突発性発疹で病院に行くべきタイミングと血液検査について!
突発性発疹は生後6ヶ月以降の幼い赤ちゃんがかかりやすく、39℃近い高熱が出て全身に発疹が現れるので、心配になってしまいますよね。
そして、突発性発疹の診断は熱が下がった後に発疹が出て初めて診断されるので、気づかぬうちに他の病気と合併してしまう危険性があります。
そのため、突発性発疹かどうかを血液検査で調べることはできないのか、また、病院にはいつ行くべきかなどについても気になりますよね。
そこで今回は、突発性発疹で病院に行くべきタイミングと血液検査について詳しくお伝えしていきます。
突発性発疹の血液検査について!
突発性発疹は、生後6ヶ月以降の赤ちゃんから2歳くらいまでの幼児がかかりやすい感染症で、次のような症状が特徴的です。
・38℃~39℃の高熱が2~3日続くが、赤ちゃんはつらい様子もなく機嫌が良い
・熱が下がる頃に全身に発疹が現れ、この頃から赤ちゃんの機嫌が悪くなり、顔や手足には少ないが、それ以外の部位にたくさんの発疹ができる
そして、基本的には安静にしていれば2~3日程度で症状が治まるので、「1度は子供が通る道」と感染したことを前向きにとらえるお母さんも多いようです。
ただし、子供によっては高熱が40℃近くまであがり、5日以上続いたり、始めから機嫌が悪い場合や、発疹と共に激しい下痢や嘔吐をする子もいます。
そのため、軽い病気だからといって安心していると、脱水症にかかったり、さらに重症の病気を合併して、最悪のケースでは命を落とす赤ちゃんもいるようです。
また、突発性発疹のウイルスには3種類あるため、1種類にかかっても、将来的に兄弟などから別のウイルスに感染して再発する可能性もあります。
そのため、念のため病院で血液検査を行い、次のような突発性発疹の原因となるウイルスに感染しているかを知っておくと安心です。
・ヒトヘルペスウイルス6型…突発性発疹の感染者の85%が感染するウイルス
・ヒトヘルペスウイルス7型…残り7%が感染するウイルス
・エンテロウイルス…さらに残る7%が感染するウイルスですが、感染しても症状に表れることが少なく、感染が分かりにくいという特徴がある
そして、この血液検査では指に小さな針で傷をつけ、さっと血を採るだけでできる検査を行うことが多いので、赤ちゃんも気づかぬうちに終えることができます。
それから、もしもマイナーなヒトヘルペスウイルス7型などに感染していたら、将来的にヒトヘルペスウイルス6型に感染する可能性もあることを認識しておきましょう。
ただし、突発性発疹の血液検査は保険がきかず、自費のためそれほど多く行われていないようです。
突発性発疹で病院に行くべきタイミングは?
生後6ヶ月を過ぎた赤ちゃんは、母親のお腹にいるときにおへそを通じてもらっていた免疫力が減少し、免疫力が最も低くなるので、様々な症状にかかりやすくなります。
ただし、突発性発疹は現状の症状でしか診断することができず、前述の通り血液検査をしない限り明確に原因のウイルスに感染したとは判断することができません。
そのため、「高熱が2~3日続き、熱が下がった後に全身に発疹が現れる」という一般的な症状を見て初めて「突発性発疹ですね」と診断されることが多いということになります。
なので、子供が高熱を出しても元気そうにしているなら、まずは涼しい格好に着替えさせ、自宅で安静にしておき、発疹が出た時点で病院へ行くと良いでしょう。
一方で、子供が高熱を出している間は、突発性発疹の診断はできないのですが、それ以外の細菌による感染症にかかっている可能性も大いにあります。
そのため、赤ちゃんが高熱を出す病気で、突発性発疹との合併症に多い症状を把握しておきましょう。
・熱性けいれんと脳炎
熱性けいれんは、突発性発疹にかかりやすい生後6ヶ月以降にかかりやすく、高熱を生じ全身が震える症状で、基本的には5分以内に治まります。
ただ、熱が出ている最中や熱が下がって発疹が出た後に、けいれんを繰り返したり、意識障害があったり、30分以上けいれんが止まらないと脳炎を合併することがあります。
そして、手当が遅れると重い後遺症を残したり、死に至る場合もありうるので、けいれんが続き白目をむいたり、意識障害が生じたらすぐに病院を受診しましょう。
・髄膜炎
髄膜炎も、突発性発疹の時に合併しやすく、特徴としては発熱中に激しい嘔吐や下痢が現れ、痛みで首が前に曲がらないなどの症状が現れます。
ただし、赤ちゃんは自分で症状を伝えることができず、嘔吐や下痢がいつ頃始まったか定かでない場合も多いので判断が難しく、手遅れになるケースもあります。
そのため、赤ちゃんが発熱したらそばでよく見守り、様子の変化に敏感になって、つらそうに泣き叫んでいたり、激しい嘔吐をしていたらすぐに病院へ行きましょう。
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突発性発疹の対処法と注意点は?
このように突発性発疹は判断が難しく、発熱をする病気は他にも風邪や食中毒など様々なものがあるので見分けづらいのですが、きちんと対症療法を行うことが大切です。
そのため、赤ちゃんが発熱したら自宅で安静にし、まずは次の対症療法を行いましょう。
・首の前側とわきの下、足の付け根の3箇所を冷やす
高熱を発している赤ちゃんには、首の前側とわきの下、足の付け根の3箇所に冷えピタなどを当ててあげると、適度に冷えて気持ちよく、オススメです。
もしも敏感肌で直接冷えピタを当てるとかぶれてしまうようであれば、ガーゼにくるんだ保冷剤などをあててあげると良いでしょう。
・通気性の良い衣服に着替えさせ、横向きに寝かせる
過度に毛布を重ねたり、夏なのに厚着をさせるとかえって苦しく、眠れなくなってしまうので、通気性の良い衣服に着替えさせ、寝具も同様に適度に温めるものにしましょう。
そして、吐き気や嘔吐がある場合、仰向けに寝かせると胸を圧迫させてしまうので、横向きにさせて、水桶やタオルを枕元においていつ吐いても良いようにしましょう。
・脱水症対策を行う
突発性発疹の発熱や、下痢や嘔吐もある場合は、赤ちゃんの体から大量に水分が失われているため、こまめな水分補給を行って脱水症に注意する必要があります。
そのため、水分と塩分がバランス良く含まれた乳児用イオン飲料や、まだ母乳期の赤ちゃんには母乳を与えると良いでしょう。
もしも機嫌が悪く、水分をとることを嫌がるようであれば、スポイトなどを使って少しずつ与えても水分補給になりますよ。
・お風呂は控える
お風呂に入ると体力を消耗するため、発熱している間は控えるようにしましょう。
ただ、大量に汗をかいたままにしておくとあせもの原因になるので、こまめに濡れたタオルなどで体を拭いてあげると、赤ちゃんも気持ちが良く喜んでくれますよ。
・便の具合に合わせて食事を作る
突発性発疹で下痢をしている場合は、便の具合に合わせて離乳食の内容を変えてあげるようにしましょう。
そして、水っぽい便の場合は重湯やお白湯が最も良く、野菜は繊維質の少ないカボチャなどにすると体を温めてくれて、果物もバナナなどは刺激が少なくオススメです。
逆に、柑橘類は刺激が強すぎますし、ジュースもオレンジやパイナップルなどのものは症状が治るまで控えるようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、突発性発疹で病院に行くべきタイミングと血液検査について詳しくお伝えしました。
まず、突発性発疹は3種類のウイルスのどれかに感染する病気なので、兄弟などからもらって再度感染することもあり、病院で血液検査を行って原因のウイルスを明確にすると安心ですが、自費とのことでした。
また、突発性発疹は熱が下がった後の発疹を見て診断されるため、病院へは発疹が出たら行くと良いですが、発熱の間に熱性けいれんや脳炎、髄膜炎と合併することがあるのでしたね。
そして、手当が遅れると後遺症の危険もあるので、けいれんが止まらない等の症状が現れたらすぐに病院へ行くべきとのことでした。
それから、突発性発疹の基本的なホームケアの方法もお伝えしましたが、赤ちゃんは発熱しやすく、他の細菌性の症状にかかっている可能性もあるため、具合が悪くなったらそばでよく見守ってお母さんが十分に気をつけてあげるようにしましょう!
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