中耳炎の切開のデメリットと費用!その後の痛みや熱についても!

%e7%94%bb%e5%83%8f%ef%bc%91中耳炎の治療では、薬の処方で治るものもありますが、切開をすることがあります。

また、中耳炎は子供の病気のイメージが強いですが、実は大人もかかるものなので注意が必要です。

なので、中耳炎の切開とはどのようなものか、気になる痛みや、麻酔なしでできるのか、費用や保険、切開のメリットやデメリットなどについて知りたいのではないでしょうか。

また、中耳炎の切開をしたその後、保育園やプール、飛行機やお風呂などの注意点や、切開後の傷み、耳だれ、出血、熱などについても気になりますよね。

そこで今回は、中耳炎の切開のデメリットと費用、また、その後の傷みや熱などについても詳しくお伝えしていきます。

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中耳炎の切開とは?切開後の注意点なども

中耳炎の治療は、薬の処方だけで治ることが多いですが、傷みや熱が続いていたり、やや炎症の強い急性中耳炎の場合や、滲出性中耳炎で、薬を飲んだり鼻をきれいにしても滲出液が消えない場合などには、鼓膜の切開を行なうことがあります。

中耳炎の切開ってどんなことをするの?傷みや麻酔は?

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中耳炎の切開は、鼓膜切開といって、鼓膜に穴を開けて耳の中に溜まっている膿を出す治療法です。

そして、耳に局所麻酔をして鼓膜を切開し、鼓室の内圧を正常に戻してから、耳の中に溜まっている液体(滲出液)を吸引し、除去します。

これによって鼓膜に開く穴は1mmから2mmほどなので、1週間程度で自然と閉じるそうです。

ただ、鼓膜表面の麻酔をきちんと行なっても、傷みはかなりあると言われていて、個人差があるものの、子供などは体を押さえつけて切開を行なうこともあるそうです。

そのため、麻酔なしを選択することもできますが、かなり傷みがつらく、あまりおすすめできないようです。

それから、耳の中の操作なので、うるさい音や恐怖心が起きることもあり、特に子供の場合はつらいですよね。

ちなみに、中耳炎の切開は、保険が適応となり、切開だけの代金は3割負担で約2,070円で済むそうなので、安価で終えることができます。

切開後の症状は?注意点も

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中耳炎の切開を行なうと、中耳炎による傷みは切開を行なった数時間後くらいにはなくなってきて、翌日から熱も下がってきます。

そして、元々中耳炎の炎症が強い場合は、血の混じった耳だれが1~3日続くことがありますが、中耳炎のホームケア同様、ティッシュなどで耳のまわりを拭くだけで良いそうです。

そのため、切開が原因で熱や傷み、耳だれが起きるということはないのですが、ごく稀に切開の直後にめまいやムカムカする感じがでることがあり、こうした時は数時間程度安静にしていれば治るそうです。

また、目安として37.5度以上の発熱があればまだ風邪などをひいている可能性もあるので、お風呂は避けるようにし、切開当日の洗髪は避けて、翌日からにしましょう。

そして、鼓膜に穴があいている状態で圧力がかかるとめまいの原因になるので、プールや飛行機への搭乗は切開から1週間ほどはやめるようにしましょう。

それから、子供の場合は保育園への登園は問題ないですが、耳だれや鼻水がまだひどい場合は、無理をさせない方が子供のためになりますね。

中耳炎の切開のメリットとデメリットは?

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中耳炎で鼓膜の切開を行なうことのメリットは「傷みがはやく取れる」ことです。

そして、急性中耳炎では鼓膜に細菌を含む黄色い膿がたまり、ばい菌の出口がない時に最も傷みが強くなるため、切開によって膿を出せば底に繁殖している細菌の種類を調べることもできて、確実に細菌を退治する薬の処方が可能となります。

一方で、鼓膜は1~2度であれば切開しても自然に治癒するのですが、何度も切開を繰り返してしまうと鼓膜が薄く弱くなってしまい、「鼓膜穿孔」といって鼓膜に穴が開いてしまうというデメリットがあります。

また、鼓膜の動きが悪くなり、耳の聴こえに影響する可能性もあるそうです。

それに、特に小さな子供に対しては、切開による傷みや、耳の中で切開中の音がする恐怖心に耐えさせなければならないという点もあり、中耳炎がそれほど重症でない場合に「早く治るから」という理由で安易に切開をするのはあまりおすすめできません。

それよりも、症状に応じた適切な治療を受けることの方が大切なので、医師とよく相談するようにしましょう。

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切開をすると中耳炎の癖ができるって本当?

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切開をして鼓膜に穴をあけることで中耳炎を繰り返してしまうということはないようです。

ただ、中耳炎は風邪を引いて鼻水が出た後に、鼻水に含まれていた細菌が耳に到達して中耳炎を起こすので、鼻水をすする癖がある人や、副鼻腔炎などで鼻に慢性的に炎症がある人は中耳炎を繰り返しやすいのだそうです。

それから、急性中耳炎にかかって、薬を処方されても最後まで飲みきらずに軽い炎症が残った状態が続くと、鼓膜の中に水がたまる滲出性中耳炎になり、慢性化する可能性が高まります。

このように、切開と中耳炎の再発には関係がないのですが、中耳炎になりやすい人の傾向というのはあるので、普段からよく鼻をかむことと、一度中耳炎にかかったら処方された薬は最後まで飲んで、しっかりと体の中の細菌を退治するようにしましょうね。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、中耳炎の切開のデメリットと費用、また、その後の傷みや熱などについても詳しくお伝えしました。

中耳炎の切開とは、鼓膜に穴を開けて中の滲出液を出すことで、保険適応で2,000円程度ででき、熱が下がらない場合などに薦められることが多いのですが、麻酔をしても傷みがある場合が多いので、麻酔なしはおすすめできないとのことでした。

そして、切開後は徐々に中耳炎による熱や傷みもひき、出血のまじる耳だれも数日で治まるのですが、当日の洗髪、熱がある間の入浴、1週間以内のプールや飛行機は避けるようにし、保育園への登園は問題がないですが、耳だれがひどい場合は避けるようにするべきとのことでした。

こうした中耳炎の切開はすぐに傷みが抑えられるメリットがありますが、何回も繰り返すと鼓膜に穴が開き耳が聞こえなくなるなどのデメリットがあるので、日頃から鼻をかんで中耳炎になった時は、薬を最後まで飲んで慢性化を防ぐようにしましょうね。

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