子供の糖尿病の原因と初期症状!チェックのポイントと予防法も!
糖尿病とは大人の病気と言ったイメージがありますが、子供でも発症してしまうことがあります。
しかし、子供の糖尿病といっても想像ができない方は、
・子供の糖尿病にはどのような初期症状があるの?
・糖尿病をチェックする方法は?
・1型の場合はどうなるの?
・予防することはできるの?
・原因は遺伝や食事なの?
・検査方法や症状はどんなもの?
・ジュースが特にいけないと聞いたけど本当?
・子供の糖尿病は入院するようになるの?
といった疑問点があるのではないでしょうか。
そこで今回は、子供の糖尿病の原因と初期症状について、また上記の悩みも説明し、チェックのポイントと予防法についてもご説明いたします。
目次
糖尿病は子供でもなるの?
糖尿病は子供でも発症することがある病気で、インスリンを作る細胞が壊れるために発症する1型とインスリンをつくる能力や効き方が悪くなることで発症する2型の両方とも発症することがあるようです。
そして、もともと2型を発症するのは大人が非常に多かったのですが、最近はこの2型になる中学生や高校生も増えています。
◇1型と2型、それぞれの原因は?
糖尿病1型の原因は何らかのウイルスに感染、あるいは化学物質の影響によって膵臓にあるインスリンをつくるβ細胞を攻撃する免疫細胞がつくられてしまうことにあります。
また、β細胞をこのように攻撃して破壊する仕組みについては解明されているのですが、なぜ攻撃する免疫細胞がつくられるようになってしまうのかははっきりしていません。
そして、糖尿病2型の原因は食習慣や運動不足といったものの蓄積が原因で、2型を発症する患者の8割が肥満になっていると言われています。
ちなみに、2型の糖尿病になりやすいかどうかは遺伝が関係していますが、1型については遺伝は関係ないと考えられているようです。
◇予防方法は?
2型の場合は治療でも予防でも同じことなのですが、食事内容の見直しを行って糖質の摂取量を減らし、できる限り運動を行うようにしてください。
また、運動の目安は毎日30分以上行うことで、できる限り体を動かす習慣を身につけるようにしましょう。
そして、1型の糖尿病については不明な点が多すぎるため何が原因で発症するかが特定できておらず、予防することはいまだ現代医療ではできません。
チェックのポイントや初期症状について
糖尿病かどうかのチェック方法について、実際に医者の方が推奨している項目を紹介します。
・のどがとてもかわいているようで、水やジュースを大量に飲みますか?
・以前より尿が非常に多くなりましたか?
・できものがなかなか治りませんか?
・食が細くないのにやせていますか?
・いつもおなかがすいているようですか?
・家族に糖尿病患者がいますか?
・太っていますか?
(メディカルiタウンより子どもの糖尿病症状チェック:https://medical.itp.ne.jp/shoujou-chekku/kodomo/tounyoubyou/)
つまり、この質問事項においていくつ当てはまるかによって判断するということですね。
そのため、何個か当てはまる項目があった場合は一度病院で診察を受けてみてはいかがでしょうか。
また、子供の糖尿病の初期症状は食べる量が変わっていないはずなのに痩せる・異常なまでに疲れやすくなる・水分摂取量が増大してトイレに行く回数が増えておねしょが増えるといったものです。
そして、これらの初期症状はチェックの項目にも含まれていますので、この症状が出ていると要注意ということになります。
◇初期症状以降の症状は?
症状が進行すると食欲低下が発生し、体内での糖代謝がうまくできない状態になっていきます。
そして、この状態になると体内にあるブドウ糖からエネルギーが摂れなくなるので、体内の筋肉や脂肪から無理やりエネルギーを作り出し、代わりにケトンが生成される状態になってしまい、そのケトンによって血液が酸性になって様々な異常が発生してしまうのです。
こうなると、悪心・嘔吐・腹痛などの消化器の症状が発生し、多尿と頻尿、そして脱水状態になりやすくなって、さらに悪化すると意識障害や昏睡状態になってしまい、適切な処置がされないと死亡してしまう可能性があります。
また、このように症状が悪化している時に糖質を含むジュースを飲んでしまうと、血糖値が上昇しながらも喉が渇くといった危険な状態に陥りやすいので、甘い飲み物は糖尿病患者は避ける用意してください。
◇検査方法は?
糖尿病の疑いがあり、尿検査によって糖が検出されると血液検査で血糖値を測定することになります。
ここでは、空腹時の血糖値や膵臓の細胞に対する抗体があるかどうかの確認を行って、糖尿病かどうか、糖尿病ならば1型か2型のどちらかの確認を行います。
また、症状が進行している可能性があると診断されると血液の酸性度を調べたり、血液中にケトンが含まれていないかを確認することもあります。
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子供の糖尿病の治療方法は?
糖尿病になってしまった場合の治療方法は1型か2型かで大きく変わってきます。
まず、1型の場合はインスリン製剤による治療をすぐに開始して、血糖値をコントロールできる状態にします。
その後は、発症した患者の生活に合わせて作用時間を合わせたインスリンを選んで、インスリン注射を行いながら日常生活を行うことになります。
基本的に、自分で血糖値を測定して、血糖値を良好な状態にするために投与する量を変更して食事管理と運動管理を徹底して行う必要がありますが、この自己管理をうまくできるようになれば、健常者と同じ生活ができるようになるでしょう。
ただし、1型の糖尿病は治すことができないので病気といかにうまく付き合っていくかが大切になります。
また、2型の場合は食事制限を行って運動療法を実行し、必要ならインスリンを投与する薬物療法を行うことになりますが、肥満になっている方が大半なのでダイエットも優先的に行うことになるでしょう。
◇入院する必要性は?
入院するかどうかは症状の進行度合いによって変わってきますが、糖尿病による昏睡などの重い症状がでている場合は緊急入院する必要があるでしょうし、食事療法・運動療法・薬物療法で効果が中々でてこなかった場合も入院するケースがあります。
また、糖尿病を発症してすぐの場合はどこまで症状が進行しているか、合併症を引き起こしていないかを確認するために検査入院をするケースもあるようです。
まとめ
以上、いかがだったでしょうか?
今回は、子供の糖尿病の原因と初期症状について、また上記の悩みも説明し、チェックのポイントと予防法についてもご説明いたしました。
糖尿病は子供の場合1型が多かったのですが、今では大人が発症する2型も発症する子供が増えたということでしたね。
また、1型の場合は原因がいまだはっきりせず予防方法もありませんが、2型は食事内容と日々の運動に気を付ければ発症することはないということでした。
そして、糖尿病の初期症状は多飲多尿・急激な痩せ・倦怠感といったもので、悪化すると昏睡状態になって死亡する可能性があるということでしたね。
それから、1型の場合はβ細胞が全面的に破壊されてしまっているので治療することができず、一生病気と付き合っていくことになりますが、2型の場合は食事療法・運動療法・薬物療法で治療ができるということでした。
最後に、1型の糖尿病はまだ解明されていない部分があるため予防することができませんが、2型の糖尿病の場合は生活習慣や食生活を改善することで予防することができるので、子供だからと言って油断せず発症させないようにしましょう。
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