副鼻腔炎に効く抗生物質の種類や服用期間と効かない時の対処法!
副鼻腔炎は重症化すると中耳炎や髄膜炎などの重病の合併症にかかる可能性があるので、初期の段階で早めに抗生物質を投与することが良いとされています。
なので、副鼻腔炎に効く抗生物質の種類でクラリスやプロモックス、ジェニナックやクラビットなどの副鼻腔炎への効果と副作用、子供でも飲めるのか、市販薬はあるのか、といったことが知りたいですよね。
それから、副鼻腔炎で抗生物質を飲むときお酒は飲んで良いのか、効かない時の対処法も気になりますよね。
そこで今回は、副鼻腔炎に効く抗生物質の種類や服用期間と効かない時の対処法などについても詳しくお伝えしていきます。
目次
副鼻腔炎に効く抗生物質の種類は?服用期間や効果も
鼻の周りに8つある副鼻腔に炎症を起こすことを一般的に副鼻腔炎と言って、これが3ヶ月以上続く場合を慢性副鼻腔炎と言い、かつ副鼻腔に膿が溜まっている場合は「蓄膿症」と言い分ける微妙な違いがあります。
そして、これらの症状の原因としては、風邪やインフルエンザなどウイルス性の病気であったり、アレルギー性鼻炎や虫歯など、細菌の感染が関わっていることで知られています。
それから副鼻腔炎や蓄膿症には、急性の症状と慢性の症状とがあり、処方される抗生物質もそれによって異なります。
急性副鼻腔炎の時に処方される抗生物質
急性副鼻腔炎の多くは風邪やインフルエンザから延長で起こることが多いので、細菌を殺すために次のような抗生物質を処方されます。
1、 ペニシリン系
ペニシリン系は昔から色々な感染症に用いられている抗生物質で、グラム陽性菌と呼ばれる菌に効果があるとされています。
そして、
・ ユナシン
・サワシリン
・ビクシリン
・オーグメンチン
などがあります。
2、 セフェム系
ペニシリン系に近い抗生物質のセフェム系は幅広い菌に有効で、かつ安全性や適応する症状も多いので、グラム陽性菌を中心に処方されることの多い抗生物質です。
そして、
・ ケフレックス
・ プロモックス
・ ケフラール
・ フロモックス
・ メイアクト
・ セフゾン
・ オラセフ
3、 ニューキノロン系
腸からの吸収率が高く、幅広い菌に対応しており、効いてほしい場所にしっかり効いてくれるので、使い勝手の良い抗生物質として使用されます。
そして、
・ クラビット
・ ジェニナック
・ シプロキサン
・ アベロックス
これらによって、原因の菌を早期に殺菌して膿などの排出を抑制し、副鼻腔炎の症状を改善する効能が期待できます。
ただし副作用として次のような症状が報告されているそうです。
・ ペニシリン系
下痢、吐き気、食欲不振、発疹、アナフィラキシーショック
・ セフェム系
下痢、特に小さな子供は軟便や発疹など
・ ニューキノロン系
吐き気、嘔吐、食欲不振などの消化器系症状とめまい、頭痛、不眠、痙攣など中枢神経系の症状
そして、この中でもセフェム系が最も副作用が少なく安全性が高いとされていますが、他の薬では問題なくてもセフェム系だと副作用が現れる方もいますし、ペニシリン系の場合はアレルギーショックを起こす方もいるので、異変を感じたらすぐに服用を中止して医師に相談しましょう。
慢性副鼻腔炎の時に処方される抗生物質
慢性副鼻腔炎の場合も、原因となっている菌を検査しその菌に適応している抗生物質が処方されるのですが、急性と違ってマクロライド系の抗生物質を少量ずつ長期間投与するそうです。
これによって、副鼻腔内にある上皮細胞の鼻腺細胞にアプローチして水を作り出す働きの抑制と、粘液の元となる成分や粘液の過剰な分泌を抑制する効果や、アレルギー反応に関わるサイトカインという物質の過剰分泌も抑制する効果が期待できるそうです。
しかも、適応量の半分くらいの量に減らして飲むため、比較的耐性菌がつきにくく、胃が荒れたりといった消化器系の症状が出づらいことも特徴です。
こうしたマクロライド系の抗生物質には、
・ クラリス
・ クラリシッド
・ ルリッド
・ ジスロマック
などがあるそうです。
そして、こうしたマクロライド療法は重篤な副作用が起きにくいとされていますが、中には吐き気や下痢、腹痛などの症状が現れたり、循環器系に影響を与えるため、心疾患を持つ方の使用は注意が必要だそうです。
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副鼻腔炎で子供の場合は?抗生物質が効かない時の対処法も
小児の副鼻腔炎の場合は、クラリスやクラリシッドなど比較的安全性が高く、副作用の少ない抗生物質が処方されます。
また、忙しくて病院を受診する時間がない場合、子供も大人も飲める副鼻腔炎の薬として次のようなものが販売されていますよね。
・ チクナイン
チクナインの錠剤は15歳以上の服用となっていますが、顆粒だと2歳から飲むことができます。
・ ベルエムピL錠
ベルエムピL錠は5歳以上から飲める市販薬なので、チクナインの顆粒は薬の味がダイレクトに口の中に入って苦手という子供でも安心して飲んでくれるのではないでしょうか。
それから、副鼻腔炎で抗生物質を飲んでも効かない場合は、次のような原因が考えられます。
・ 症状が回復したからといって服用を中断してしまった
・ 慢性副鼻腔炎になっているのに、急性副鼻腔炎対応の抗生物質を飲んでいる
このように、前者についてはよくあるケースで、少し楽になってくると自己判断で薬の服用をやめてしまう方が多いのですが、これによって原因の菌が体内に残ったまま治療を終えてしまうので、再発する可能性が高くなるのです。
また、慢性副鼻腔炎になっているのに適応していない薬を飲んでも、もちろん改善しませんよね。
それから、前述で紹介したような市販薬は有効なことも多いのですが、自分で副鼻腔炎の症状を判断し使用すると、かえって悪化することも少なくありません。
そのため、基本的には初めから病院を受診して、医師に診てもらって治療を行うようにした方が良く、自己判断で中断してしまったりせず、薬の効き目が感じられない場合も病院で別の薬を処方してもらうなどして対処しましょう。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、副鼻腔炎に効く抗生物質の種類や服用期間と効かない時の対処法などについても詳しくお伝えしました。
副鼻腔炎の抗生物質は、急性の場合はセフェム系、ペニシリン系、ニューキノロン系を1ヶ月ほど処方し、慢性の場合は少量のマクロライド系の抗生物質を半年ほどかけて長期服用するという違いがあり、それぞれ消化器系などの副作用のリスクをお伝えしましたね。
そして、子供でもクラリスなどであれば服用が可能ですが、市販薬ならチクナイン顆粒などが良く、とはいえ抗生物質の服用を自己判断で中断したり市販薬を使用すると、かえって悪化して治らない場合もあるとのことでした。
そのため、副鼻腔炎が疑われる場合は早めに病院を受診し、薬の効き目が感じられない時も医師の処方に従って治療を行うことをオススメしました。
また、しつこい副鼻腔炎の症状の改善にはなた豆茶がオススメなので、薬による対症療法ではなく、しっかり根本から改善したい方は次の記事もチェックしてみてくださいね!
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