マイコプラズマは何科?診断基準や入院の基準!費用についても

%e7%94%bb%e5%83%8f%ef%bc%91マイコプラズマに感染すると、気管支や肺に炎症が起こるため、ひどい風邪のような症状やつらい咳が現れ、日常生活に支障が出てしまいます。

そのため、マイコプラズマ感染が疑われる場合は、何科を受診するべきかといったことや、診断基準などについて知りたいのではないでしょうか?

また、マイコプラズマ感染で入院する時の基準や、入院した場合の費用についても気になりますよね。

そこで今回は、マイコプラズマは何科かといったことや、診断基準や入院の基準、そして費用についても詳しくお伝えしていきます。

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マイコプラズマ感染の時は何科に行けば良い?診断基準について

young woman having a cold

マイコプラズマに感染すると、気管支に炎症を起こしてマイコプラズマ気管支炎を生じたり、さらに悪化すると肺にも炎症が生じて肺炎を起こすことがあります。

そして、マイコプラズマ気管支炎であれば、ほとんどの場合が自然治癒することが可能であり、それが難しい場合でも、抗生物質を服用することで、10日ほどで回復します。

しかし、さらに悪化してマイコプラズマ肺炎を起こしている場合、対処が遅れると自然治癒は難しくなり、中には入院治療が必要になることもあるので、注意しましょう。

マイコプラズマ感染の時は何科?

マイコプラズマ感染が疑われる時は、まずは内科を受診すると良いでしょう。

そして、マイコプラズマの病原体が肺にまで及んでいる可能性を考えると聴診器による呼吸音の診察にも効果がありそうですが、聴診しても肺炎を疑うような音を発生させないことが特徴です。

従って、肺炎になっているかどうかは、胸部X線で診断します。

しかし、胸部X線では、それがマイコプラズマ肺炎かどうかの確定は困難です。

そのため、多くの病院では、胸部X線に加えて、病原体の感染の有無を調べる検査を行ないます。

マイコプラズマ感染の診断基準は?

A blood sample being held with a row of human samples for analytical testing including blood, urine, chemistry, proteins, anticoagulants and HIV in lab

マイコプラズマに感染すると、血液中にはIgG型とIgM型の特異抗体が作られますが、マイコプラズマIgM迅速抗体検査はそのIgM抗体を検査し、陽性か陰性かで感染の確認を行なう検査です。

しかし、マイコプラズマIgM抗体が陽性になるのは発病してから1週間後と言われていて、初診の際に検査しても、多くの場合は陰性を示します。

また、大人の場合はIgM抗体の産生が少ないため、感染していても陽性反応は示さない場合があることや、逆に子供の場合のIgM抗体検査では、感染後も長期にわたって抗体が検出され続けるケースもあるそうです。

なので、この検査の精度は高いとはいえず、急性期の確定診断は難しいことから、近年では、マイコプラズマ抗原の迅速検査キットが使用可能になりました。

そして、この検査キットでは、のどのぬぐい液を採取して検査を行なうと、20分ほどで結果を出すことができ、その場で診断できることがメリットですが、偽陰性や偽陽性が出る確率はゼロではないそうです。

これ以外にも、培養検査や、遺伝子検査もありますが、いずれも結果が出るまでに時間を要したり、特別な機器を必要とするため気軽に検査を受けることができないというデメリットが多く、現在では迅速検査キットを使用するのがスタンダードとなっています。

マイコプラズマで入院する時の基準!費用についても

Empty bed in hospital

マイコプラズマでは、通院治療がメインだと言われていますが、どんな場合に入院治療が必要になるのでしょうか?

肺炎が重症化した場合

マイコプラズマ肺炎を発症し、抗生物質を服用しても熱が下がらなかったり、咳の症状が強くなり、胸水の貯留が見られ、呼吸困難を起こすといった場合には、外来通院治療だけでは対応ができないそうです。

こうしたマイコプラズマ肺炎の重症化には、診断が遅れてしまうこと、マクロライド耐性菌が考えられることなどが原因となっていると言われています。

また、マイコプラズマ病原体そのものだけでなく、免疫反応による症状の悪化も関係しているそうです。

口から食事や水分の摂取が困難な場合

マイコプラズマ肺炎では、高熱や激しい咳により、食事や水分を充分に摂取できない状態になることがあり、このような症状が続くと、脱水症状を起こしたり、体全体が衰弱してしまいます。

このような場合には、体力を回復させるために一時的に入院することもあります。

重い合併症またはその可能性がある場合

マイコプラズマ肺炎では、中耳炎や胸膜炎、気管支ぜんそくなどの重症な病気に合併することがあり、さらにひどくなると髄膜炎や脳炎、心筋炎などに合併することもあるので注意しましょう。

マイコプラズマで入院した時の費用は?

マイコプラズマの入院では、だいたい1週間くらいが目安だそうです。

その場合には、医療保険期間の統計に基づいたシュミレーションによると、3割負担で1日あたりの入院費用が約9,000円なので、1週間で63,000円となるそうです。

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マイコプラズマで入院した時の治療法は?

having an intravenous drip in hospital

マイコプラズマで入院をすると、次のような治療を行なうそうです。

1、抗生物質の点滴

入院治療では、点滴による抗生物質の投与がメインとなります。

基本的には、マクロライド系の抗生物質の注射薬を使用するようですが、耐性菌が考えられる場合には、ニューキノロン系やテトラサイクリン系の抗生物質の注射薬が使用されるようです。

ちなみに、抗生物質には内服と点滴の2種類があるのですが、内服の場合は、薬が胃や腸を経由するので、吸収量が少なくなるというデメリットがあるようです。

一方、点滴は静脈から直接吸入するので、吸収速度が早く、吸収度もいいというメリットがありますし、マイコプラズマで入院する際には、口から食事や水分を摂ることも難しくなっている場合が多いので、点滴治療が優先されるのです。

2、点滴で水分や電解質を投与する

マイコプラズマによって脱水症状が起こる場合、点滴による補液が行なわれることが多く、点滴で使用されるのは電解質の含まれた液体で、静脈から直接入れることで、脱水症状に素早く対応することができるようです。

3、酸素吸入をする

マイコプラズマでは、感染者の2割から3割が、血液中の酸素が少なくなり、呼吸困難になるため、酸素吸入を必要とするとされています。

このように、マイコプラズマの入院期間中は、症状に応じて治療を行なうと約1週間で退院できるとされていますが、中にはそれ以上に長引く場合もあり、その分費用もかさむので、マイコプラズマの場合はいかに早期発見、早期治療が大切か分かりますよね。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、マイコプラズマは何科かといったことや、診断基準や入院の基準、そして費用についても詳しくお伝えしました。

マイコプラズマでは内科を受診すると、胸部X線に加えて、病原体の感染の有無を調べるため、IgM抗体検査や培養検査、遺伝子検査がありますが、いずれも急性期には陽性かどうか診断することが難しいのでした。

なので、現在は簡易的な迅速診断キットが主流で、これによって感染の有無が判明したら、抗生物質を処方されるのですが、薬でも回復せず食事や水分が口から摂れないか合併症が起きている場合には入院をするのでした。

そして、マイコプラズマの場合、入院治療では点滴と、必要があれば酸素吸入を行ない、1週間で約63,000円の費用が発生するとのことでしたね。

マイコプラズマでは診断方法も難しく誤った結果で対処が遅れると治療も困難になり費用もかさむので、次の記事で感染予防を行なって2次感染や2回目の感染にしっかり備えましょう!
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「マイコプラズマに免疫をつけて感染予防するための効果的な方法!」についての記事はコチラ!?

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