子供で微熱が続く時の原因と病気!咳を伴う時や元気な時は?
子供は免疫力が低く注意していたとしてもどうしても風邪をひいてしまうものですが、稀にいつまでたっても微熱が続くことがあり、悩みの種となってしまうことがあります。
しかし、この微熱にも色々と疑問点があり、
・微熱が続くが元気の時はどうするのか?
・咳、鼻水、頭痛、腹痛、だるい、食欲がない等の微熱以外の症状があった場合はどうするのか?
・中耳炎などの病気もあてはまるのか?
などなど、色々と気になる項目が出てきますよね。
そこで今回は、子供で微熱が続く時の原因と病気について、上記の疑問にも回答し、咳を伴う時や元気な時にはどうしたらいいのかについても解説いたします。
本当に微熱なのかを確認する
免疫力が大人と比べると低い子供が風邪をひいてしまう確率は高いので、頻度的にも熱が出る確率も高くなってしまうのは当然と言えます。
それでも、いつまでたっても微熱が続くのは病院に行くべきなのか様子を見るべきなのか判断に困ってしまいますし、すぐに動いたほうがいいのか迷ってしまうのも当然だと思います。
しかし、子供の熱は意外と高いという情報だけが先行しているので、具体的にどれくらいの体温が通常なのか知らない人が多く、まずは自分の子供の平熱がいくらであるのかをしっかりと把握することから始めてください。
基本的に、産まれてすぐの子供は平均体温が高く、起床前でも男の子なら36.67±0.3度で、女の子が36.68±0.28度もあり、小学校6年生では男の子なら36.26±0.36度で女の子が36.29±0.34度とかなりの差があります。
ただし、産まれてすぐの子供でも午後の4~6時には体温は男の子なら36.78±0.28度で女の子が36.76±0.27度となり、体温の差が必ず発生するので測るタイミング次第では「微熱がある?」と勘違いしてしまう可能性があるのですね。
ちなみに、参考データでは朝と夕方の体温の差が大きくなっていたのは小学校1年の時で、男子で0.42度の差があり、女子でも0.4度もの差があり、夕方になると37度近くまで上昇している子も多いことがあったので、一回のタイミングだけでは微熱と判断するのは難しいということもわかります。
そのため、平熱を知るためには必ず体温が一番低い起床後直ぐに測定して、夕方にも測定するようにしてください。
また、一応の定義として医学的には発熱とは37.5度以上のことを意味していて、微熱は37.4度以下が該当してはいますが、平熱が高い場合には平熱プラス0.5度ほどあれば微熱があると考えるようにしたほうがいいでしょう。
さらに、季節による温度や湿度の影響を子供は受けやすいので、平均体温も夏場は高く冬場は低くなる傾向にあり、もともと平均体温が高いお子さんが、夏場に体温を測ると37度を超えることもよくあることなので、必ず平熱をチェックしてから判断するようにしてください。
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子供の微熱が続く原因は?
子供の平熱を確認して、微熱が出ているという確認ができたのなら原因を探る必要がありますので、他にどのような症状が出ているのかを確認してください。
・下痢が酷い
・元気がなくぐったりしている(赤ちゃんなら機嫌が極端に悪いも含まれる)
・耳を痛がる
・頭を痛がる
・食欲がない(赤ちゃんならミルクを欲しがらない)
・咳がでている
・鼻血が出る時がある
・発疹が出ている
・一週間以上熱が続いている
これらの症状が出ている方は風邪・中耳炎・手足口病・水疱瘡・ヘルパンギーナ・肺炎・川崎病・インフルエンザ・ウイルス性胃腸炎・熱中症・熱中症・プール熱・百日咳などの病気を疑いましょう。
まず、風邪が1週間以上続かないと思っている方もいるかもしれませんが、子供の場合免疫力が低いので10日程度かかる時もあり、細菌性の場合は1ヶ月ほど続いてしまうことも考えられるので、ひたすらしつこく微熱などの諸症状を引き起こし続ける可能性があるのです。
また、インフルエンザになると高熱が出ると考えている人も多いのですが、予防接種をしている状態で感染した場合は症状が軽くなりがちで、微熱がずっと続くといった症状に収まることもあるので、気が付かないうちにインフルエンザウイルスを拡散させないように注意してください。
要するに、微熱が続く病気は種類が豊富で、咳・鼻水・頭痛・気だるさ・食欲不振・腹痛などの症状がセットで出ているのなら何らかの病気を疑って病院に行って診察してもらうのがベストということになります。
例えば、微熱と咳が続いているけど元気といったケースでも、実はマイコプラズマ肺炎だったというケースもありますので、他の症状が重なったのなら必ず病院で診てもらうようにしてください。
微熱が続くが元気な場合はどうしたら?
微熱がひたすら続いて他の症状があるのなら、まずは何らかの病気を疑った方が良いので、病院で診てもらうのがベストなのですが、一番判断に困るのが微熱以外の症状が特になく、本人も至って元気といったケースです。
まず、先ほど説明したように、平熱と比べて0.5度以上の差が無いのなら微熱ではありませんし、それで元気なら気にする必要はないでしょう。
しかし、元気ではあるものの咳が続いているのなら肺炎が疑われますので判断しやすいのですが、微熱のみだったのならあまり問題は無いという意見が多いようです。
とりあえず、微熱があって元気があるのなら他の症状が出ていないのかをしっかりと観察して、1日様子を見ましょう。
そこで、熱が悪化したとか他の症状が出たという状況になったのなら行動に移すと良いでしょうし、特に変わった様子もないのなら問題ないと考えて良いのではないでしょうか。
ただし、一部の子供は熱が出ている時にテンションが上がってやたらと元気に動き回ることがあるので、微熱があると気が付いたのならたとえ元気であったとしても、おかしいところに気が付いたのなら病院に行くようにしましょう。
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まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は、子供で微熱が続く時の原因と病気について、様々な疑問にも回答し、咳を伴う時や元気な時にはどうしたらいいのかについても解説いたしました。
微熱の定義は37.4度以下とのことでしたが、子供は平熱が高い場合もありますので、平熱をしっかりとチェックして、そこから0.5度以上高いのかどうかで判断するべきということでしたね。
そして、微熱がなかなか治らないという方はそれ以外の症状があるのかをしっかりとチェックして、何らかの症状があるのなら必ず病院に行くべきということでした。
しかし、微熱のみで他の症状が見当たらず、しかも元気な状態の時は、様子を見る意味でもしっかりと観察をして、空元気なのかテンションが上がっているだけなのかを見極めて、他の症状があるのかを親が見抜く必要があるということでしたね。
最後に、子供は平熱が高い子もいれば低い子もいますが、季節による影響を強く受けるため、季節ごとに平熱を必ず測るようにして、微熱が出ているのかどうかを判断できる状況を整えておいてくださいね。
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