インフルエンザで熱が上下する原因と対処の仕方!薬の注意点も!

画像1インフルエンザでは高熱が続くことが多いのですが、人によっては一度下がった熱がまた上がるという、いわゆる熱のぶり返しが起こることがあります。

では、一体なぜ、インフルエンザでは熱が上下するような症状が現れるのでしょうか。

また、このような場合には薬なども変える必要があるのでしょうか。

今回はこのような疑問にお答えするべく、インフルエンザで熱が上下する原因や対処法、薬についての注意点をご紹介していきます。

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インフルエンザで熱が上下するのはなぜ?

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インフルエンザで熱が上下する原因は大きく分けて3つあり、次のようなことが考えられます。

1:二峰性発熱(にほうせいはつねつ)が起きている

2:薬によるもの

3:インフルエンザではなく、合併症を起こしている

それでは、それぞれの原因についてを詳しく説明していきましょう。

1:インフルエンザに見られる「二峰性発熱」とは?

二峰性発熱とは、インフルエンザによる発熱がいったん37.5度未満まで下がった後に、再びそれ以上まで熱が上がる症状のことです。

これは、体内にまだウイルスが残っていることが原因で、A型インフルエンザよりもB型インフルエンザに多いとされています。

また、二峰性発熱の症状は抵抗力の弱い子供に多いとされていますが、大人にも起こりうる症状なので注意が必要です。

なお、二峰性発熱による熱のぶり返しは一度目よりは長続きしませんので、もしもこの症状が起きた場合には安静にしていれば1~2日程度で熱は下がってしまいます。

2:熱が上下するのは薬のせい!?

インフルエンザの発熱を解熱剤で抑えていたり、抗ウイルス薬を飲んでいたりすると、二峰性発熱のように熱が上下する場合があります。

この理由は、どちらの薬であっても薬の効果が切れてしまったことが原因です。

言い換えれば、まだまだ体内にウイルスが残っており、体は発熱してウイルスを追い出そうとしている状態になります。

なお、抗ウイルス薬のイナビルよりもリレンザの方がこのような二峰性発熱が起こりにくいという研究結果がありますので、薬の種類によっても熱が上下しやすいものがあるようです。

なので、もし、気になるようならば、処方してもらう時にどんな薬なのかを医師に聞いておくことをおすすめします。

3:もしかしたらその熱は合併症かも!?

インフルエンザで一度下がった熱がまた上がったというような場合には、インフルエンザ以外の細菌に感染したことなどによる合併症を起こしている可能性があります。

これは、インフルエンザウイルスへの感染や、熱による体力の消耗などによって体力が落ち、抵抗力が弱まってしまうことが原因で、よく見られる合併症には肺炎、気管支炎、中耳炎などがあります。

ですので、また上がった熱が4日以上続くような場合や、息苦しさや耳の痛みといった気になる症状がある場合には、再度医師の診察を受けた方がいいでしょう。

インフルエンザで熱が上下する時の対処法はこれ!

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インフルエンザで熱が上下する時の対処法は、基本的には普通の発熱の時と同じですが、安静にすることと、水分・栄養補給をしっかりと行うことが有効な対処法です。

なぜならば、一度発熱によって体力を消耗した後にまた発熱するので、このような時に体への負担が大きくなり、症状が長引いたりするおそれがあるからです。

また、合併症が起こっていないかどうかをチェックするということも大切です。

先程もご紹介しましたが、4日以上発熱が続く場合や息苦しさ、激しい咳などがある場合には合併症の可能性もありますので、念のため医師の診察を受けた方がいいでしょう。

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熱が上下する時の薬の注意点はこれ!

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インフルエンザで熱が上下するときには、不安に思って薬を変えたりしたくなるかもしれませんが、その前に注意するべきことがあります。

では、最後に熱が上下する時の薬について、その注意点をご紹介します。

1:処方された薬はきちんと飲みきろう

最初にご説明したように、薬の効果が切れたことによって熱がまた上がってしまうということがありますので、処方された薬は特に指示がない限りは最後まで飲みきることが大切です。

ですので、熱が下がったからといって勝手に飲むのをやめてしまうのも、体内に残ったウイルスを再び増やしてしまうことになるので、避けた方がいいでしょう。

したがって、もし、以前に処方された薬の残りを飲んでいるという場合には、必ず医師の診察を受けて、改めて薬を処方してもらうようにしてください。

2:自己判断で薬を使うのは控えよう

一度下がったと思った熱がまた上がってきたからといって、市販の解熱剤などを飲むのも控えた方がいいでしょう。

なぜならば、解熱剤は熱を下げる働きしかないため、ウイルスを減らすことにはならないからです。

また、発熱というのは体がウイルスを追い出そうと免疫機能を活性化している状態ですので、それを無理に薬で抑えてしまうと、ウイルスがなかなか出て行かず、熱が上下する状態が長く続く事になってしまう他、合併症などを見分けることが難しくなってしまいます。

なお、インフルエンザの発熱であれば水分・栄養補給をしながら安静にしていれば長くても3~4日ほどで熱は下がりますので、辛くてもきちんと治すことを考えるようにしてください。

まとめ

いかがでしたか。

インフルエンザで熱が上下する原因は、インフルエンザ自体が原因である場合と、薬が関係している場合、合併症を起こしている場合の3つが考えられるということでした。

そして、対処法としては、薬を自己判断でやめたりしないこと、安静にして水分と栄養をしっかり摂ることが大切なのでしたね。

また、合併症を起こしている場合には、悪化すると入院が必要になったりする場合がありますので、発熱が続く日数や、それ以外の症状を注意深く観察して、おかしいと思うことがあれば医師の診察を受けるようにしてください。

なお、インフルエンザは人によっては二回かかることもあるようなので、治ってからも毎日の予防に心がけたいですね。
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「インフルエンザに二回かかる人に共通している人の特徴と予防法」についての記事はコチラ!?

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