糖尿病の教育入院の内容や費用!効果や期間と医療保険についても
糖尿病を予防するのに最適なのが糖尿病教育入院と呼ばれるもので、様々な病院で計画書や案内が出されるようになっています。
しかし、この糖尿病における教育入院はまだ認知度が低く知らない方も多いので、
・教育入院の内容や効果はどうなのか
・教育入院における看護内容や指導方法はどうなのか
・費用はいくらかかるのか、また医療保険は適用されるのか
・教育入院のクリニカルパスや目的はどうなのか
・どの程度の期間がかかり、スケジュールはどうなのか
など気になる点も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、糖尿病の教育入院の内容や費用について、また、効果や期間と医療保険についてもお伝えします。
目次
糖尿病の教育入院の内容はどうなっているの?
まず、教育入院について説明すると、症状が重くなったから入院するものではなく、その病気に対しての理解度を深めてもらうために、医師・看護師・薬剤師・栄養士・臨床検査技師・理学療法士などが一つのチームを組んで患者及び患者の家族の療育のサポートをするものとなっています。
つまり、糖尿病の教育入院とは糖尿病の理解度を上げるために行われる、病院での強化合宿と思っていただければいいでしょう。
また、この期間はだいたい1週間から2週間程度で、10名前後のグループで行うのが一般的となっています。
そして、この1週間及び2週間は予定がぎっしり詰まっているものとなっていて、基本的なメニューは
・糖尿病の知識を学ぶ学習教室
・食事の知識と仕方を学ぶ栄養指導
・糖尿病にはどのような薬があるのか学ぶ服薬指導
・糖尿病における運動とはどのようなものかを学ぶ運動教室
などになります。
ちなみに、これらの目的は患者や患者の家族が糖尿病を正しく理解することと、糖尿病の主治医は医師ではなくて自分自身であることを意識してもらうことになっています。
というのも、いくら主治医や看護師の方が様々な治療法を促したとしても自意識が低すぎると糖尿病は絶対に治らないので、その人の意識を変えることが何よりも効果的なものと言えるからです。
◇クリニカルパスについて
クリニカルパスとは病気の検査方法や治療方法に対して、標準化された患者のスケジュールを表にしたもので、検査や治療ごとに一つずつ作られているものとなっています。
そして、これは病院用と患者用と2つ用意されていて患者にも渡されるものとなっているのですが、このクリニカルパスには
・入院後のスケジュール
・点滴がいつになったら外せるのか
・いつからお風呂に入れるのか
といった入院中の生活に関することが事細かく記載してあるので、入院生活がスムーズになるのです。
つまり、糖尿病の教育入院におけるクリニカルパスとは計画書のようなもので、「入院3日目に採血や腹部CT検査を行う」といったことが記載してあるため、スケジュール表としても患者は用いることができるものと考えてください。
ちなみに、本格的なクリニカルパスを見たいという方は、下記の「京都第一赤十字病院」のサイトにある「糖尿病教育入院」のクリニカルパスを見てみるといいでしょう。
糖尿病の教育入院における看護と指導について
糖尿病の教育入院において大切なことは、患者や患者の家族が糖尿病を正しく理解することと、糖尿病の主治医は医師ではなくて自分自身であることを意識してもらうことになので、看護や指導が特に重要となってきます。
そのため、まずは初日に入院生活の説明をして、入院までの経過や持参している薬の有無、そして糖尿病手帳を確認し、どの程度糖尿病について知っているのかを尋ねるといったことを行います。
その後は、フットケアの必要性や血糖自己測定方法、並びにインスリン療法の方法などを指導することになります。
その他の指導メニューは病院によって変わってくると思いますが、基本的なものは糖尿病の知識や、食事の知識と仕方、どのようか薬があるのか、運動とはどのようなものがいいのかを学ぶことになると思います。
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糖尿病の教育入院の費用は?
糖尿病の教育入院は食事療法や運動療法を正しく身につけることができるので、糖尿病の症状の軽い方でも是非とも行ってほしいものと言えますが、費用が高いと厳しいですよね。
まず、この糖尿病における検査入院は国民健康保険などの公的な健康保険に加入していれば保険が適用されるものとなっています。
そして、実際では、山形のある病院では入院期間が2泊3日のものなら、自己負担(3割)で約3万3千円、入院期間が1週間のコースでは3割負担で約7万円、2週間のコースでは3割負担で約16万円(限度額適用認定証の利用で9万円)となっていました。
なので、費用の一つの目安と考えみると良いでしょう。
ちなみに、ここでいう限度額適用認定証とは、この認定書をあらかじめ健康保険組合に申請し交付してもらうことで「自己負担限度額」を超える医療費の支払い額が、国が定める「自己負担限度額」まで抑えることができるものとなっています。
ただ、入院費用は地域や日数によってだいぶ上下するので、実際に教育入院したいと考えている方は教育入院を実施している病院に尋ねるようにしてください。
ちなみに、この教育入院は医療保険の給付対象なので、個人で医療保険に加入している人は給付金を受け取ることができます。
まとめ
以上、いかがだったでしょうか?
今回は糖尿病の教育入院の内容や費用について、また、効果や期間と医療保険についてもお伝えしました。
糖尿病における教育入院の目的は患者や患者の家族が糖尿病を正しく理解することと、糖尿病の主治医は医師ではなくて自分自身であることを意識してもらうことで、自意識を強く持たないと治療もままならないということでした。
そして、教育入院中の指導内容は糖尿病の知識・食事の知識・薬の知識・運動の知識といったもので、期間中に糖尿病において大切な知識を一通り学ぶことができるということでしたね。
また、この教育入院は健康保険が適用されるので3割負担で済み、場合によっては個人の医療保険や限度額適用認定証も適用されるということでした。
最後に、糖尿病を予防するのも治療するのも大切なのは医師や看護師の努力より、自分の意志を変える努力となっているので、自分は大丈夫と考えないで、自分もなるかもしれないと考えて予防に努め、発症してしまった人は一日でも早く治るように努力するようにしてください。
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