クーラー病の治し方!発熱などの症状の原因と対策と予防法も!
クーラー病や冷房病とは、正式な病名ではなく、冷房で体を冷やすことで起こる様々な症状の総称です。
そして、クーラー病の症状は気づかぬうちに慢性化し、繰り返しかかる場合もあるので、治し方を知っておきたいですよね。
それから、クーラー病で発熱などの症状や、その原因と治療方法、そして対策についてもどうしたらよいのか、気になるのではないでしょうか。
そこで今回は、クーラー病の治し方と、発熱などの症状の原因と対策と予防法について詳しくお伝えしていきます。
目次
クーラー病の治し方!発熱などの症状の原因と対策と予防法も!
クーラー病は、クーラーが日本に普及し始めた昭和35年頃に登場し、一度かかると毎年繰り返し同じ症状にかかってしまう人も多いそうです。
そして今でも、クーラーで体を冷やしすぎると、頭痛や手足の冷えなどつらい症状を訴える人は増え続けています。
そんなつらいクーラー病ですが、原因はどこにあるのでしょうか?
まず、人間の体温は普段は一定ですが、激しい運動をして体内の熱が上昇しても、汗をかくことによって体温を下げることができます。
しかし、ずっとクーラーに当たり、体が冷えすぎることが原因となって、皮膚の下の毛細血管の汗を分泌する汗腺に異常事態が起きます。
そして、体温が急激に下がり、体が危険信号を出すと、血液は体を守ろうとして内臓や脳に集まるので、血液量が減った手や足の先が冷えてきてしまうのです。
こうして、全身の血行不良を引き起こすと同時に、急激な冷えにより温度の変化についていけなくなった自律神経が異常になり、次のような症状が現れます。
・手足が冷える、むくみ
・腹痛や腰痛、肩こり
・イライラする
・食欲不振
さらに体が温まらず、汗をかきにくい状態が続くと、疲労物質が体の中にたまるため、
・体がだるい、疲れやすい
・不眠症
・発熱
といった数々の症状に発展し、夏バテなどの夏風邪に発展する原因にもなるのです。
そして、夏でも暖房が必要な状態になり、下痢や生理痛、生理不順や不眠症などに発展することもあります。
特に、男性より皮下脂肪が多い女性は、通常から汗を出しづらいため、クーラー病にかかりやすく、悪化すると美容にも悪影響が出てしまいます。
このように、クーラーの使いすぎは様々な不調の原因となりますが、真夏日が平年値で46日を超える日本の夏に、クーラーは必須ですよね。
それに、クーラーを全く使わないと熱中症になる危険性もあるので、クーラーの正しい使い方も知っておきたいですが、具体的にどのように対策したらよいのでしょう?
クーラー病の治療法や対策はコチラ!
クーラー病は病名ではなく、様々な症状の総称なので、抜本的な治療ではなく、日頃からできる次の3つの対策で軽減させていきましょう。
1) クーラーの設定温度は26~28℃!外気との温度差は5~6℃を保つ。
外気と室内の温度差が6℃以上にひらくと、体温調節を行う自律神経がうまく働かなくなるので、クーラーの設定温度が26~28℃程度が身体に良いと言えます。
また、就寝後1~2時間のタイマーを設定するなど夜のクーラーの使い方も工夫することで、体の冷えすぎで疲労がたまりにくくなります。
2) 首もとやお腹、手足などの体の部位をカバーする
オフィスや電車など公共空間では、やむをえずクーラーの冷たい風を浴びることが多いので、外出時には羽織物などを持ち歩きましょう。
特に、体の部位ごとに意識して、首回りにはスカーフ、お腹周りには腹巻き、肩や手首にはカーディガン、足回りにはレッグウォーマーなどで温めるのがオススメです。
また、風邪対策も兼ねて、マスクの着用を行うことも体感温度を上げることに役立ちますし、足下を温める電化製品も効果的です。
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3)ぬるめのお湯でじっくり半身浴をする
夏だからといってシャワーだけで済ませず、湯船でしっかり体を温めることもクーラー病の対策につながります。
そして、お風呂の温度は38~40℃程度のぬるめのお湯で、20~30分程度じっくり半身浴をすると良いでしょう。
これにより、じっくり汗を出すことができるので、クーラー病でバランスを崩した自律神経を整えることができます。
4)ツボを押す
クーラー病で冷えた体には、血行を促すツボ押しマッサージも効果的ですので、半身浴をしながら次のツボを押してみましょう。
・築賓(ちくひん)…ふくらはぎの内側の中間のあたり
ふくらはぎの筋肉全体をつかむようにして、内側の中間のあたりにあるツボを親指で強めに5秒間押して離します。
そして、片足ずつ5セット行うと、足の冷えも解消され、むくみも解消されます。
・胞こう(ほうこう)…おしりのくぼみの内側のあたり
左右同時に5秒間押して離すのを5セット行うと、足と腰の血行を促し、足の冷えや腰痛に効果があります。
・三陰交(さんいんこう)…内側のくるぶしの上指3本分のところ
すねの側から手を回し、親指の腹で脛(すね)の骨をつかむようにして、5秒間押して離すのを5セット行うと、骨盤内の臓器の血行を促し、下腹の冷えを解消できます。
・肩井(けんせい)…首の真ん中と首の端の中間
肩をつまむようにして、左右同時に5秒押して離すのを5セット行うと、肩や頭の血行を促し、肩こりや倦怠感を解消してくれます。
・風地(ふうち)…うなじのくぼんだ所のあたり
頭の中心に向かって、左右同時に親指で5秒押して離すのを5セット行うと、頭の血行を促し、頭痛や目の疲れ・ドライアイを解消してくれます。
ちなみに、クーラー病で発熱することがありますが、解熱剤を使っても一時的な解熱しかできず、さらに発汗するので体が冷え、クーラー病の症状が悪化してしまいます。
なので、クーラー病の症状が現れたら、クーラーの使い方や服装、入浴などの基本的な生活習慣を見直し、安静にすることが何よりの治療になります。
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クーラー病の予防にオススメの食事はコチラ!
クーラー病を予防するには、まずは基本的な生活習慣をきちんと守りながら、食事のとり方を意識することをオススメします。
1) 冷たい物&甘い物は控えめに
夏においしいアイスクリームやかき氷、ビールや素麺などのとりすぎは、体を冷やし自律神経が異常をきたす原因となります。
また、果物や生野菜のサラダも体を冷やしますので、果物はほどほどにし、野菜も温サラダにすることをオススメします。
さらに、糖分のとりすぎも、血液中に血糖や中性脂肪が増えるため、血行が悪くなって冷えを招きます。
2) 血行を良くする食材をとる
・ビタミンE…ナッツや納豆、カボチャなどに含まれていて、血行を良くし、冷えを改善させます。
・タンパク質…肉や魚、豆腐や納豆などのタンパク質は、栄養素をエネルギーに変える大事な役割を持ち、体を温めてくれます。
・鉄分…レバーや貝類、大豆、ヒジキなどに含まれていて、貧血を防ぎ、血行が正常に働くのに必要な酸素を補ってくれます。
3) 体を温める食材を選び、冷やす食材は控える
東洋医学を元にした薬膳では、食べ物には体を温めるものと冷やすものがあるとしています。
・体を温める食材…ニンニク、ネギ、玉ねぎ、紫蘇、シナモン、唐辛子、生姜など
・体を冷やす食材…トマト、キュウリ、ナス、スイカ、ビール、緑茶など
なので、例えば夏野菜のサラダを食べるなら、一緒に生姜や玉ねぎが入ったスープを食べたり、ニンニクを加えて野菜を炒めるなどするとオススメです。
ただし、人によってはのぼせやすい体質の場合もあり、体を温めすぎると具合が悪くなることもあるので、あくまでバランスの良い食事をとるようにしましょう。
まとめ
いかがでしょうか?
今回は、クーラー病の治し方と、発熱などの症状の原因と対策と予防法について詳しくお伝えしました。
まず、クーラー病とは、クーラーの当たりすぎで現れる症状の総称で、体が冷えて、汗を分泌する汗腺に異常事態が起き、血液が体の一部に集まって手足が冷えるのでしたね。
そして、むくみや肩こり、イライラ、食欲不振などが始まり、さらに疲労物質が体の中にたまると、倦怠感や不眠症、発熱といった症状に悪化するのでしたね。
これらは全て、体の冷えすぎにより体温調節を司る自律神経の異常が原因となっているので、クーラー病の対策には自律神経を整えることが大切ということでした。
それから、対策法には、26~28℃の適温を保つなどクーラーを上手に使い、羽織物などで体の部位を冷えから守り、ツボを押しながらぬるめのお湯で温めることの4つがありました。
そしてクーラー病の予防には、冷たい物や甘い物を控え、血行を良くするビタミンEやタンパク質、鉄分に加え、体を温める食材を積極的に選ぶのも効果的とのことでした。
クーラー病は、ただの一時的な体の冷えと思われがちですが、体の中は異常をきたし、様々な病気の元になりますので、しっかり対策をして、予防に努めましょう!
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