蓄膿症に効く抗生物質の種類と市販のオススメ!効かない時は?
蓄膿症は発症した人ではないと解らないような苦しみがあり、昔から多くの人がつらい思いをしていますよね。
そのため、様々な種類の抗生物質や薬が医師から処方されるもの以外に、市販薬も多種あります。
しかし、ここまで種類が多いと副作用や薬が効き完治するまで何日かかるのかといった疑問や、効かない場合の対処法、そして授乳期間中はどうしたらよいのかなどが気になるのではないでしょうか。
そこで今回は、蓄膿症に効く抗生物質の種類と市販のオススメ品を紹介し、効かない時はどうしたらよいのかも説明します。
目次
そもそも蓄膿症に抗生物質は効果があるのか
蓄膿症は副鼻腔に膿が溜まっている状態のことが多く、基本的に副鼻腔炎となっている方は蓄膿症と表現されているので、副鼻腔炎になってしまっている方もここでは、蓄膿症として説明してまいります。
まず、この蓄膿症の治療で抗生物質が用いられることが多いのですが、ネット上ではこの抗生物質の効果を疑問視する声や、どこかの研究機関の成果から効果が薄く一部の薬は使わないほうが良いとも言われているようですね。
しかし、否定をする前に知っておいてもらいたい部分として、急性副鼻腔炎と慢性副鼻腔炎の場合は使う薬の種類が異なり、使い方を誤って慢性副鼻腔炎の人が急性副鼻腔炎の抗生物質を使うと治らなかったり、余計に期間がかかってしまうようになることがあります。
また、急性も慢性も蓄膿症でひとくくりにされてしまうことがありますが、このように慢性と急性では薬の種類が違うなど対処法が異なるので一緒の対応をするのはNGとなっているのです。
そのため、ネット上で全く効果が無かったという声はこの薬の選び方をミスしてしまった人たちがいくらか含まれていると考えられます。
それ以外には、急性副鼻腔炎になってしまった方でも、その原因菌を駆除する薬に対する耐性ができてしまい、全く効果が無いということもあるので、なかなか治らないというケースが出てしまっていることも考えられるのではないでしょうか。
ちなみに、細菌やウイルスではなく鼻の中にポリープができるといった、薬ではどうしようもない症状が出て蓄膿になってしまう方もいるので、そのような方は手術が必要となってしまいます。
急性副鼻腔炎で使う抗生物質について
急性副鼻腔炎になってしまう原因は風邪やインフルエンザといったウイルスや細菌が原因となって、その細菌やウイルスが副鼻腔に移動してしまって発症することが多いものとなっています。
しかし、今の細菌は薬に耐性を持っている種類が多いようで一点集中型の抗生物質ではなく、幅広い菌に効果が出るようなタイプの抗生物質を使って対処することが増えているとのことです。
それは、ペニシリン系・セフェム系・ニューキノロン系の3種類が基本となっていて、昔なじみのペニシリン系の薬を使われたことがある人も多いのではないでしょうか。
まず、ペニシリン系の抗生物質はオーグメンチン・ユナシン・サワシリン・ビクシリンなどの種類があり、グラム陽性菌に強い効果を発揮するとなっています。
そして、セフェム系の抗生物質はペニシリン系に近い特徴を持ちますが、細菌を構成している細胞壁を破壊する力があり安全性や適応症状の多さから、今では最も多くの診療科で処方されているようですね。
また、この抗生物質は第一世代から第三世代に分類されることが多く、ケフラールは第一世代、パンスポリンは第二世代、セフゾンは第三世代のように今でも現役で使われているものが数多くあります。
次にニューキノロン系の抗生物質は細菌のDNA合成を阻害し増殖を防止する作用があるもので、腸での吸収効率が高く幅広い菌に有効であることから使い勝手の良い薬として扱われることが多くなっていて、クラジット・シプロキサン・アベロックスなどの種類があります。
そして、これらの薬を処方し続けることでだいたい急性の場合なら1週間から1ヶ月で効果が出て治っていくと言われているようですね。
また、まれにある程度症状が治まったからといって抗生物質の処方を止めてしまい悪化してしまった方もいるようなので、治療期間中は飲み続けるようにしましょう。
慢性副鼻腔炎で使う抗生物質について
急性と慢性の差は明確には無いと言われる方もいるようですが、1ヶ月以内に症状が消失するものを急性と判断し、3ヶ月以上治らない場合は慢性と考えることが多いようです。
それ以外にも、急性の場合は細菌やウイルスの駆除で対応ができるのですが、慢性の場合は鼻腔と副鼻腔との交通路が悪くなってしまったことで副鼻腔内の換気能力が低下してしまい、抗生物質でも治りずらい方もいるとのことですね。
そして、慢性の場合に処方されることが多いのがマクロライド系の抗生物質で、これは慢性化している蓄膿症の原因となる細菌が作り出すバイオフィルムを破壊する効果があり、治る可能性が高いそうです。
また、このバイオフィルムとは台所のヌメりといった微生物が作り出す環境のことで、一度作られてしまうことで抗生物質が異常に効きにくくなってしまうものなのです。
つまり、慢性化してしまう原因が鼻の中に良性のポリープができてしまうといったものではなく、バイオフィルムが出来上がっていて手に負えない状態になっているのなら、マクロライド系の抗生物質を飲み続けることで治療できる可能性があるということなのです。
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副鼻腔炎の抗生物質の副作用について
いくつかの抗生物質を紹介してきましたが、それぞれの薬で副作用があります。
まず、セフェム系の薬は副作用が少ないと言われていますが、まれに下痢になってしまうことがあり、便が緩くなりがちな子供の場合は要注意のようで、ひどい人では発疹が出てしまうことがあると言われています。
次に、ニューキノロン系の抗生物質も副作用が少ないようですが、下痢や発疹、そしてめまいや眠気といった症状を引き起こしてしまうこともあります。
そして、慢性の副鼻腔炎で使われるマクロライド系は胃痛・下痢・吐き気といった症状を引き起こしますが、こちらもこのような症状が出ることは少ないようです。
副鼻腔炎の薬の長期使用について
慢性の場合は治療期間がどうしても長くなってしまうので、マクロライド系の抗生物質を3ヶ月以上服用することもありますが、これは低用量を服用し続けるものなので、長期間治療でも問題は少ないと考えられています。
しかし、それ以外の薬での長期間治療については色々な意見があるものの、医師の指示のもと不安があれば相談しながら治療していくことが良いのではないでしょうか。
授乳期間中の服用について
授乳期間や妊娠期間というのは使える薬が一気に制限されてしまうものなので、副鼻腔炎の抗生物質が大丈夫なのかを気にするのは当然だと思います。
しかし、人によっては「基本的には大丈夫」「使えない薬もあるが医師に選定してもらえば大丈夫」「赤ちゃんに悪影響を与える可能性を少しでも減らすために止めたほうがよい」と言われていますが、自分で判断するのではなくかかりつけの医師に確認しましょう。
市販されている薬について
蓄膿症となってしまった場合に、オススメとして紹介されることが多いのが「ベルエムピL錠」や「チクナイン」といった薬ですが、実はあれは漢方薬が主体となっているもので、抗生物質ではありません。
そのため、「漢方の効果は激的に出るものではなく、かなりの期間を飲み続けないと効果が薄い」という意見もあり、市販薬に頼るのではなく医師から処方された抗生物質のほうが効き目があるのでオススメであると言われているのです。
しかし、一部の方々からは治ったという声があるのも事実なので、どうしても病院に行くことができないという方はこれらの薬に頼ってみてはいかがでしょうか。
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副鼻腔炎の抗生物質が効かない場合に対応について
最近のウイルスや細菌は変化が激しいので、渡された薬に対する耐性がある菌も多く、全く効果が出ないということがしばしば発生するようです。
しかし、対処法は病院に行って新たな抗生物質を処方してもらうか、もう一度検査をしてもらって治りにくい蓄膿症ではないのかを見てもらったほうがいいでしょう。
仮に、鼻の中にポリープができていることが原因だった場合は、薬ではどうしようもないので内視鏡手術での除去を行ってもらう必要性も出てきます。
つまり、基本的な考え方としては抗生物質に対抗できる力がある細菌にやられているのか、そもそも細菌が原因ではないという2つの方向性を考えて、もう一度病院に行って違う抗生物質を処方してもらうか手術をしてもらうかの2択になるということになりますね。
まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は、蓄膿症に効く抗生物質の種類と市販のオススメ品を紹介し、効かない時はどうしたらよいのかも説明しました。
副鼻腔炎になってしまうと抗生物質を使うことが基本ではありますが、今の細菌は耐性を持っていることが多くその抗生物質が効果を発揮してくれなかったり、ポリープが原因で細菌の対応だけでは意味がないということもあるので、効かないことがあるということでしたね。
そして、急性の場合と慢性の場合では使う抗生物質の種類も異なるとのことなので、いつまでたっても治らないのなら、急性の薬ではなく慢性の薬を処方してもらうことが大切ということでした。
また、使用期間は急性か慢性かで異なるもので、早い人なら1週間で治ってしまうということでしたね。
ただし、授乳期間中の人は薬が使えるかどうかは素人では判断できないので、市販薬に頼るといったことはしないで医師に相談したほうが良いということでした。
それから、副鼻腔炎は一度発症してしまうとなかなか治らないで苦戦する人も多いのですが、病院にはできる限り行きたくないけど本気で治したいという方はなた豆茶が効果的と言われているので、試してみてはいかがでしょう。
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