虫刺されと蕁麻疹の違いや見分け方!対処法や注意点も!

画像1ふと気が付くと体がかゆくて、その場所を見ると赤くふくらんでいるというのは、誰もが経験したことがあると思います。

しかし、その原因が虫刺されなのか、蕁麻疹なのかを区別できる場合は、あまり多くはないでしょう。

ただ、虫刺されと蕁麻疹は一見すると同じように見えますが、よく観察すればブツブツの広がり方などに違いがあり、ある程度は見分けることが可能です。

また、治療のために使う薬にも違いがあり、正しい対処をすれば症状を早く改善することができます。

ですので、今回は虫刺されと蕁麻疹の見分け方の他、それぞれの対処法や注意点についてご紹介します。

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虫刺されと蕁麻疹、どうやって見分けたらいいの?

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どちらもかゆみのある発疹が特徴である虫刺されと蕁麻疹は、一見しただけではどちらなのかを判断するのは難しいものです。

しかし、それぞれにはいくつかの特徴がありますので、しっかりと観察すればある程度区別することができます。

ですので、まずはじめに虫刺されと蕁麻疹、それぞれの特徴と区別のためのポイントについてを見ていきましょう。

1:虫刺されの特徴

虫刺されは、虫に刺されたり咬まれたりした後に、皮膚にかゆみを伴う発疹や水ぶくれなどが出ることが特徴です。

そして、この発疹とかゆみは数時間でいったん消えたり、軽くなったりしますが、その後さらに数時間から数日経つと再びかゆみがぶり返したり、数日間に渡って皮膚にしこりのようなものが残ったりします。

また、虫刺されの発疹は虫に刺されたり咬まれたりしてできた傷であるため、引っ掻いているうちに表面がジクジクしてきたりすることが多いようです。

2:蕁麻疹の特徴

蕁麻疹の特徴は、皮膚に激しいかゆみを伴う赤く盛り上がった部分が生じ、それを掻いたりすることでだんだんと広がったり、体のあらゆるところに現れることです。

そして、蕁麻疹は数分から数時間、長くても1日程度で跡形もなく消えてしまい、かゆみも一緒に消えてしまいます。

なお、蕁麻疹は食物や化学物質などが原因になるアレルギー性のものと、摩擦や温度(熱い・寒いなど)、日光などが原因となる非アレルギー性のものがあります。

3:虫刺されと蕁麻疹を区別するポイントはこれ!

虫刺されと蕁麻疹を区別するためのポイントは、「しばらく経ってから発疹が消え、かゆみなどがぶり返したりしないか」ということだと言えます。

また、掻きむしった時にその部分にも発疹が広がったり、ミミズ腫れができるようであれば、蕁麻疹である可能性が高いでしょう。

そして、発疹が消えない場合や、消えても小さなしこりのようなものが残っている場合には、虫刺されであると考えた方が良さそうです。

虫刺されや蕁麻疹の対処法は?

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虫刺されや蕁麻疹では、どちらの場合であってもかゆみなどの症状が共通していますが、対処法については使うべき薬などに違いがあるのをご存知ですか。

ですので、ここからは虫刺されと蕁麻疹、それぞれの場合の対処法についてをご紹介します。

1:虫刺されの場合

虫刺されの場合には、軽症であれば市販の抗ヒスタミン成分が入ったかゆみ止めを使えば大丈夫です。

しかし、赤みやかゆみなどがひどい場合には、患部の炎症を強く抑える作用があるステロイド成分が入っているかゆみ止めを使用するといいでしょう。

そして、市販のかゆみ止めでは効かない場合には、抗ヒスタミン薬やステロイド薬の内服が必要になりますので、皮膚科を受診するようにしてください。

2:蕁麻疹の場合

蕁麻疹の場合には、血行が良くなると悪化しやすくなるので安静にすることと、蕁麻疹の原因となっている刺激を取り除くことが大切です。

また、かゆいからといって掻きむしったりすると、蕁麻疹が広がりやすくなりますので、かかずに冷たいタオルなどで患部を冷やし、かゆみを鎮めるようにするといいでしょう。

ただし、冷たい刺激によって起きる寒冷蕁麻疹の場合には冷やすと悪化しますので、その際には市販のかゆみ止めなどで様子を見るようにしてください。

そして、根本的な治療をするならば、病院でアレルギーの原因を特定してもらい、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬を飲むことになります。

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虫刺されと蕁麻疹で注意が必要なのはどんな時?

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さて、虫刺されと蕁麻疹の違いや対処法についてご紹介してきましたが、実はこの2つは掻きむしったりすることでまた別の病気になってしまうことがあるので注意しなければなりません。

また、蕁麻疹の原因が虫刺されだったという場合もあり、これらのケースでは病院での治療が必要になりますので、ぜひ覚えておきたいものです。

それでは、最後にこの2つに共通する注意すべき点についてを見ていきましょう。

1:掻いちゃダメ!危険な二次感染とは?

蕁麻疹の特徴として、掻くと広がることがあるというのをお話しましたが、その他にも、掻いたことで皮膚を傷つけてしまい、そこから細菌が感染することでとびひなどが起こる場合があります。

また、こういった掻きむしった傷からの二次感染は、蕁麻疹だけではなく虫刺されでも起こることがあるので注意が必要です。

特に、掻くのを我慢できない上に抵抗力が弱い小さなお子さんは、とびひなどの二次感染を起こしやすいと言えます。

そして、とびひにかかるとさらにかゆみがひどくなりますし、皮膚科で1週間程度の治療が必要になってしまいます。

したがって、蕁麻疹や虫刺されができた時には、かゆみ止めなどを活用してなるべく掻かないようにすることが大切です。

2:虫刺されで蕁麻疹が出る場合がある!?

もうひとつ気をつけたいのが、虫刺されが原因となって蕁麻疹などのアレルギー症状が出る場合があるということです。

そもそも、虫刺されでかゆみが出たりするのは、虫が血を吸ったりするのと同時に人間の体内に送り込む唾液などに含まれている成分でアレルギーを起こしているからであり、中にはその反応が非常に強く出る人もいます。

例えば、蚊刺過敏症(ぶんしかびんしょう)というのは蚊に対してのアレルギーで、刺されると全身に蕁麻疹が出たり、発熱が起こったりします。

そのため、虫刺されだとはっきりわかっていても、このような症状が出た場合には医療機関を受診し、医師の処置を受けるようにしましょう。

まとめ

いかがでしたか。

虫刺されと蕁麻疹は、しばらく経ってから発疹が跡形もなく消えてしまうか、というところが見分けるためのポイントです。

また、掻いた後広がったりミミズ腫れになったりするのが蕁麻疹で、出血などのために掻いていると表面がジクジクしたりしてくるのが虫刺されであるという見分け方もできます。

そして、対処法はどちらも傷になるほど掻きむしったりしないようにすること、市販のかゆみ止めなどを活用しながら様子を見て、かゆみが収まらなかったり、発熱などの症状が見られる場合には医療機関を受診するようにすることです。

ぜひ今回の記事を参考に、しつこいかゆみの原因を突き止めてくださいね。

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