胃腸炎で熱が下がらない時の原因と対処法!期間や薬の注意点も
胃腸炎には急性と慢性がありますが、急性胃腸炎のうちウイルス性のものは下痢や吐き気、嘔吐だけでなく熱が現れることもあります。
そして、胃腸炎の熱は40度くらいまで上がってなかなか下がらない時や、ぶり返しがあったり、頭痛などもあって非常にストレスがかかるので、その原因やどれくらいの期間続くのかということを知りたいですよね。
また、胃腸炎の熱が下がらない時の対処法やカロナールなど薬の注意点についても気になりますよね。
そこで今回は、胃腸炎で熱が下がらない時の原因と対処法や、期間や薬の注意点についても詳しくお伝えしていきます。
目次
胃腸炎で熱が下がらないのはなぜ?原因や期間など
ウイルスが原因となって現れるウイルス性急性胃腸炎といえば、激しい下痢や嘔吐の症状が特徴的ですが高熱が生じることもあります。
そして、ノロウイルス、ロタウイルスの2つが原因となることが多く、それぞれ次のような症状が現れます。
・ ノロウイルス
秋~冬にかけて流行し、牡蠣などの二枚貝が原因の食材になりますが、食材を直接口に含むことだけでなく、人から人へと感染することがあるウイルスです。
そして、突発的に激しい吐き気や嘔吐、下痢が現れますが、数日間で自然治癒するとされていて、熱は38度前後出ることが多いです。
それから、子供と大人では症状が異なり、大人の場合は下痢の症状が強くつらいものの短期間で治り、子供の場合は長引きやすく重症化しやすいので気をつけましょう。
・ ロタウイルス
冬~春先にかけて流行し、乳幼児に多く、激しい下痢や発熱が長く続くのが特徴で、便は白っぽく酸っぱいような臭いがします。
そして、1~2週間くらいで自然治癒しますが、乳幼児の場合は脱水症状になりやすく、熱は39度以上の高熱が出ることがあり点滴や入院治療が必要になることが多いそうです。
ちなみに、大人がかかることもありますが、軽いむかつきや倦怠感だけで自然に治ることが多いそうです。
胃腸炎で熱が下がらないのはなぜ?
ウイルス性の胃腸炎の場合、病原体が細胞内に侵入して暴れることで、胃腸機能が急激に低下し嘔吐や下痢が現れるのですが、人の体はその病原体を退治するために体温を上げて応戦します。
そのため、胃腸炎でなかなか熱が下がらなかったりぶり返したりするのは、病原体がまだ体の中に残っており、死滅していないことが原因と考えられています。
胃腸炎で熱が下がらない時の対処法!薬の注意点も
胃腸炎で現れる熱は、ウイルスを退治するために生じているものなので、市販の解熱剤などを使ってしまうと、かえってウイルスを退治しようとする自然な力を阻害することになり、症状が悪化することが多いそうです。
そして同様に、ウイルス性胃腸炎では下痢がつらいので、下痢止めを飲む方もいると思いますが、ウイルスは便から排泄されるので、便の排出を止めてしまうと体の中にウイルスが閉じこめられてさらに熱が上がることがあります。
そのため、基本的にウイルス性胃腸炎の場合は薬は服用せずに、自宅で安静にし、吐き気が治まるまで横になりましょう。
そして、吐き気が治まったら、脱水症状を防ぐために、常温のスポーツドリンクを少しずつ飲んだり、塩分と水分をバランス良く取って失われた体液を補給するために、お茶と梅干しなどを少しずつ摂るのもおすすめです。
それから、熱は長くても3~4日以内で下がるとされているので、それ以上続くようだったり、脱水症状が悪化して水分も摂れないような状態になってしまったら、我慢しないで病院へ行きましょう。
どうしても解熱剤を使いたい時は?
乳幼児の場合、ウイルス性胃腸炎の症状は長引きやすく、40度近い高熱がずっと続いているようであれば、熱を下げる必要があります。
ですが、大人用の解熱剤で使われるロキソニンなどを子供に使用すると、脳症などの合併症を引き起こし、後遺症が現れることがあるので十分な注意が必要です。
そのため、子供に解熱剤を使うのであれば市販の薬は使わず、病院を受診してカロナールを処方してもらいましょう。
このカロナールは、乳幼児が解熱用に使用しても問題がない薬として医師の間でも認められている薬なので、安心して使って大丈夫です。
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薬を使わずに熱を下げる方法は?
熱はウイルスを退治するために生じているので、基本的には無理に下げずに頑張って発熱をした方が早く病気から回復するのですが、乳幼児の長期間の高熱は他の合併症を引き起こす恐れもあるので心配ですよね。
そんな時、薬を使わずに熱を下げるのであれば、おでこの冷えピタよりも脇や股の間、足首、首のまわりなど、ポイントを抑えて冷やすようにしましょう。
ただ、氷を直接当てると低温火傷をする恐れがあるので、氷の入った袋をタオルでくるむなどの処置をしてあげましょうね。
また、頭にタオルでくるんだ氷枕をしいてあげるのも効果的でおすすめですよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、胃腸炎で熱が下がらない時の原因と対処法や、期間や薬の注意点についても詳しくお伝えしました。
胃腸炎の中でもロタウイルスやノロウイルスなどによる急性のウイルス性胃腸炎になると、ウイルスを退治するために体が発熱するので、38度~40度の熱が1日~3日ほど現れるのでしたね。
そして、症状が回復すると熱も下がるのですが、なかなか下がらない時や何度もぶり返す時は、体の中にウイルスが残っていて退治しきれていないことが原因なのでした。
そのため、まずは安静にして吐き気が治まるまで待ち、治まったら水分補給をこまめに行なって症状の回復を待つのですが、解熱剤でロキソニンなどを子供に使用すると合併症を引き起こす恐れがあるので、病院でカロナールを処方してもらうとの注意点がありました。
その他、薬を使わずに熱を和らげる方法もお伝えしたので、次の記事で胃腸炎の時の食事の注意点についてもチェックしましょう!
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