胃腸炎とタバコの因果関係!タバコが胃腸に与える影響と注意点!
胃腸炎には様々なタイプがありますが、共通して言えるのは、下痢や嘔吐など、ひどい症状が長く続くことですよね。
こうした胃腸炎ですが、実はタバコとの因果関係があることをご存知でしょうか?
また、タバコは呼吸器系だけでなく、胃腸にも様々な影響を与えるため、胃腸炎を引き起こす原因となり、他の病気の発症リスクも高めるなど、注意点があるので気になりますよね。
そこで今回は、胃腸炎とタバコの因果関係や、タバコが胃腸に与える影響と注意点について詳しくお伝えしていきます。
タバコが胃腸に与える影響と注意点は?
タバコを吸っている間はなかなか太れなく、禁煙したとたんに太った…という経験がある方や、そういったお話を聞いたことがある方は多いのではないでしょうか?
それもそのはず、タバコ(ニコチン)には血管を収縮させ、胃の粘膜の微細血管に循環障害を起こす作用があるため、タバコを吸うと空腹を紛らわせることができるんですね。
こうしたタバコの薬理作用は覚醒剤などの依存性と同レベルで、喫煙をすると体全体の血流量は低下し、ある実験ではわずか3服しただけで、日常的にタバコを吸う人の場合で約20%、日頃タバコを吸わない人では50~70%の血流量が下がったことが確認されています。
また、血流量が下がると胃が不調を訴えて、胃の粘膜に張り巡らされている毛細血管が酸素欠乏となり、組織の機能低下、粘膜の抵抗力が低下するとされています。
このように、粘膜の抵抗力が低下すると、胃に炎症が起こってしまい食欲の低下が起こり、食べ物の分解が鈍くなって栄養の吸収も悪化するんですね。
なので、タバコを吸って胸焼けを起こしたり、胃がむかつく、食欲がなくなるといった症状を訴える人がいますが、これも血流量の減少に伴い、胃や食道の括約筋がたるんで、酸性度の強い胃液が逆流することから起こるのです。
そのため、タバコを吸っていると太りたくても太れなくなるので、痩せすぎの人ほどできるだけ早く禁煙はした方が良いということになりますね。
また、喫煙していると、がんや脳萎縮といった重い病気になるリスクは格段に上がりますので「タバコ=がんの原因」といっても過言ではなく、注意が必要です。
そして、タバコを吸っている時以外は、落ち着きがなくなったり、味覚が薄れるといった、なかなか気づきにくい合併症状まで発生する確率が高くなってしまいます。
タバコは百害あって一利無しというのはそのとおりで、様々ながんの発症リスクを高めてしまうのです。
胃腸炎とタバコの因果関係について
タバコを吸うと、胃腸に大きな影響を与え、胃腸が荒れた状態になり慢性的に胃腸炎を起こしている状態になってしまいます。
そして、しょっちゅう吐き気を感じ、その時酸っぱいものがこみあげてくる時があると思いますが、これはタバコによって胃が刺激され、胃酸を多く分泌してしまうと、逆流性食道炎を起こしている状態になります。
なぜかというと、体内では、タバコの煙を吸い込むことで、胸内部の圧力が高まり、胃液を上へ押し出す力が働き、胃液・胃酸の逆流が起こりやすくなってこうした症状が現れると考えられているのです。
そして、逆流性食道炎では、食べ物を食べるたびに吐き気を抑えられなくなり、ひどい人だと食べ物の吸収が難しくなってしまい、強い口臭に悩まされることになります。
それから、タバコは胃や十二指腸の粘膜の防御能も低下させるため、逆流性食道炎の人がタバコを吸い続けていると、胃潰瘍や十二指腸潰瘍を発症するリスクが高まるとされているそうです。
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逆流性食道炎の時の対処法は?
逆流性食道炎になってしまったら、口臭は胃から直接上がってくる臭いなので、どんなに歯磨きやマウスウォッシュを念入りにしても、改善することはできません。
そして、食後の胸焼けなどの不快症状が起こりやすく、食事が思う存分に楽しめなかったりしてしまうので、夜寝ているときに胃液が喉のあたりにまであがってきて、目が覚めてしまう方も多いのではないでしょうか?
なので、そのまま放置せずに、病院へ行って内科や胃腸科、消化器科を受診し、適切な治療を受けましょう。
そして、病院の医師にも喫煙習慣を問われ、まず間違いなく止めるように言われるので、禁煙への努力もスタートすると良いのではないでしょうか。
また、逆流性食道炎には日頃たまったストレスも関連している可能性がありますので、良い睡眠を取れるように、就寝時間を軸に生活習慣を整えてみましょう。
具体的には、
・夕食は就寝2~3時間前までに済ませ、腹八分目を心がける。
・眠る前に、ぬるめのお湯にゆっくり浸かり、体の深部を温める。
・寝る前にパソコンやスマートフォン、テレビなどの画面を見ない。
・眠れないときは無理に寝ようとせず、アロマオイルをたいたり、ホットミルクなどで心を落ち着かせる。
といったようなリラクゼーションを意識した習慣づけをすることをオススメします。
また、寝るときの姿勢は、基本的に左を下にし、「横向き」になって眠るようにしましょう。
こうすると、多少の胃酸は胃にたまるので、胃酸がのど元まで上がってきて気持ちが悪くなるといった症状が緩和されると思いますよ。
ただ、個人差があるので、右を下にしてみたり、交互に試して、より安心して眠れる寝方を見つけてみることをオススメします。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、胃腸炎とタバコの因果関係や、タバコが胃腸に与える影響と注意点について詳しくお伝えしました。
まず、タバコは、体の血流量を大幅に下げるので、これによって胃の粘膜の毛細血管が酸素欠乏になり、組織の機能低下や粘膜の抵抗力低下が起こるため、胃に炎症が起きて食欲低下が起こり、食べ物の分解も鈍くなって栄養の吸収も悪化するのでしたね。
そして、これによって慢性的な胃腸炎になり、逆流性食道炎を起こしたり、さらに喫煙を続けていると十二指腸潰瘍などを合併する危険があるので注意が必要なのでした。
なので、タバコによって逆流性食道炎になった場合は、禁煙し、内科などで適切な処置を受けて、少しでも安心して眠れるように生活の中で工夫したり、眠る体制を楽なようにするなどの方法をオススメしました。
タバコは百害あって一利無しで、がんの発症リスクも高めることから、できるだけ早く禁煙することを強くオススメします!
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