脇のしこりが痛い時は何科?粉瘤との見分け方や対処法についても

画像1脇にしこりがあって、痛んだりすると、特に女性は胸やリンパ節も近いので心配になってしまいますよね。

そのため、脇のしこりが生理前や妊娠中、出産後に痛い時などの場合や、粉瘤との見分け方について知りたいのではないでしょうか?

また、脇のしこりが痛い時は、何科に行けば良いのか、対処法なども気になりますよね。

そこで今回は、脇のしこりが痛い時は何科かといったことや、粉瘤との見分け方や対処法について詳しくお伝えしていきます。

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脇のしこりが痛いのはなぜ?対処法は?何科にかかればいい?

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特に女性の方は、生理前などに脇の下が腫れたり痛くなった経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか?

そして、脇の下には老廃物の回収と排泄や、細菌の退治などの役割をしている「リンパ液」が通る細い管である「リンパ管」が集約された中継点「リンパ節」があります。

そのため、何らかの原因でリンパ液の流れが停滞し、脇の下にあるリンパ管が腫れたりすることによって痛みが生じることがあるんですね。

それでは、脇のしこりが痛い時で、病気以外の原因を見て行きましょう。

脇のしこりが痛くなるのはなぜ?

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1. 体の冷え

体が冷えることによって、肩こりや首こりが起きやすくなり、その肩こりや首こりが脇の下のリンパ液の流れを悪くして、腫れたりしこりができて痛みが生じる場合があります。

2. ストレス

ストレスがたまると、血管の循環調整や内臓の機能など、自分の意志とは関係なく機能する組織を制御する役目を持つ自律神経のバランスが崩れ、血行が悪くなり、それに伴ってリンパの流れも停滞し、老廃物を排出できず、リンパ節が腫れて痛みます。

3. 運動不足

運動不足も脇の下のリンパ節の痛みを引き起こす原因の一つで、筋肉を動かす機会が減ることによってリンパ液の流れが停滞するので、リンパ節が腫れて痛みを引き起こします。

4. 生理前

生理前には、体が整理モードになろうとしますが、ストレスや疲労、寝不足などによって体がうまく生理モードに切り替われないと、体のどこかしらに痛みが生じることがあります。

そして、体が生理モードに切り替われないことで女性ホルモンのバランスが崩れると、胸が張ったり、脇の下のリンパ節が痛んでしこりができることが多いのです。

このように、生活環境やライフスタイルによって引き起こされる脇の下のしこりや痛みといった症状はとても多いのですが、これらのほとんどが運動不足の解消やストレッチ、十分な睡眠や栄養摂取によってすぐに改善されるので、問題ありません。

脇の下のしこりが痛い時はどんな病気の可能性がある?

一方で、脇の下のしこりで痛い時に病気にかかっている可能性があるので、次の通りチェックしましょう。

1. 乳腺症

出産後、母乳を作り、母乳を体の外に出す組織である「乳腺」に異常が起こる病気を総称して「乳腺症」と言います。

そして具体的には、乳腺に液体が詰まった袋状のものができる「のうほう」や、細胞が過剰に増え、乳頭からあふれ出てくる症状を引き起こす「乳管乳頭腫症」などがあるそうです。

このほかにも乳腺症に含まれる病気は10種類近くありますが、乳腺症にかかることによって脇の下の腫れや引きつり、痛みなどが起こることがあるので、乳房のしこりや痛みに続いて、脇の下の腫れや引きつり、痛みがある場合は乳腺外科で検査しましょう。

2. 乳がん

乳がんはリンパ節にも転移しやすい癌なので、それによって脇の下にしこりができ、痛みや腫れが起こることがあります。

そして、脇の下以外にも、胸骨付近のリンパ節、鎖骨上下のリンパ節に転移しやすく、これらのリンパ節に転移することで、リンパの流れがせき止められて腕がむくんだり、腕に向かう神経を圧迫して腕のしびれをきたしたりすることもあります。

そのため、乳がんでは他にも胸のしこりや乳房のえくぼなどが見られるので、気になった方はできるだけ早く乳腺外科で検査をしてもらうようにしましょう。

3. リンパ節炎

外傷や細菌感染によってリンパ節が炎症を起こしてしまう「リンパ節炎」にかかることでも、脇の下にしこりができて痛い場合があり、男性で脇の下が痛い場合はこのリンパ節炎であることが多いので、まずは内科を受診するようにしましょう。

4. 悪性リンパ腫

脇の下のしこりには、悪性リンパ腫の可能性もあり、リンパ節炎とは違って痛みがないことが特徴で、気付いた時には症状が進行してしまっていることも少なくないそうです。

ただ、悪性リンパ腫の場合は、発熱、寝汗、体重減少などの症状が現れるので、脇の下にしこりができ、こうした風邪のような症状が現れた場合はただちに病院を受診し、まずは内科にかかるようにしましょう。

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粉瘤との見分け方は?

このように、脇の下のしこりで乳がんや乳腺症、リンパ節炎や悪性リンパ腫といった病気の可能性がありましたが、粉瘤といって皮膚組織に老廃物が溜まり、しこりのようなものを形成する皮膚の疾患もあります。

そして、粉瘤は老廃物のたまりやすい場所にはどこにでもできる可能性があるため、脇の下にももちろんできるのですが、しこりの大きさは様々で、ほんの小さなものからクルミほどの大きさまであり、中にはどろどろした液体が溜まっています。

そのため、触ると硬く感じるので悪性リンパ腫ではと疑ってしまいがちですが、粉瘤の場合は痛みを伴うこともよくあり、そして中の老廃物によって嫌な臭いを発していることもあるので、臭いで見分けると分かりやすくて良いでしょう。

そして、粉瘤は悪性の腫瘍ではないのですが、細菌やウイルスが入り込んで感染する危険性もありますし、自然治癒はできないので、脇の下にしこりができて痛みがあり、臭いを発している場合はできるだけ早く皮膚科に行くようにしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、脇のしこりが痛い時は何科かといったことや、粉瘤との見分け方や対処法について詳しくお伝えしました。

まず、脇のしこりが痛い時には体の冷え、ストレス、運動不足、生理前などの原因があり、これらは運動不足の解消、栄養摂取、ストレッチ、睡眠などですぐに改善されるものばかりでした。

ただ、出産後には乳腺症にかかったり乳がんの可能性もあるので、これらは乳腺外科を受診し、リンパ節炎や、痛みがないしこりなら悪性リンパ腫の疑いもあるので、内科を受診すると良いとのことでした。

一方で、脇の下のしこりで痛みがあり、臭いを発しているなら老廃物が溜まることによってできる粉瘤かもしれないので臭いで見分けると良く、悪性ではないが細菌の感染の可能性もあるので皮膚科で対処すると良いのでしたね。

脇の下のしこりは様々な原因があり油断しがちですが、できるだけ早く対処することで悪化させないようにしましょう!

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