中耳炎で熱が上がったり下がったりする原因と期間や対処法!
中耳炎は、耳の中の中耳という部分に膿がたまり、炎症を起こしてしまうことで耳の痛み、耳が聞こえにくくなるという症状が出る病気です。
そして、中耳炎では熱も現れ、熱が上がったり下がったりするので、その原因と、熱が現れる期間や、熱が下がらないなどの症状の時はどうしたら良いのか対処法を知りたいのではないでしょうか。
それから、中耳炎で熱なしの場合もあるのか気になりますよね。
そこで今回は、中耳炎で熱が上がったり下がったりする原因と期間や対処法について詳しくお伝えしていきます。
目次
中耳炎で熱が上がったり下がったりするのはなぜ?期間や対処法も
中耳炎のうち、急性中耳炎といって、傷みや腫れが強い症状の時には38度程度の熱が現れ、乳幼児の場合は39~40度程の熱が出ることもあります。
そして、始めの1週間の間で、特に子供の場合は熱が上がったり下がったりすることが多いのですが、これは中耳炎の原因である細菌やウイルスに対して熱を出し、対抗しようとして少し回復すると熱が下がり、また対抗するために熱を上げて、と繰り返すためです。
それから、中耳炎は急激に症状を発症し、ゆっくりと治るという特徴のある病気なので、こうした熱が上がったり下がったりといった症状が現れやすいのですね。
こうした急性中耳炎の時には、まずは始めの1~3日の間続く傷みに対処するため、痛み止めなどを処方してもらったり、耳の後ろを冷やすようにし、耳の周りの耳だれをこまめに拭くなどしてホームケアを行ないましょう。
そして、腫れがすごく強い時には耳鼻科で抗生剤を処方してもらえるので服用し、こまめに鼻をかんで、これ以上細菌が入らないように対処しましょう。
それから、熱が上がったり下がったりすることで、体温が不安定になり、体力も落ちてしまうので、できるだけ水分補給をこまめに行い、食事はしっかりとるようにすることをおすすめします。
また、寒そうにしていれば布団や上着を着せて温かくしてあげて、熱が上がって熱そうなのであれば涼しくしてあげるなど、看病している人が体温調節をしてあげるようにしましょう。
それから、体温が落ち着くまでは入浴は控えて、お風呂に入るとしてもシャワーだけにすると良いでしょう。
中耳炎の熱が下がらない!対処法は
中耳炎の熱は、中耳炎の原因に対して薬で治療を行なったり、ホームケアをしていれば1週間以内には治まるとされています。
そして、それ以上熱が下がらない場合は、元々の風邪が治っていないことが考えられ、中耳炎で熱が出ているわけではないと考えられます。
そのため、なかなか熱が下がらない場合は、再度耳鼻科を受診して医師に相談するか、内科を受診すると良いでしょう。
中耳炎で熱なしの場合もあるの?
急性中耳炎のピークである最初の1週間を過ぎると、滲出性中耳炎といって、残りの膿がだんだん抜けて治っていく時期に入ります。
そして、この間は熱が現れず、傷みも伴わないのですが、滲出液が出て耳がつまった感じになるので、こまめに膿を拭き取り、鼻水をすすらないように気をつけながら、通院を1週間ごとか、2週間ごとに続けて、医師に診てもらうと良いでしょう。
それから、基本的には1ヶ月以内に膿はなくなることが多いのですが、途中で治療を中断してしまうと、膿が体の中に残ってしまい、中耳炎を繰り返してしまいますし、人によっては3ヶ月ほど膿がでることもあるので、医師の診断に従うようにしましょう。
また、大人の場合は膿を残したままにしてしまうと、中耳炎が重症化し、顔面麻痺など重い症状が現れることもありますので、注意が必要です。
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子供の中耳炎で、熱の他に咳も長引いている場合は?
中耳炎は、もともと風邪の時に現れた鼻水から細菌やウイルスが耳までまわり生じることが多いので、風邪のウイルスが原因になることが多いとされています。
そのため、急性中耳炎の熱が1週間続いた後、中耳炎の症状は落ち着いているにも関わらず、熱が下がらない上に咳が出ている場合は、風邪が悪化して肺や気管支などで炎症を起こしている可能性があります。
それから、子供の場合はマイコプラズマ肺炎にかかることも多いので、痰をからまない乾いた咳が続き、夜間には咳が強くなって呼吸困難を起こしているようであれば、すぐに病院を受診して対処しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、中耳炎で熱が上がったり下がったりする原因と期間や対処法について詳しくお伝えしました。
中耳炎の中でも急性中耳炎の場合、1週間ほどの間は原因の細菌やウイルスと戦うために熱が上がったり下がったりするのですが、耳だれを拭く、耳のうしろを冷やすといったホームケアと、耳鼻科の薬を服用すれば熱が下がってくるとのことでした。
そして、水分補給に気をつけたり、入浴は控えるなどの注意点がありましたが、1週間を過ぎると熱はなくなり滲出液が出る滲出性中耳炎の時期に入るので、薬は最後まで飲んで滲出液をふきとると良いとのことでしたね。
それから、熱が下がらない場合は、中耳炎が原因ではなく風邪が治ってないことが考えられるので内科を受診すると良く、咳も伴って夜中に苦しそうにしていれば、肺炎の炎症などを疑い、早めに病院で対処してもらうと良いとのことでした。
中耳炎は熱が下がっても完全に治るまでは時間がかかるので、焦らずしっかり治療しましょう。
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