赤ちゃんや幼児のとびひ!使える薬など治療の仕方!症状や原因も!

画像1とびひは、あせもや虫さされの炎症のかゆみが我慢できず掻いてしまうと、細菌が入り込んでかかってしまう感染症で、7歳以下の乳幼児がかかりやすく、重度になると治療も困難です。

なので、赤ちゃんや幼児がとびひになったら薬や治療法は何が良いのか、また抗生物質を飲んでも良いのか、気になりますよね。

また、赤ちゃんや幼児のとびひで、初期に顔や頭に現れる症状や現れる原因、そして、跡を残さないように対策も知っておきたいですよね。

さらに、赤ちゃんのとびひがうつる危険性も考慮しなければなりません。

そこで今回は、赤ちゃんや幼児のとびひで使える薬など治療の仕方や症状や原因について詳しくお伝えしていきます。

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赤ちゃんや幼児のとびひの症状はコチラ!

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赤ちゃんや幼児は、とびひの原因となるあせもや虫さされなどの炎症ができやすく、またそのかゆみが我慢できずに無意識のうちに?いてしまうことが多いです。

そして、とびひの原因菌は、健康な人の肌に普段からいる常在菌のため、外で遊んだり、自分の鼻に指を突っ込む癖のある乳幼児の手には、その細菌が繁殖しやすくなります。

そのため、とびひの感染者はほとんどが乳幼児と言われ、また感染力も強く、触れるだけで炎症が広がるので、乳幼児のとびひの治療は場合によっては困難になります。

なので、とびひが現れたら悪化する前にできるだけ早く対処できるよう、赤ちゃんや幼児の場合のとびひの症状や治療方法について詳しく知っておきましょう。

・とびひのタイプとその原因

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とびひには2種類のタイプがあり、乳幼児がかかりやすいのは水疱性膿痂疹と言って、とびひのほとんどはこのタイプで夏に流行するとされています。

そして、皮膚のかゆみが我慢できず手で?くと、膿を持った水疱ができ、やがて破れて侵出した内容液に手が触れて、さらに体のあちこちに広げてしまいます。

それから、原因菌は黄色ブドウ球菌というタイプです。

・初期症状

まず、ふやけたような薄い皮で小さなサイズの水ぶくれができて、数が増え、広範囲に広がったりします。

特に顔の周囲など手が触れやすい所から増えるため、鼻の周りや鼻の中、目の周りや耳など、皮膚が薄くデリケートな部位から広がっていくようです。

そして、水疱のサイズは米粒ほどのものからだんだんと大きくなり、簡単に破けて細菌に感染した内容液が出てきて、やがてかさぶた状態になっていきます。

それから、このタイプのとびひの場合は発熱や痛みを伴うことはあまりありませんが、かゆみが強く、乳幼児が手で?くのを我慢するのはとても大変です。

・赤ちゃんのとびひはうつる!重症化の危険性も!

とびひは、免疫力が低下すると悪化しやすく、肌のバリア機能が未熟な赤ちゃんは自分自身で症状を説明することもできず、無意識のうちに手で?いてしまいます。

そのため、化膿した炎症の部位から他の健康な肌へとびひがうつりやすく、重症化するとSSSS(ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群)という病気を引き起こすことがあります。

そして、SSSSはブドウ球菌が傷口から血液に入って全身に広がってしまう症状で、高熱が出て真っ赤に腫れ上がり、全身がやけどしたように皮膚がただれてしまいます。

それから、とても強い痛みを起こすのが特徴で、この場合は入院治療が必要になります。

このように重症化するのを防ぐためにも、看病する大人は薬を塗る際、綿棒に薬をつけ、部位ごとに綿棒を使い捨てにすることで、体のあちこちへ広がらないよう注意しましょう。

また、赤ちゃんの手にもミトンをつけてあげると、我慢できずに?いてしまうのを防止することができるでしょう。

そして、赤ちゃんのとびひは看病している大人にも簡単な接触程度でうつってしまうので、後述する家族内でのホームケアの方法を参考に、家庭内感染を防ぐようにしましょう。

赤ちゃんや幼児のとびひへの基本的な治療法や薬はコチラ!

基本的な症状については赤ちゃんも幼児も同じですが、治療法については使える薬などが異なる場合があるので、病院で受診して年齢に応じた薬を処方してもらいましょう。

まず、病院では黄色ブドウ球菌によく効く抗生物質の内服薬を3?4日分と、抗生剤入りの軟膏薬を処方されます。

つまり、飲み薬で体の中から細菌を退治し、塗り薬で表面の炎症を治す両方の治療が必要になるんですね。

・抗生物質の内服薬を乳幼児が使う場合

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抗生物質は、細菌性の感染症の治療に処方されるもので、細菌の細胞を攻撃したり、増殖を止めたりするので、とびひの悪化を防ぐことができます。

そして、とびひにはペニシリン系の抗生物質を処方されることが多く、即効性がありますが副作用の心配はほとんどないとされています。

ただ、稀に軟便の症状がでる場合があるので、乳幼児で軟便の傾向がある場合は、医師に相談すると整腸剤のビオフェルミンとの混合薬を処方してもらえるようです。

また、飲む際の注意点として、抗生物質はオレンジジュースなど酸味があるものと一緒にとると、薬の苦みが極端に強くなったりしますし、牛乳も薬の吸収を妨げるので、そのまま飲むのが一番良いです。

しかし、小さな子で錠剤の薬をどうしても嫌がるようであれば、シロップタイプへの対応ができないか病院で相談してみることをオススメします。

それから、乳幼児が薬を服用しやすくなる専用のゼリー剤なども処方してもらえるので、
水分補給も兼ねてゼリーと一緒に服用するのも良いでしょう。

・軟膏薬を乳幼児が使う場合

とびひの症状で、水疱が破け化膿する前の段階であれば、ステロイド薬が処方されることがあります。

ただし、ステロイドには5段階の強さがあり、年齢に応じて医師が処方するため、注意しましょう。

赤ちゃんに処方されることの多いステロイド薬:テラコートリル軟膏

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テラコートリル軟膏は炎症を抑えるステロイドと、抗菌力をもつオキシテトラサイクリンがバランス良く配合されていて、子供も安心して使えることが特徴です。

また、ステロイドは一般的に免疫力を低下させ、細菌を繁殖させてとびひの炎症を悪化させることが多いのですが、テラコートリル軟膏にはその心配がありません。

幼児に処方されることの多いステロイド薬:ロコイド

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ロコイドはステロイド配合薬で、湿疹などの皮膚の炎症をおさえる働きがあり、赤みや腫れ、かゆみなどの症状を改善してくれます。

そして、幼児や皮膚の薄い部位にも使えるとされていますが、ステロイドの強さも中程度であるため、心配であればデリケート部位には使わないようにしましょう。

それから、ステロイドでかえって細菌が繁殖し、とびひの炎症が悪化してしまう場合もあるので、幼児でもテラコートリル軟膏を処方してもらうことも可能です。

こうして、薬を処方してもらったら、まずはシャワーや低刺激の固形石鹸で優しく炎症部位を洗い流し、かゆみが出ている部位にのみ適量の薬を塗ってガーゼで保護します。

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赤ちゃんのとびひで炎症が跡になったり、頭にできたら?

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赤ちゃんは大人よりも汗を3倍かくと言われていて、あせもが体中や頭にもできやすいため、頭皮にもとびひが現れる場合があります。

ただ、頭皮は髪の毛で覆われているため軟膏薬が塗りづらく、かゆみやかさぶたが現れていてはシャンプーもどうしたら良いか困ってしまいますよね。

そこで、とびひが頭にできたら、刺激を与えることでさらに炎症が悪化してしまうので、熱いお風呂で血行を良くしたり、普段使っているシャンプーは避けましょう。

そして、入浴はぬるま湯でのシャワーのみにし、赤ちゃんも安心して使える低刺激の固形石鹸シャンプーを使用すると良いでしょう。

・シャンプーバー

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シャンプーバーは、国産の椿油をベースに、頭皮や髪を健やかにするローズマリーや頭皮を保護するラベンダーを組み合わせている天然素材の石けんシャンプーです。

そして、保湿成分として黒蜜も加わっているため、多くの天然素材の石けんシャンプーによくある使用後の髪のきしみ感がほとんどなく、艶が出て使い心地が良いそうです。

それから、とびひには低刺激のものが良いだけでなく、保湿も回復を助ける大事な要素なので、皮脂を落としすぎず適度に保湿してくれるタイプの石鹸が良いでしょう。

そして、清潔になった頭皮をタオルで優しく乾かし、水気を拭き取ったら、馬油を塗ることをオススメします。

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・ベビーソンバーユ

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馬油は、馬の油でできた軟膏薬ですが、ベビー用ののびの良いタイプなら頭部にも使いやすく、かゆみを抑え保湿してくれるのでとびひの治療にも使うことができます。

ただし、馬油に含まれるタンパク質が赤ちゃんの肌に合わない場合があるため、炎症が悪化したり、皮膚が赤く腫れることがあればすぐに使用を中止しましょう。

さらに、こうしたステロイド薬や馬油などの軟膏薬は、大量に塗りすぎたり、塗った直後に強い紫外線を浴びると、肌が色素沈着を起こし跡ができる原因になります。

そのため、普通、軟膏薬は1日2回使用するようにと病院から処方されると思いますが、使用量は守ることと、紫外線の強い日のおでかけ前に使うのは避けるようにすると良いです。

それでも、赤ちゃんや子供のとびひで跡ができてしまったら、できるだけ早く病院を受診すると良いでしょう。

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大人にとびひが感染すると重症化するので注意!症状や治療方法も

とびひにはもう1種類あり、痂皮性膿痂疹(かひせいのうかしん)といって、子供より大人がかかりやすく、季節は関係なく1年中感染する可能性があります。

そして、膿を持った水ぶくれができ、すぐに厚いかさぶたができて、発熱や強い痛みを伴う辛い症状で、特にアトピー性皮膚炎の方がかかりやすいとされています。

それから、とびひは接触感染といって、炎症部位への接触やタオルの共用などでも感染してしまい、その感染力はとても強いとされています。

なので、もしも家族内で子供がとびひにかかったら、一緒に入浴することは避け、薬を塗るときは綿棒を使ったりタオルも別々のものにするなど徹底しましょう。

そして、もし大人がとびひにかかると子供よりもさらに重症化しやすく、中には腎臓の合併症を起こすケースもあるので、できるだけ早く病院を受診するようにしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、赤ちゃんや幼児のとびひや、使える薬などの治療の仕方や症状や原因について詳しくお伝えしました。

まず、赤ちゃんや幼児のとびひは、水疱性膿痂疹という黄色ブドウ球菌が原因で夏にかかり、初期には小さな水疱が膿を持ち、破裂した所を手で?くと体全体へと炎症が拡大するのでした。

そのため、病院では菌を退治する抗生物質を処方されますが、希に副作用として軟便になる場合はビオフェルミンとの混合薬にしたり、飲み方のコツもオススメしました。

そして、塗り薬は医師が症状や年齢に応じて適切なステロイド薬などを処方するので、使用上の注意を守り、跡にならないよう使用量などに注意し、デリケートな部位や頭には馬油も効果的とのことでした。

それから、家庭での予防や治療にはホームケアが大切なので、脱水症状や栄養補給の対策に注意しながら安静にし、食べやすい雑炊などを食べ、元気な体づくりにつとめましょう!

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