苔」と呼ばれていますが、なぜ現れるのでしょうか?

まず、喉で炎症を起こす細菌と戦うために白血球が出てくると、死滅した白血球や細菌が扁桃腺の表面にある陰窩(いんか)というブツブツの中に溜まるので、膿栓と呼ばれています。

そして、膿栓は唾液と共に胃に流されていくものもあれば、なかなか取れずにその場所にたまって大きくなっていく場合もあり、白苔として喉に残ってしまうのです。

そのため、白苔が現れるのは体が溶連菌と戦っている証拠なのですが、膿栓自体は細菌などの死骸であるため、腐敗して臭いを出す場合もあり、口臭の元となるガスを作り出してしまうので、困りますよね。

ただし、この口臭は、体の中の細菌が退治されれば改善されるので心配はいらないのですが、小さな子供が口臭を気にしていたら、かわいそうですよね。

そのため、溶連菌の治療を行いながら、こまめにうがいをする習慣をつけ、感染の予防のためにもマスクをつけ、周りから必要以上に指摘を受けないようにしてあげましょう。

対処法は?喉が痛くない時についても!

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扁桃腺炎の症状は、溶連菌以外にも、アデノウイルスなど風邪ウイルスの感染によって現れることがあり、症状がとてもよく似ているため見分けが難しいようです。

また、溶連菌に感染すると、一般的には激しい喉の痛みがあるとされていますが、稀に痛くない時もあるようなので、判断に迷ってしまいそうですよね。

その結果、単純な喉の風邪と勘違いしてしまって、溶連菌の対処が遅れると重症化することもあるので、自己判断せずできるだけ早く病院で検査を受けることが大切です。

ちなみに、溶連菌の検査にはいくつかありますが、検査キットの場合なら、喉を綿棒でこするだけで、その場で結果が出るため、迅速に処置を行うことができてオススメです。

それから、検査結果が陽性だった場合は、溶連菌に効く抗生剤を10日間ほど服用し、自宅で安静にして対処することになります。

そして、抗生剤の服用開始から24時間以内には細菌の感染力がぐっと弱まり、さらに2~3日すると熱が下がって、1週間以内には手足の皮がむけて発疹が治まります。

また、皮がむけた後は痕も残らず、きれいになるので心配はいりません。

それから、喉の赤い腫れや白い膿についても、5~7日以内には治まり、痛みも和らいできます。

このように、溶連菌による症状も1週間以内で治まるので、比較的軽い病気に見えますが、注意点があるので次のポイントをチェックするようにしてください。

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・抗生剤は10日間分をかならず飲みきること

一般的には、抗生剤の服用期間より早く症状が緩和されるので、薬を途中でやめてしまう方が多いようですが、これが原因で溶連菌が体の中に残ってしまいます。

そして、症状を何度も再発してしまったり、別の病気と合併する要因となるので、必ず薬は最後まで飲みきるようにしましょう。

ただし、抗生剤の副作用はとても辛く、下痢や嘔吐を繰り返す方もいるので、どうしても難しければ自己判断で服用を中止せず、医師と相談するようにしましょう。

また、服用の後に体に発疹が現れた場合は、抗アレルギー性の反応によるものかもしれないので、この場合は医師と相談の上で薬を取り替える必要があります。

・完治した後も、少なくとも1ヶ月は無理をしない

溶連菌の症状が和らぎ、治った後も、体は細菌と戦ったことで体力をかなり消耗していて、免疫力が低下しています。

そのため、じんましんが出たり、他の病気への合併をしやすい状態にあるので、十分な注意が必要です。

なので、症状が治った後も、少なくとも1ヶ月は無理をしないようにしましょう。

・合併症の可能性があるなら、早めに病院を受診

溶連菌は、他の病気との合併症を起こす確率が高い細菌で、リウマチ熱や急性腎炎など、後遺症が残ったり、長い期間治療が必要になる病気が生じることがあります。

そして、これらの症状は溶連菌の感染から1~4週間以内に現れる場合が多いので、溶連菌の対処をする際に、医師から尿検査を勧められると思いますが、尿検査は溶連菌の抗生剤の服用が終わった直後と、さらに2週間経った後の2回行って、尿蛋白値の数値を調べます。

これによって、急性腎炎にかかってないか調べることができるので、医師から勧められたらできるだけ尿検査を受けるようにしましょう。

また、リウマチ熱については体の様々な関節が痛み、昨日は首、今日は膝、といったように移動していくので「移動性関節炎」と呼ばれる症状が現れるため、この場合はできるだけ早く病院を受診しましょう。

溶連菌は、風邪と似たような症状にも見えますが、喉の白い膿やいちご舌など、特徴的な症状もあるため、口の中をよく観察し、できるだけ早く対処するようにしましょう。

そして、完治した後もしばらくの間は安静にして、様子の変化に敏感になるようにすることをオススメします。

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溶連菌で喉が痛い時の対処法は?注意点も!

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溶連菌が喉で増殖し、炎症を起こすと、喉の痛みが激しくてつばを飲み込むのも辛くなることが多く、特に子供よりも大人の方が喉の痛みの症状は強いようです。

そのため、水分をとることがおっくうになってしまいますが、溶連菌で39℃近い高熱が2~3日生じると、その間に大量の汗をかき、体から水分が多く失われます。

なので、こまめな水分補給に注意することが大切ですが、この時、喉への刺激にならないように、次の通り、食事や水分の取り方を工夫するようにしましょう。

・柑橘類や辛いもの、冷たすぎるものなどは控える

みかんやレモン、グレープフルーツなどの柑橘系の果物や飲み物、香辛料をたくさん使った辛い食べ物や、かき氷など冷たすぎるものは喉への刺激が強すぎます。

そのため、柑橘類や香辛料は避け、食事をするときも流動食のおかゆやスープなど、喉への負担にならないものを選ぶようにしましょう。

そして、飲み物も冷やしたものよりは常温で少しぬるくした飲料を選び、経口補水液などで、塩分と水分をバランス良くとると良いでしょう。

・抗炎症作用のある食材をとる

食材なら大根や、飲み物であればほうじ茶などを選ぶと、喉の炎症を和らげる作用があるので、オススメです。

そのため、大根をハチミツにつけてつくる大根ハチミツのシロップをなめたり、ほうじ茶を飲むときはほど良く温かい状態で飲むと喉の痛みが少し楽になっていきますよ。

・加湿効果のあるマスクを着用する

溶連菌はくしゃみや咳などの飛沫感染で他の人へうつるため、感染予防のためにもマスクを着用すると良いのですが、最近は加湿効果のあるマスクも出ているのでオススメです。

また、喉の保湿をすることで炎症が和らぎ、痛みが楽になるのでオススメです。

・うがいをこまめに行う

帰宅した時や、朝起きたてなどは、うがいをこまめに行うように習慣づけるようにしましょう。

そして、うがいは1回目に口の中をゆすぎ、2回目に喉をガラガラとゆすぐようにして2度ずつ行うと、効果的ですよ。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、溶連菌で喉に白い膿がある時の対処法と注意点や、痛くない時について詳しくお伝えしました。

まず、溶連菌で扁桃腺炎にかかると、炎症を起こす細菌と白血球が戦うことによって死滅した細菌などが扁桃腺の表面に溜まり、膿栓と言う白い膿ができるのでしたね。

そして、これが原因で口臭が臭っても細菌を対処すれば消えるので、喉が痛くない場合でも風邪と断定せず、早めに溶連菌の検査を行い適切な処置を行うと良いとのことでした。

また、対処法は、抗生剤を10日ほどかけて最後まで飲みきり安静にすると良く、治った後も体の免疫力が低下しているので、少なくとも1ヶ月は無理をしないとのことでした。

さらに、1ヶ月以内には合併症の危険もあるため、尿検査を行ったり、関節炎が生じたらすぐに病院へ行くのでしたね。

溶連菌感染症では脱水症も心配なので、刺激が少なく、抗炎症作用がある大根などをとり、少しでも痛みを和らげながら治していきましょうね!

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